「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

なんてこたぁない『祝山』by加門七海

2018年03月03日 | 小説レビュー
〜ホラー作家・鹿角南のもとに、旧友からメールが届く。
ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。
ネタが拾えれば、と軽い思いで肝試しのメンバーに会った鹿角。
それが彼女自身をも巻き込む戦慄の日々の始まりだった。
一人は突然の死を迎え、他の者も狂気へと駆り立てられてゆく―。
著者の実体験を下敷きにした究極のリアルホラー。「BOOK」データベースより


ホラー小説自体、ほとんど読まないんですが、「とても怖い」との評判だったんで、まさに『怖いもの見たさ』で借りました。

が、全然怖く無かったです(-_-;)。
というのも、「いよいよ悪霊か祟りがっ!」と恐怖体験に差し掛かろうとすると、突然主人公が遁走し、事なきを得る・・・。
というのが繰り返され、結局、謎は謎のまま、関係者の一人が死に、一人が行方不明となります。

そして、その因果関係については「ご想像にお任せします」的なエンディングで、消化不良のほったらかしでした┐('~`;)┌

何で、こんなに評価が高いのか全くわかりません。

★★☆2.5です。

相変わらず笑ける『ギケイキ』by町田康

2018年03月01日 | 小説レビュー
〜激烈に滑稽。激烈に悲痛。
千年の時を超え、怒涛の生涯を語り出す源義経、誕生!デビュー20周年超娯楽大作。「BOOK」データベースより


いやぁ〜オモロイっ!相変わらず町田康は笑かしてくれますね(^_^)


島津久基著の『義経記(ぎけいき):岩波文庫』がありますが、それのパロディ版とも言える作品です。

義経の悲運な生い立ち、そして盟友:武蔵坊弁慶の悲しい生い立ち、そして二人が出会うシーン・・・、それらを町田康独特のパロディタッチで面白おかしく描かれています。

相変わらず、頭の中の妄想モードが暴走モードで、奇妙キテレツなセリフと相まって、オモロすぎる展開に一気読みしてしまいました。

打倒平家を誓って、ようやく旗揚げした兄:頼朝と合流すべく、義経が平泉から駆けつけ、「さぁ、これから兄弟で力を合わせて思いっきり暴れまわるんや!」と期待したところで、無情にも物語が終わってしまい、非常に残念です(ToT)

『ギケイキ2』の発刊を心待ちにしたいと思います。

★★★☆3.5です。