~ほんの出来心から携帯闇サイトのバイトに手を出したオオバカナコは、凄惨な拷問に遭遇したあげく、会員制のダイナーに使い捨てのウェイトレスとして売られてしまう。そこは、プロの殺し屋たちが束の間の憩いを求めて集う食堂だった―ある日突然落ちた、奈落でのお話。「BOOK」データベースより
評判が高かったので図書館で借りてきましたが・・・。表紙は美味しそうなんですが、内容はエグイ。とてもご飯を食べながら読む本ではないですね。拷問や殺人のシーンがエグく、色んなパターンで繰り広げられるので、読んでいて気持ち良い本ではないです。
キャラクターの設定やセリフが安っぽく、キャストのネーミングの意図もよくわかりません。ストーリーも安直でダラダラしてます。クライマックスの大乱闘シーンも、映画『LEON』のラストを見ているようで、興ざめしました。
ヒロインのカナコですが、頭が良いのか悪いのか?とんでもない行動や言動で「?」っと思うこともしばしば・・・。そのカナコに百戦錬磨の非情の殺し屋であるはずのボンベロが次第に惹かれていく理由が全く見当たらず、別の殺し屋も何故かカナコを助けようとしたり、最後の戦闘シーンを描くための無理筋が感じられます。
大乱闘シーンでは忘れ去られていたキャラクターが意味もなく復活してきたり、意味もなく殺されたり、命を捨ててカナコを守ったりと、意味が分かりません。
何故か評価が高いんですが、僕はダメだと思いました。
しかしながら、蜷川実花監督のもと、とんでもない豪華キャストで映画化もされているんですね。
主役のボンベロ:藤原竜也、ヒロインのオオバカナコ:玉城ティナ、スキン:窪田正孝、ブロ:武田真治、カウボーイ:斎藤工、ディーディー:佐藤江梨子、マテバ:小栗旬、マリア:土屋アンナ、無礼図(ブレイズ):真矢ミキ、コフィ:奥田瑛二などなど、すごい顔ぶれと、芸術的な色彩に彩られた凄まじい映画のようです。見てみたい気にもなりました。
が、小説としての評価は,
★★☆2.5です。