素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

”散る桜 残る桜も 散る桜”(良寛)・今日の心境にピタッとくる句

2013年04月05日 | 日記
 ソメイヨシノ、開花が早かった割には長持ちした。この週末も楽しめるかと思いきや予報は最悪。繰り返し台風並みの暴風雨への備えをテレビは伝える。昨日、今日の陽気からは想像できないが間違いないのだろう。「爆弾低気圧」の通過である。北朝鮮のミサイル騒動といい物騒なことである。中国の鳥インフルエンザも不気味な話。

 昨日の日銀の金融政策の発表も「爆弾低気圧」並みの衝撃となって市場は揺れている。経済の動きもよくわからない。4月に木々が芽吹くように人間社会も新しい動きが見られるがあまり心浮き立つものはない。

 ジムでは日曜日の交野マラソンを心配している人が多い。30人余り参加するみたいである。

 買い物やジムへの行き帰りに「もう今日しかないでしょう」とばかり花見をしているグループをたくさん見かけた。今日の「美の壺」も桜がテーマであった。さまざまな角度から「桜」というものをとらえていて面白かった。その中で紹介された良寛の句を見た時、「その通り!」と心で叫んだ。傍示川の桜のトンネルを自転車で走っていた時に感じていたことを言葉にしてくれた。

 「新日本風土記」は伊勢神宮であった。遷宮に係るさまざまな人々をていねいにとりあげていて考えさせられることが多かった。出雲大社の時と同様、脈々と流れている地下水脈のすごさを感じた。

 騒々しい社会の動きとは真逆の世界が存在する。「淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし」という方丈記の一節が心に浮かんだ。

 無常感に襲われた夜であった。
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