素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

円福寺と山田神社に自転車で

2023年01月02日 | 日記
 運動不足解消に、枚方市と八幡市の境にある円福寺と枚方市田口にある山田神社に自転車で行ってきた。2つとも近くで勤務しながら縁遠い所だった。円福寺は天明3年(1783年)に建立された臨済宗最初の専門道場である。大根干しが毎年冬の風物詩としてニュースで取り上げられている。2022年は12月17日、18日にあった。山田神社は縁起によれば、創建年代は不詳であるが、延宝9年(1681年)4月の社寺改に『田口村氏神 天神社』とあり、江戸時代初期には存在している古くからある神社である。明治5年(1872年)、当時の村名の山田村から取った現在名に改称されている。

 円福寺までは、家から40分ほどである。出屋敷南の交差点から国道1号線に入り京都方面に走る。家具団地前の交差点を左折してすぐに右に折れ、国道に沿って住宅地の中を走る。新興住宅と枚方ハイツのなどのマンションが並び古刹があるのか?という感じである。ちょうど枚方市と八幡市の境界となる洞ヶ峠を上り切ると円福寺の石柱があった。参道に入ると今までと雰囲気は一変した。木々に囲まれ鳥のさえずりだけの静寂の世界である。
        

 坂を下るとテレビの季節の便りにもあった”大根干し”のイチョウの木が目に留まった。
      円福寺の僧侶たちが托鉢で集めた大根で、
1ヶ月程このように天日で干したのち1年から3年漬け込んでたくあんにし、修行僧の精進料理や参拝者たちにふるまわれるという。

 予想していたよりも立派な境内であった。普段は寺の中に立ち入ることはできないが、4月20日と10月20日の大祭「萬人講」の日だけは特別に境内が解放され、鎌倉時代作とされる日本最古の「木造達磨大師像」(重要文化財)が特別公開される。とあった。もう一度、この日に合わせて来る値打ちがある。
  

 再び国道1号線に戻り、元来た道を引き返した。山田神社は出屋敷の交差点から50mほど行った所にある。目的は勧請縄(かんじょうなわ)と呼ばれる巨大注連縄である。
 

 この注連縄は氏地を十組に分け毎年輪番で作成されている。150mほどの参道を進むと鳥居の前に飾られていた。
  

 かなり重そうだがかつては村の若者たちで神輿のように担いで伊勢音頭を唄いながら町内を練り歩いたという。集落の魔除けや豊作を祝う勧請縄はだんだんと小ぶりに、少なくなってきているので一見の価値あり。風格を感じる社殿だった。
 念願の寺社を巡る27km余りのサイクリング、いい時間を過ごすことができた。



    

 
コメント
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