素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

第14回愛石展へ

2013年04月14日 | 日記
  「広報かたの」の取材で愛石展に毎年行くようになった。その都度、受付で気に入った石をいただける。無造作に置かれたたくさんの石から惹きつけられる石が必ず見つかる。形なのか、色なのか、感触なのか?その基準は定かではないが部屋に毎年1個づつ増える石も1つの楽しみとなってきた。
  会員の方々は日本各地の川を訪れ気に入った石と巡りあう旅を定期的にされている。中には韓国まで行かれている方もいる。石を前に語ってくれるが石に寄せる思いがひしひしと伝わってくる。山頭火の句をイメージした小品などは禅の世界と相通じるものを感じた。
  

 人間の石に対する畏怖の念は古来より信仰の対象にまで昇華している。先日立ち寄った敢國神社にも桃太郎岩が鎮座していた。
  愛石展の会場にいると日本各地で見てきた巨岩、石などの姿が 浮かんでくる。

 草野心平は『石』という詩でその心情をピシっと表現している。とても好きな詩である。

雨に濡れて。
独り。
石がいる。
億年を蔵して。
にぶいひかりの。
もやのなかに。
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