素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

心をつかむインタビュー術

2010年08月24日 | 日記
8月23日(月)の毎日新聞朝刊の『メディア時評』に、残間里江子プロデューサーが寄稿していた。“心をつかむインタビュー術”というタイトルがつけられていた。

 取材の基本はインタビューだと思う。  インタビューとはただ単に相手が発する言葉を刈り取って来ればいいというものではなく、限られた時間内に、他の人が行ったのでは採集できない『珠玉の言葉』を自分の網の中に捕らまえ、それを鮮度が失われないうちに調理してみんなに味わってもらうというものだから、そうそう簡単なことではないのである。
 この点で言うと、毎日新聞は相対的にインタビュー術に優れた記者が多いように思う。他紙にもスターインタビュアーはいるが、時々「あなたの考えを聞きたいわけじゃないのよ」と言いたくなるような、『自』と『他』の距離を見誤っている人が少なくない。


と前置きして、2つのすぐれたインタビュー記事についてのコメントがなされた後で

 物おじせず、忌憚ない意見をも言い、それでいて聞くべきことはしっかり聞くという名インタビュアーは一朝一夕には育たない。 無駄な時間、無駄な授業料、無駄なエネルギーを使った者だけが人の心をつかみ取れるのである(無駄な恋が一番効くのだが)。
 今の毎日新聞に、記者たちに「遊び」を勧めるだけの器量があるかどうか、ぜひ検証してほしいものだ。


としめくくられている。この話を読んだ時、他の人の現象面だけでなく、内面をつかまえるということがさまざまな分野で重要である。と考えれば、単に記者のインタビュー術だけにとどまらないことだ。と思った。

物おじせず、忌憚ない意見をも言い、それでいて聞くべきことはしっかり聞くという人間は一朝一夕には育たない。 無駄な時間、無駄な授業料、無駄なエネルギーを使った者だけが人の心をつかみ取れるのである(無駄な恋が一番効くのだが)。
 今の世の中に、老若男女を問わず、「遊び」を勧めるだけの器量があるかどうか、ぜひ検証してほしいものだ。
というように残間さんの最後を書き換えてみた。

 

 
コメント
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