『スタープレイヤー』by恒川 光太郎
~路上のくじ引きで一等賞を当て、異世界に飛ばされた斉藤夕月(34歳・無職)。そこで10の願いが叶えられる「スタープレイヤー」に選ばれ使途を考えるうち、夕月は自らの暗い欲望や、人の抱える祈りの深さや業を目の当たりにする。折しも、マキオと名乗るスタープレイヤーの男が訪ねてきて、国家民族間の思惑や争いに否応なく巻き込まれていき…。
RPG的興奮と神話世界を融合させた異世界ファンタジーの新シリーズ、堂々開幕!「BOOK」データベースより
いやな予感がした!『ヘブンメイカー(スタープレイヤーⅡ)』by恒川光太郎
で書いたとおり、『スタープレイヤー』を借りてきて読み始めました。ある程度、話の中身やスターボードの意味、願いの叶え方などの下地があったので、スッと物語に入っていくことが出来ました。
今回の主人公の斉藤夕月さんは、とまどいながらも力を使い始め、途中、マキオに出会ってから、自分の中の正義が目覚め、とても頑張って活躍します。
ある意味、「ヘブンメイカー」の方が、残酷で緊張感があったのですが、今回の「スタープレイヤー」の方は、入門編と言いますか、内容もソフトですし、緊張感もやや欠け気味です。
それでも最後の戦争のあたりは中々読ませてくれますので、単純に読んだ順番が悪い私のミスということですね。
中々興味深い内容で面白いストーリーなので、是非とも、『スタープレイヤー』→『ヘブンメイカー』の順で楽しんでください。
★★★☆3.5です。