『GOTH』夜の章・僕の章by乙一
~連続殺人犯の日記帳を拾った森野夜は、次の休日に未発見の死体を見物に行こうと「僕」を誘う…。
人間の残酷な面を覗きたがる者〈GOTH〉を描き本格ミステリ大賞に輝いた乙一の出世作。
「夜」を巡る短篇3作を収録。 「GOTH」シリーズシリーズ1冊目:「GOTH 夜の章」
世界に殺す者と殺される者がいるとしたら、自分は殺す側だと自覚する少年「僕」。
もっとも孤独な存在だった彼は、森野夜に出会い、変化していく。彼は夜をどこに連れて行くのか?「僕」に焦点をあてた3篇を収録。「GOTH」シリーズ2冊目:「GOTH 僕の章」
「夏と花火と私の死体」、「暗いところで待ち合わせ」に次いで、ミステリのみならず、ホラー、ファンタジーの分野でも名高い乙一氏の作品三作目です。
『GOTH』は、そのタイトルと、表紙のシンプルさから、ずっと気になっていた作品です。もとは、『GOTH―リストカット事件』として、2002年に発売されたものを二冊に分けて2005年に文庫化された作品です。
『夜の章』と『僕の章』に分かれていて、順番からすれば、『夜の章』から先に読むと良いみたいです。
なかなか読み応えがある連作短編集で、それぞれのストーリーの中には色々な仕掛けが満載で、「犬」をはじめ、とんでもない叙述トリックが埋め込まれています。
最後の『声』が一番ドキドキしますし、最後最後のどんでん返しというか、オチの意外性にはビックリさせられること間違いなしです。
「鮮やかやねぇ~!」というほどの切れ味はありませんが、もう一度読み返したくなるような。じっくりと考えさせられるトリックでした。
上下巻を通じて、主人公の高校生の男の子の特異性は言うまでもなく、共感できる人間性はありません。しかし、ヒロインの「森野夜」の人間性をもう少し掘り下げてくれると面白みも増えたかも知れませんね。
★★★☆3.5です。
~連続殺人犯の日記帳を拾った森野夜は、次の休日に未発見の死体を見物に行こうと「僕」を誘う…。
人間の残酷な面を覗きたがる者〈GOTH〉を描き本格ミステリ大賞に輝いた乙一の出世作。
「夜」を巡る短篇3作を収録。 「GOTH」シリーズシリーズ1冊目:「GOTH 夜の章」
世界に殺す者と殺される者がいるとしたら、自分は殺す側だと自覚する少年「僕」。
もっとも孤独な存在だった彼は、森野夜に出会い、変化していく。彼は夜をどこに連れて行くのか?「僕」に焦点をあてた3篇を収録。「GOTH」シリーズ2冊目:「GOTH 僕の章」
「夏と花火と私の死体」、「暗いところで待ち合わせ」に次いで、ミステリのみならず、ホラー、ファンタジーの分野でも名高い乙一氏の作品三作目です。
『GOTH』は、そのタイトルと、表紙のシンプルさから、ずっと気になっていた作品です。もとは、『GOTH―リストカット事件』として、2002年に発売されたものを二冊に分けて2005年に文庫化された作品です。
『夜の章』と『僕の章』に分かれていて、順番からすれば、『夜の章』から先に読むと良いみたいです。
なかなか読み応えがある連作短編集で、それぞれのストーリーの中には色々な仕掛けが満載で、「犬」をはじめ、とんでもない叙述トリックが埋め込まれています。
最後の『声』が一番ドキドキしますし、最後最後のどんでん返しというか、オチの意外性にはビックリさせられること間違いなしです。
「鮮やかやねぇ~!」というほどの切れ味はありませんが、もう一度読み返したくなるような。じっくりと考えさせられるトリックでした。
上下巻を通じて、主人公の高校生の男の子の特異性は言うまでもなく、共感できる人間性はありません。しかし、ヒロインの「森野夜」の人間性をもう少し掘り下げてくれると面白みも増えたかも知れませんね。
★★★☆3.5です。