~国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園にたどり着く。
その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。
だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる…。
単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「予言書」とも言われた現代の寓話にして、国家の意味を問う警世の書。「BOOK」データベースより
まぁ、百田尚樹氏の作品なので、ある程度の予想しながら読みましたが・・・。
平和ボケしている日本人に警鐘を鳴らす意味で上梓されたんでしょうが、いささか思想が偏りすぎているので、読んでいてしんどくなりました。
カエルを人間に例えて、『国防論』を語った作品です。
かなりの右よりの論客として名を馳せている百田氏ですから、平和論者のことを思いっきり『愚者』扱いしています。
例えが秀逸というか面白くて、「これはあの評論家のことやな。」、「これはあの国のことやな」とか想像しながら読むのも面白いです。
まぁ、いろんなサイトで、モデルとなった人や国などのネタバレ解説がなされているので、答え合わせをしてみて下さい。
僕は思想的に、どちらにも偏っていないニュートラル=いい加減な人間なので、どちらの考え方にも賛同することは出来ません。本当に「これだ!」という答えはないと思います。
物語の展開が極論過ぎて暴論になっていますが、「確かにそういう考え方や見方もあるよね。」と考えさせられるストーリーです。
しかし、文庫版の巻末に収録されている解説が、かの有名な『櫻井よしこ女史』ではねぇ(-_-;) 贔屓の引き倒しでしょう。コッテリらーめんを食べた後で、生クリームたっぷりの甘いケーキを食べたような胃もたれを感じました(*_*;
こういう内容の作品なら、あえて左よりの方か、もしくは思想的に中立の方に解説を頼んだ方が良かったかもしれません。新潮社の編集の方も、それこそ慎重に判断すべきだったかもしれませんね(^_^;)
寓話なので、とても読みやすく、わかりやすい内容なので、あっという間に読み終えてしまいますが、読んで損したと思う作品ではないで・・・、
★★★3つですね。
その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。
だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる…。
単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「予言書」とも言われた現代の寓話にして、国家の意味を問う警世の書。「BOOK」データベースより
まぁ、百田尚樹氏の作品なので、ある程度の予想しながら読みましたが・・・。
平和ボケしている日本人に警鐘を鳴らす意味で上梓されたんでしょうが、いささか思想が偏りすぎているので、読んでいてしんどくなりました。
カエルを人間に例えて、『国防論』を語った作品です。
かなりの右よりの論客として名を馳せている百田氏ですから、平和論者のことを思いっきり『愚者』扱いしています。
例えが秀逸というか面白くて、「これはあの評論家のことやな。」、「これはあの国のことやな」とか想像しながら読むのも面白いです。
まぁ、いろんなサイトで、モデルとなった人や国などのネタバレ解説がなされているので、答え合わせをしてみて下さい。
僕は思想的に、どちらにも偏っていないニュートラル=いい加減な人間なので、どちらの考え方にも賛同することは出来ません。本当に「これだ!」という答えはないと思います。
物語の展開が極論過ぎて暴論になっていますが、「確かにそういう考え方や見方もあるよね。」と考えさせられるストーリーです。
しかし、文庫版の巻末に収録されている解説が、かの有名な『櫻井よしこ女史』ではねぇ(-_-;) 贔屓の引き倒しでしょう。コッテリらーめんを食べた後で、生クリームたっぷりの甘いケーキを食べたような胃もたれを感じました(*_*;
こういう内容の作品なら、あえて左よりの方か、もしくは思想的に中立の方に解説を頼んだ方が良かったかもしれません。新潮社の編集の方も、それこそ慎重に判断すべきだったかもしれませんね(^_^;)
寓話なので、とても読みやすく、わかりやすい内容なので、あっという間に読み終えてしまいますが、読んで損したと思う作品ではないで・・・、
★★★3つですね。