「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

ALWAYS三丁目の夕日

2006年01月17日 | 映画・音楽
ずっと観たかった映画が、「ALWAYS三丁目の夕日」です。前評判どおり良かったですねぇ。 コレを観て涙しない日本人はいないでしょう!!

 キャストが全員良かったですし、チョイ役で、キム兄やピエール瀧とか、麻木久仁子とかねぇ、ピリッと効いてました。

 主役級の「吉岡秀隆」、「堤真一」や「小雪」なんかは、とってもハマってましたし、「薬師丸ひろ子」のちょっとピントのずれた温かいお母さんぶりは、非常に好感が持てました。

 しかし、誰より何より良い味を出していたのが、堤&薬師丸夫妻の子供役の「一平ちゃん」こと小清水一揮くんでしょう!! もう、ホンマにかわいいかわいい坊ちゃんです! 純朴な下町の少年ぶりが良く出てましたし、セリフも表情も抜群でした。 僕の中では助演男優賞モノですよ!!

 昭和33年という、僕らが生まれる十年以上前の日本、戦後から力強く立ち上がり行く日本が、東京タワーの建設に重ね合わせて、見事に描かれております。 
 ストーリー全体として、大変流れが良かったですし、清々しく、観終わった後の爽快感がありました。 

 必ずしもスクリーンで観なければいけない映画ではありませんし、半年ほどしてから、DVDなどでお家で観ていただいても良いですが、是非とも小学校や中学校で、子供たちに見せて上げて欲しい!と思います。

 今、日本に失われつつある、コミュニティ、人と人とのつながりや、思いやり、家族愛など、ハートウォーミングな良い映画だと思います。

 茶川竜之介(吉岡秀隆)と古行淳之介(須賀健太)ですが、吉行淳之介が芥川賞を取っていることぐらいしか、接点が無いように思うのですが、吉行淳之介が昭和24年生まれということを考えると、33年には9歳ですから、ちょうど良い人物設定であったのかなぁ・・・と思われます。

 劇中にも竜之介が「慎太郎や健三郎が何だ!今の文学界は間違っている!」などと酔いながら叫んでいる場面がありますが、二人とも昭和30年代に芥川賞を取っているんですよね。 本当にシャレの効いた映画でしょう?