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相変わらず笑ける『ギケイキ』by町田康

2018年03月01日 | 小説レビュー
〜激烈に滑稽。激烈に悲痛。
千年の時を超え、怒涛の生涯を語り出す源義経、誕生!デビュー20周年超娯楽大作。「BOOK」データベースより


いやぁ〜オモロイっ!相変わらず町田康は笑かしてくれますね(^_^)


島津久基著の『義経記(ぎけいき):岩波文庫』がありますが、それのパロディ版とも言える作品です。

義経の悲運な生い立ち、そして盟友:武蔵坊弁慶の悲しい生い立ち、そして二人が出会うシーン・・・、それらを町田康独特のパロディタッチで面白おかしく描かれています。

相変わらず、頭の中の妄想モードが暴走モードで、奇妙キテレツなセリフと相まって、オモロすぎる展開に一気読みしてしまいました。

打倒平家を誓って、ようやく旗揚げした兄:頼朝と合流すべく、義経が平泉から駆けつけ、「さぁ、これから兄弟で力を合わせて思いっきり暴れまわるんや!」と期待したところで、無情にも物語が終わってしまい、非常に残念です(ToT)

『ギケイキ2』の発刊を心待ちにしたいと思います。

★★★☆3.5です。