~警視庁刑事部長を務めるキャリア、伊丹俊太郎。
彼が壁にぶつかったとき頼りにするのは、幼なじみで同期の竜崎伸也だ。
原理原則を貫く男が愛想なく告げる一言が、いつも伊丹を救ってくれる。
ある日、誤認逮捕が起きたという報に接した伊丹は、困難な状況を打開するため、大森署署長の竜崎に意見を求める(「冤罪」)。
『隠蔽捜査』シリーズをさらに深く味わえる、スピン・オフ短篇集。(内容紹介より)
とっても面白い『隠蔽捜査シリーズ」の3.5ということで、『3-疑心』と『4-転迷』の間で発刊された、竜崎と伊丹のこれまでの裏話のような短編集です。
しかし、短編集と侮るなかれ!一つ一つの物語にとても意味があり、それぞれに教訓があります。
社会に出て働いている人なら、誰しもが直面する可能性がある「上司と部下との板挟み」や、「原理原則を大切にするあまり軋轢が生じる」や、「無理が通れば道理が引っ込む」という無茶な上司への対応や、社会の中で生きていく上で、とても参考になるエピソードが満載です。
それにしても、今野敏という作家は『竜崎伸也』というキャラクターを世に生み出した天才といえるでしょう!こんなキャラは見たことありませんし、グイグイ引き込まれて「このピンチ、竜崎はどうやってクリアしていくのか!?」と、息を呑みつつも、「きっと竜崎ならサラッと乗り切るよ!」と期待しながらページをめくります。
いつも明快に、そして誰もが納得する形で事を収めていく竜崎の手腕と発想に、心から敬意を表します。
『事実は小説より奇なり』と言われるので、こんなにうまくいくことばかりではないでしょうが、こういう組織としての理想像をひたむきに追いかけ、それを実現するであろう、竜崎の今後の活躍に期待です!
職場の同僚が今野敏の大ファンで、全巻貸してくれているので、楽しみながら読み進めていきたいと思います。
★★★☆3.5です。
彼が壁にぶつかったとき頼りにするのは、幼なじみで同期の竜崎伸也だ。
原理原則を貫く男が愛想なく告げる一言が、いつも伊丹を救ってくれる。
ある日、誤認逮捕が起きたという報に接した伊丹は、困難な状況を打開するため、大森署署長の竜崎に意見を求める(「冤罪」)。
『隠蔽捜査』シリーズをさらに深く味わえる、スピン・オフ短篇集。(内容紹介より)
とっても面白い『隠蔽捜査シリーズ」の3.5ということで、『3-疑心』と『4-転迷』の間で発刊された、竜崎と伊丹のこれまでの裏話のような短編集です。
しかし、短編集と侮るなかれ!一つ一つの物語にとても意味があり、それぞれに教訓があります。
社会に出て働いている人なら、誰しもが直面する可能性がある「上司と部下との板挟み」や、「原理原則を大切にするあまり軋轢が生じる」や、「無理が通れば道理が引っ込む」という無茶な上司への対応や、社会の中で生きていく上で、とても参考になるエピソードが満載です。
それにしても、今野敏という作家は『竜崎伸也』というキャラクターを世に生み出した天才といえるでしょう!こんなキャラは見たことありませんし、グイグイ引き込まれて「このピンチ、竜崎はどうやってクリアしていくのか!?」と、息を呑みつつも、「きっと竜崎ならサラッと乗り切るよ!」と期待しながらページをめくります。
いつも明快に、そして誰もが納得する形で事を収めていく竜崎の手腕と発想に、心から敬意を表します。
『事実は小説より奇なり』と言われるので、こんなにうまくいくことばかりではないでしょうが、こういう組織としての理想像をひたむきに追いかけ、それを実現するであろう、竜崎の今後の活躍に期待です!
職場の同僚が今野敏の大ファンで、全巻貸してくれているので、楽しみながら読み進めていきたいと思います。
★★★☆3.5です。