素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

伊勢湾フェリーで鳥羽に渡り、大阪へ帰る

2011年05月07日 | 日記
 昨夜の天気予報では午前中は雨となっていたので覚悟していたが、6時30分過ぎに目が覚めてカーテンを開けると雨は上がっていて曇り空であった。ただ、風が強く吹いていたので歩くことはあきらめぼんやり海を眺めていた。飽きることはない。恋路ケ浜に寄せては返す波。神島と伊良湖岬の間の海をゆっくりと航行する大型の貨物船。波の中に沈みながら突き進む小型の漁船。何でもない風景だが心が落ち着く。

 10:40発のフェリーで鳥羽に向かった。神島と答志島の間の伊良湖水道を横切るところはうねりが大きく、よく揺れた。船酔いに苦しむ5歳ぐらいの子を見て、母が「あんたもよく車酔いしとったな」とつぶやく。中学を卒業するまでは乗り物酔いがひどかった。電車の最前列に立った時と賢島と浜島を結ぶ巡航船だけが平気だった。

 11:40に鳥羽港に着く。便利なフェリーだと思うが、高速道路無料化の動きの中で廃止の方向で検討されたみたいだ。地元の人たちの陳情によって継続されるようになったみたいだが、経営環境は厳しいだろう。しかし、多様な交通体系を確保しておくという国全体の危機管理の課題と思うので存続のための補助は考えられないのかと思った。

 鳥羽港から磯部の家までは20分余り。昨夜、今朝とバイキングでしっかり食べたので、昼はいらないで一致した。父がなばなの里で買った“安永餅”がその代わりになる。

 13時過ぎに家を出て、16時30分に大阪に帰る。気温の表示がどんどん高くなっていくのには驚いた。関では19度だったが磐船街道では26度になっていた。

 両親と長時間ドライブするのは20年ぶりぐらだろうか。考えてみればそのころの両親は今の私と大差のない年齢であった。当たり前のことだが不思議な思いがした。足腰が弱くなるのも無理はないと時の流れを実感した。
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