素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

少子化問題

2023年01月19日 | 日記
 中国は、権威主義的国家であるだけに、日本では考えられない大々的な社会実験を断行してきた。新しくは「ゼロコロナ政策」古くは「一人っ子政策」である。前者は、変幻自在のコロナウイルスに軍配が上がり、共生の道を歩むしかないということを全世界に知らしめた。今日の「余録」は後者に関すること。先日麻生さんの発現が久方ぶりにマスコミを賑わせた。「少子化問題」に関する発言や、間もなく開かれる国会でも岸田さんが表明した「異次元の少子化対策」が大きな論点の一つになることを念頭に置いたものだと思った。「余録」の最後の部分である。

 ▲無論、人ごとではない。日中に加え、韓国や台湾、香港、シンガポールも出生率は世界最低水準だ。生まれる子どもの半数前後が婚外子という欧米諸国とは異なるアジアの文化的共通性を指摘する声もある。お互い角を突き合わせるのではなく協力を模索していいはずだが……。

 麻生さんの指摘は、あまりにも表層的であるという批判が多い。その通りだと思う。社会的、文化的、歴史的な観点からこの問題を分析しないと解決への道が見えてこない。私自身が物心ついた時から共働きの環境で過ごし、結婚後は共働きの中で3人の子どもを育てたことでずいぶん長い間、日本の抱えているさまざまな問題点を肌身で感じてきた。

 それは、折を見てぼちぼちと書いていきたい。

 「余録」のまとめにあった「生まれる半数前後が婚外子という欧米諸侯・・・」というところが目に留まった。それで、殿村 琴子さんのレポート【先進諸国における婚外子増加の背景】―フランス・スウェーデンの「家族」をめぐる歴史から―(https://www.dlri.co.jp/pdf/ld/01-14/notes0605.pdf) を読みながら考えている。この視点は今までの私にはなかったので考えさせられることが多い。
コメント
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