素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

とどのつまりは・・・

2023年01月21日 | 日記
 淀川河口にマッコウクジラが迷い込んだり東京湾にトドが出現したことが世間の耳目を集めた。大寒の日の昨日の「余録」はそのことを取り上げていた。その枕に、成長するにつれ名称の変わる出世魚の一つボラが使われた。出世魚で私が一番馴染みのあるのがブリ。念のために辞書で調べてみたら、私は関東と関西が混じっていることがわかった。

 関東ではワカシ⇒イナダ⇒ワラサ⇒ブリとなるが、関西ではツバス⇒ハマチ⇒メジロ⇒ブリだそうだ。私の頭の中の順序はツバス⇒ハマチ⇒ワラサ⇒ブリである。しかし、ボラについては知らなかった。調べるとハク⇒オボコ(スバシリ)⇒イナ⇒ボラ⇒トドとなるそうだ。ブリが成魚の最終だと思っていたがその先があった。これが「とどのつまり」の語源だと「余録」は説く。

 東京湾に出現しているトドの名称は、広辞苑によればアムール川流域とサハリン北部に住むロシアの少数民族の言葉、ニヴヒ語に由来するとあったが、「余録」によればボラの場合と同様の和語と言う説もあるそうだ。アシカ科最大の海獣で大きさを極めたという解釈で、明治まで日本列島に幅広く生息していた二ホンアシカの大きいものをトドと呼んだという。真偽のほどはわからないが面白い説だと思った。

 春節を迎えた中国の様子がニュースによく出てくる。久々にあの武漢の様子も取材されていた。武漢、大型クルーズ船から始まった新型コロナウイルス騒動、3年間右往左往させられたが、未知との遭遇とあっては致し方ないことだと思っている。5月からは5類から2類へ移行されるみたいで、ようやく共生への道を歩むことになる。ただ、5類だ2類だというのは人間側の都合だけの話。ウイルスの脅威はそのまま存在する。

 とどのつまり、自分自身で感染予防に努めて罹らないように用心深く生活を送っていく。というところに落ち着いたということか。
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