続・知青の丘

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桜島噴く

2010-06-14 21:03:56 | 俳句
昨日(6/13)から鹿児島に来ている。
慌ただしく家を出てきた。

昨夜は、大学時代の友人の家に泊めてもらい、
旧交を温めた。
夜中2時頃まで、
芭蕉のあの枯野の辞世の句が
何に収められているのかと話題にのぼり、
俳話に盛り上がった。

彼女が、利休ー芭蕉ー西行というひとつの流れが云々等と言い出したから、
話はややこしい方向へ。

彼女は、茶道の先生。
利休には詳しいだろうが、私はその流れについては無知。
芭蕉が西行を好んだことと
西行の歌を俤にした句があるのは知ってるけどー。

今日は桜島フェリーで桜島に渡り、
港を出てから右に曲がり溶岩原へ。
車を降りて、湾の方へ火山灰の積もった道を歩く。
ゴツゴツした中にすくと伸びる松の芯や芯、青い青い松の実。
清気たっぷりだ。
この「なぎさ遊歩道」には、
句碑は6つある(港から左に行けば3つ)が、お目当てのは2つ。

まずは兜太句碑へ。

黒い桜島折れた銃床海を走り

次は水原秋櫻子句碑へ。

桜島とどろき噴けり旧端午

2つとも、句は、大きな岩にしっかりと刻み込まれて
、松葉に顔を撫でられるように座していた。


長渕剛が野外コンサートした場所に建つモニュメント

今日の桜島は曇天。
下の方しか見えない。
久しぶりだったのに残念。
梅雨の時期だから当然といえば当然。
このところ、鹿児島市街が灰かぶりらしい。

午後から大学図書館へ。
調べたいものがあったが、収穫なし。

いつのまにか、
といってもウン十年も足を運んでなかったのだが、
大学は緑と建物が増えていて、
学内の道もレンガが敷かれ、きれいになっていた。

法科大学院と図書館は、
立派なものが建ち、
奇抜なデザインの稲盛会館までもがー。

懐かしい桜島と鹿児島市内を案内してくれた友人には、
感謝感謝。

今夜は一人暮らしの義母の家に泊。
義母は元気だった、安堵。



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眠れない夜は~「知の蓄積」

2010-06-11 01:11:21 | 俳句
ブログを書こうと思った。
もう25時をまわった。

今日は、じゃないか、
昨日は玉名市立歴史博物館に行った。
俳諧資料の情報を得るために。

江戸時代後期の山鹿の連(れん)の名前と
そこに属するメンバー名を調べたいのだ。
しかし、欲しかった情報は得ることあたわず~。

それで、親切な学芸員さんが、
そういうのが載っているであろう「歳旦帳・肥後」について
調べてから連絡してくれるということになった。
博物館や図書館でしらべものをしたい時は、
職員さんたちに遠慮なく尋ねると、
有り難いことに色々とアドバイスをしてくれる。

同博物館では、
今「手紙展」という企画展示中。

量は多くはないが、
西南戦争で死んだ西郷小兵衛(隆盛の末弟)の妻や
宮崎八郎、池辺吉十郎、それから岩倉具視、陸奥宗光、井上毅など
ビッグネームの人物の手紙が展示されていて、
古文書解読や近代史に興味のある人にはおもしろい。
ちゃんと「釈文」がついているから、見比べながら読むことができる。

木下順二を知っているだろうか。

名作「夕鶴」などを書いた劇作家だ。
彼が、玉名に近い伊倉の出身だと最近知った。
そして、その家柄についても。

やはり、なんでもそうだろうが、
一代で築くことは大変なことで、知の蓄積があったんだなあと思った。
そして、知が蓄積するためには、富の蓄積も必要なのである。

そのまま帰るのは勿体無いので、玉名市内の芭蕉塚を見にいった。

「時雨塚」(明教寺) 
     「芭蕉翁 今日はかり人もとしよれ初しぐれ」
「秋風塚」(妙性寺)
      「あかあかと日は難面も秋の風」
 (難面・・・つれなく)

芭蕉50回忌頃(1743年)から、
「芭蕉に帰れ」と各地で蕉風復興の動きが始まり、
100回忌(1793年)頃まで続いたが、
その一環として芭蕉塚も各地で建立された。
芭蕉塚めぐりもおもしろい。

お寺の境内にあるところにはある!
あの赤穂17義士の遺髪塔のある日輪寺にも、
1766年に風斜という俳人が
「己が火を木々の蛍や花の宿」
という蛍塚を建立した。

長くなったから、このへんでもうやめる。
一杯やってから、寝ようかな。

明日は、じゃなくて、
今日は熊大の中の五高記念館で、歴史講座があるのだ。
早く寝ようっと!!
だんだん疲れてきたから誤字脱字あるかも。
ご容赦を。



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なんじゃもんじゃの木(海程全国大会in伊勢)

2010-06-02 21:36:20 | 俳句
私は一昨日まで、志摩リアス式海岸の中にいました。

俳句結社の全国大会でした。
宿泊・会場は、
近鉄志摩線終点賢島から車で30分の所にあるホテルアクアビィラ。
伊勢訛は耳にやはらかく、
海に目をやれば、アゴ湾の真珠養殖場が、
繭の中にでもいるように穏やかに広がり、
山手の方には、白い小さな卯の花がまっ盛り~。
賢島駅前には、
なんじゃもんじゃの大木が白い花をびっちりと~。

前泊も含め3泊4日の俳句三昧。
投句~選句~句会~吟行~投句~句会~選句~句会~という、
全国から150人程の俳友との時間は濃厚濃密。

だけど、九州からの移動には疲れました!!
おしゃべりしていて、電車を乗り逃がしたりしました。
自宅を出てから9時間後にやっと
前泊の民宿に到着しました。

師の選に2句佳作で入りましたが、
特選や秀逸にはまだまだ及ばず~。
地道に積み重ねて精進していこうと決意新たに。

それから、5月31日は、
志摩・的矢出身の嶋田青峰という俳人の忌日だったそうです。
彼は治安維持法により、
昭和15年の京大俳句事件に連座して、同16年に投獄され、
三年後病気になり釈放されましたが、そのまま亡くなったようです。
高浜虚子の伝統俳句と対立する新興俳句運動に理解をしめしたことが
その原因のようです。

その青峰の俳誌「土上」をともに創刊した篠原温亭は、
熊本・宇土の出身だとか。



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