素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

初歯医者

2023年01月16日 | 日記
 一昨年の12月から昨年の6月まで延々と歯の治療が続いた。昨日、確定申告のための医療費を計算するために私の領収書をまとめていた妻が「エ~たくさん払ったんやな~!」と声を上げた。「どれくらいになってる?」と尋ねると「25回、4万6千3百8拾円!」という返事。あまりにも長い治療に金銭感覚も麻痺させないとやってられなかったということか。

 その最後の治療の時、「まだ怪しい箇所があるので悪化しない内に来てください。それのほうが治療も短期で済みますから」と言われスッキリした気持ちになれなかった。自覚症状がないとどうしても延び延びとなり6ヶ月が過ぎた。年が明けて心なしか物がよく詰まるようになってきたので観念して今日の16時に予約を取り、初歯医者となった。

 自覚症状がほとんどないから簡単に済むだろうと思って診察台に座ったが甘かった。「神経まで行っているみたいだから麻酔を打ちます」と告げられた。その後はドリルの音が頭蓋骨に響き渡り、呼吸困難に耐える羽目に。歯医者治療の嫌なところは何をどうされているのかがさっぱり見えないことである。

 「麻酔が効いていますからしばらくしびれているので食べたり飲んだりする時気をつけてください。しばらく通ってもらうことになります」と受け付けの方の明るい声。「それ耳に胼胝ができるほど聞いてわかってます」と心の中でつぶやく。

 マイナンバーカードを保険証として使うための器械が置かれていたが、まだ使えないようだ。サクラの開花には、寒さによる休眠打破が必要だが、私の場合は今日のドリルの響きが休眠打破になった。
コメント
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