素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

終戦記念日の夜

2010年08月16日 | 日記
 昨日のNHK教育20:00からの日曜美術館は「会津八一」の再放送であった。終戦記念日にふさわしい内容でもあり、反響も多かったみたいだ。前回は偶然見たのだが、今回もう一度じっくり味わった。何度見ても胸にしみる。

 その後にあった「N響アワー」もなかなか良かった。NHKの番組紹介より

日比谷公会堂・あの感動を再び
~ 終戦直前に響いた第9 ~
「東京は焼け野原になったが、日比谷では第9が歌われている。まだまだ日本は大丈夫だ」
1945年6月14日、終戦2ヶ月前の日比谷公会堂に、ベートーベンの第9交響曲が響きわたりました。 演奏は尾高尚忠指揮の日本交響楽団(現在のN響)。日響にとって戦中最後の演奏会でした。 冒頭の言葉は、テノールのソロを歌った木下保が、戦地に赴いた弟子に書き送った手紙の一節。 第9の響きは、当時の日本人に大きな感銘を与えたことでしょう。


    

 終戦から65年。この公演を、日比谷公会堂でN響が再現します。 終戦記念日におおくりする「N響アワー」では、この特別演奏会の模様をお送りします。
写真や証言で当時のエピソードなども紹介しながら、 日本人の心に勇気を与えた第9の響きをご紹介します。




交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱つき」 から   ( ベートーベン作曲 )

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ソプラノ : 小林 沙羅
アルト : 福原 寿美枝
テノール : 志田 雄啓
バリトン : ジョン・ハオ
合 唱 : 国立音楽大学合唱団
 〃 : 玉川大学芸術学部合唱団
 〃 : 成城合唱団
管弦楽 : NHK交響楽団
指 揮 : 井上 道義

[ 収録: 2010年7月2日, 日比谷公会堂 ]




 戦時下という極限状態においても音楽を演奏することを追い求め、また、それを万難を排して聴きに来る人々、学問を追及する学者と教え子たち。野球を愛しひたむきに球を追い、バットを振る若者。今年の終戦記念日はそういう人達の姿を多く見た。人間の持っている力というものを感じたと同時に、それらを踏みにじる戦争というものの非情さもあらためて考えさせられた。
コメント
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