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予備知識が限りなくゼロに近い状態で作品に相対して、印象に残ったこと。
「逢」 ということに対する思いが大きなテーマとしてある。もう1つは 「不」 今の自分に満足しないで、常に新しい自分を創っていくということ。この2つのことに対する思いは共感すること大。
書家としてのプロ意識の高さは新発見であった。見慣れている文字ではなく、般若心経を書いた文字の見事さには見とれてしまった。文字にしても言葉にしても思いつきではなく、プロとして削って削って生み出してきたものだということが伝わって来た。
多くの人のこころに響いてきたことばは、相田さんの心に内包する自己顕示と自己嫌悪という2つのプレートのきしみから生まれてきたものだと感じた。自分の中に相矛盾するものをかかえた人は“ことば”によって意識化していく必要があるのではないか。相田さんの言葉は自分自身に投げかけられたものだと思う。
今回の出逢いで、大きくて深い人であることを感じた。私の中にあった相田さんに対する浅薄な見方が消えたことは収穫であった。