古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

ALL LEAD製トイミシン

2013年07月08日 | ミシン

大変程度の良い、昭和初期の通称「トイミシン」が入庫し、外観のみですが仕上がりましたので
ここでご紹介します。

通常「トイミシン」などと言うと、オモチャ?のようにも思ったりもしますが、どうして、どうして。。。

この時代(戦前、戦中)の「トイミシン」はトイと呼ぶには可哀想なくらいで、れっきとした
立派な手回しミシンです。

「トイミシン」ですから確かに小さいです。幅で23センチほど、高さにして18センチほどしかございません。

メーカーロゴや装飾が比較的、綺麗に残ってます。

滑り板の下に見えるレバーは縫い幅調整レバーになります。

糸通しも模索の末、判明し試し縫いも完了し完全動作品となります。

通常この手のミシンは「単環縫い」。下糸がないチェーンステッチ縫いになります。

誇らしげな「MADE IN JAPAN」が示す、戦中までの生産である証し。

ALL LEAD製トイミシン: 非売品

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卓上黒電話の変革

2013年07月05日 | 電話機

 「卓上」などという言葉は最近ではあまり耳にせず、「卓上型〇〇」も「携帯型〇〇」に変貌してしまい
家の中から出て行ってしまいましたね・・・。唯一、今でも家の中に居座っているのは「卓上コンロ」
ぐらいでしょうか。。。

ところで、最近は黒電話の話題を多く掲載していますが、昭和27年(1952)から電電公社が
一般電話加入者向けに提供し始めた 歴代の「3号電話機」「4号電話機」「600形電話機」と
たまたま並ぶ機会がございましたので一同、記念撮影です。 

右側の「3号」については昭和8年からの提供で、元はアメリカの工業デザイナーが設計した
黒電話をそのまま模したものと言われています。

しかし、この「3号黒電話」が黒電話の元祖であることは間違いなく、やがて世界水準を越えた
最高傑作とまで言われた「4号黒電話」が生まれるきっかけとなったものです。

そして「4号」。昭和25年(1950)に後に「ダルマ」と称され、全国自動ダイヤル化の貢献機でもあり
総生産数400万台、優れた伝送特性から「ハイファイ電話機」と呼ばれた4号黒電話。

今でも電話のシンボルマークや絵文字として残ってますね。

そして、馴染み深い「600形」。昭和38年(1963)に、これ以上の性能は望めない
「完成された電話機」として登場しました。

丸を帯びた形の4号からシャープなデザインに変わった600形黒電話。今までのベークライト製から
硬質塩化ビニール製になったせいもあり、重さも相当軽く作れています。

ただ、色々と電話機を修理等で触っていますが内部の機械を含め工業製品としては
あまり魅力も感じづ、今時の機械モノと良く似たチープ感は否めません。

以上、サクっと黒電話の変革を書かせて頂きましたが何はともあれ、電話をかけるという行為に
その昔は儀式(受話器を上げ、ダイヤルを回す)というものが存在し、緊張すら感じた黒電話。

そんな時代はもう忘れ去られていますね・・・。

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精工舎コロナ系目覚まし時計

2013年07月03日 | 時計

先日のシチズン猫足目覚まし時計のご紹介の折、「只今修理中」だった精工舎目覚まし時計。

無事に修理も完了し、長期ランニングテストもクリアーしましたので、ご紹介します。


左の「東京時計」はテストにおけるペースマーカーのため非売品となります。

前回も書きましたが、このコロナ系精工舎の個体にはいくつかの欠品がございました。

裏面、上部のアラームストップボタンと右側のアラーム設定ノブがそれになります。

この2点について代用品を付けてありますので少し、お安くご提供できるかとぞんじます。

ところで、精工舎で言う「コロナ系」に「コメット系」。一般的には金属枠が時代が古く、やがて

プラスチック枠の登場と共に「コロナ」から「コメット」と名を変えて行きます。

前回、ご紹介したシチズン猫足目覚まし時計なんかはプラスチック枠になりますので、精工舎で言う

「コメット」の時代と同時期に販売されていたと推測されます。

しかし、やはり人気はこの「コロナ系」にありますね。


   SOLD OUT

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合羽三羽烏

2013年07月01日 | カメラ

スプリングカメラを「蛇腹カメラ」だの「合羽カメラ」だのと申しますが只今、撮影(試写)に向けて

スタンバイ状態の「合羽三羽烏」。

三羽烏の内、左側の一機は既に動作撮影確認済みの私物なのですが、後の2機も動作は

多分、問題ない筈なのですがカメラ故、撮ってみなくては「動作確認済み」とは言えませんね。

序でに試写をしなくてはいけない二眼レフ(フレックス)も一機ございますので、久しぶりに

中版フイルム(120ブローニ)を買わなくては・・・。

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