『山椒大夫・高瀬舟 』by森 鴎外
~人買いのために引離された母と姉弟の受難を通して、犠牲の意味を問う『山椒大夫』
弟殺しの罪で島流しにされてゆく男とそれを護送する同心との会話から安楽死の問題をみつめた『高瀬舟』。
滞欧生活で学んだことを振返りつつ、思想的な立場を静かに語って鴎外の世界観、人生観をうかがうのに不可欠な『妄想』、ほかに『興津弥五右衛門の遺書』『最後の一句』など全十二編を収録する。「BOOK」データベースより
京都に住まいして48年、高瀬川を通るたびに「森鴎外の高瀬舟って、読んでないよなぁ~」と漠然と感じていました。
ちょうど図書館にあったので、借りてきて読み始めると、短編集やったんですね。
しかも、名作として名高い、あの『高瀬舟』が、わずか20ページほどで終わってしまいます。その他、安寿と厨子王で有名な『山椒太夫』も収録されておりますが、これも短編です。
その他にも『最後の一句』など、色々な短編が収録されているんですが、難しい文体で、森鴎外のエッセイ的なものも多く、読んでいくのが中々しんどかったです。
『高瀬舟』は、短いストーリーの中に、教訓が沢山活かされており、「足ることを知る」や、「安楽死、尊厳死について」など、考えさせられるお話でした。
まぁ、日本の文豪が記した名作なので、読んでおいて損はないでしょう。
★★★3つです。
~人買いのために引離された母と姉弟の受難を通して、犠牲の意味を問う『山椒大夫』
弟殺しの罪で島流しにされてゆく男とそれを護送する同心との会話から安楽死の問題をみつめた『高瀬舟』。
滞欧生活で学んだことを振返りつつ、思想的な立場を静かに語って鴎外の世界観、人生観をうかがうのに不可欠な『妄想』、ほかに『興津弥五右衛門の遺書』『最後の一句』など全十二編を収録する。「BOOK」データベースより
京都に住まいして48年、高瀬川を通るたびに「森鴎外の高瀬舟って、読んでないよなぁ~」と漠然と感じていました。
ちょうど図書館にあったので、借りてきて読み始めると、短編集やったんですね。
しかも、名作として名高い、あの『高瀬舟』が、わずか20ページほどで終わってしまいます。その他、安寿と厨子王で有名な『山椒太夫』も収録されておりますが、これも短編です。
その他にも『最後の一句』など、色々な短編が収録されているんですが、難しい文体で、森鴎外のエッセイ的なものも多く、読んでいくのが中々しんどかったです。
『高瀬舟』は、短いストーリーの中に、教訓が沢山活かされており、「足ることを知る」や、「安楽死、尊厳死について」など、考えさせられるお話でした。
まぁ、日本の文豪が記した名作なので、読んでおいて損はないでしょう。
★★★3つです。