~悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ―。
七年前、二十五才という若さであっけなく亡くなってしまった一樹。
結婚からたった二年で遺されてしまった嫁テツコと、一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフは、まわりの人々とともにゆるゆると彼の死を受け入れていく。
なにげない日々の中にちりばめられた、「コトバ」の力がじんわり心にしみてくる人気脚本家がはじめて綴った連作長編小説。「BOOK」データベースより
図書館で「ゆる〜いですよ」と、薦められて読むことにしました。
初めの方は中々ダイブできず、読むのに時間がかかりましたが、読み進めるうちに、段々と気持ちよく、心地よくなってきて、スラスラと物語にのめり込んでいけました。
「死と生」をテーマに描かれているんですが、本来、重く苦しい思いを好感が持てる登場人物達の台詞によって、サラッとフンワリと語られます。
それぞれの人生に、明確な答えや正解なんてありえませんし、どこで、どのように折り合いをつけて、納得して生きていくか、ということでしょう。
繰り返される日常に疲れ果ている人が、「ふぅ〜」っと、息を吐いて、ゆったりとリセットできる、ホットココアのような、そういう温かい気持ちが一杯詰まった素晴らしい作品です。
★★★3つです。
七年前、二十五才という若さであっけなく亡くなってしまった一樹。
結婚からたった二年で遺されてしまった嫁テツコと、一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフは、まわりの人々とともにゆるゆると彼の死を受け入れていく。
なにげない日々の中にちりばめられた、「コトバ」の力がじんわり心にしみてくる人気脚本家がはじめて綴った連作長編小説。「BOOK」データベースより
図書館で「ゆる〜いですよ」と、薦められて読むことにしました。
初めの方は中々ダイブできず、読むのに時間がかかりましたが、読み進めるうちに、段々と気持ちよく、心地よくなってきて、スラスラと物語にのめり込んでいけました。
「死と生」をテーマに描かれているんですが、本来、重く苦しい思いを好感が持てる登場人物達の台詞によって、サラッとフンワリと語られます。
それぞれの人生に、明確な答えや正解なんてありえませんし、どこで、どのように折り合いをつけて、納得して生きていくか、ということでしょう。
繰り返される日常に疲れ果ている人が、「ふぅ〜」っと、息を吐いて、ゆったりとリセットできる、ホットココアのような、そういう温かい気持ちが一杯詰まった素晴らしい作品です。
★★★3つです。