愛宕念仏寺を見終わり、
緩やかに下る街道を歩いた。
やがて真っ赤な大きな鳥居が目の前に現れた。
その横に苔むした古い茅葺屋根の建物がある。
ここは室町末期ころ開かれた集落で、
江戸時代には愛宕大権現の門前町として発展。
現在は「嵯峨鳥居尾本伝統的建造物群保存地区」に指定を受けた
長さ600mの愛宕街道。
まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような風景。
何とも心休まる原風景ではないか。
私は一目惚れしてしまった。
何と言い旅だろう…。
ゆっくりとその風景を目に焼き付ける等に歩いた。
先日、NHK・BSの放送で「伊勢大神楽」の放送をしていた。
獅子舞が民家を歩き、厄払いをする。
伝統行事の映像を見ていると、
70年前の思い出が甦て来た。
多分お正月だと思うが、
獅子舞が我が家を訪れ、
母が玄関先で座り、頭や肩などを嚙んでもらっていた。
私は母の後ろで恐る恐る見ていたのだ。
あれは厄払いだったのだろう。
甦った記憶は、放送の伊勢大神楽と同じように見えた。
あの獅子舞は、恐々除くように見ていた私だったが、
日本の伝統行事神楽だったのだろう。
思い起こすと昭和30年代のことだ。
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