熊本県現代俳句協会 会報 2021年度 第1号
現代俳句くまもと 第16号
総 会 に 代 わ る 緊 急 措 置
前年度総会は、熊本市緊急事態宣言を受けて、役員会及び会報第15号をもって、総会に代わる緊急措置を実施しました。会計報告は、別添のとおりです。ご覧ください。
なお、新年度役員は、次のとおりです。
会 長 加藤 知子
副会長・事務局長・会計幹事 西田 和平
幹 事 吉良 香織
顧 問 丘 菜月
会計監査 真弓ぼたん
<紙 上 句 会 の 開 催 報 告>
総会後の句会に代わり、紙上句会を開催しました。
会報第15号にて、2月末日までに、5句を募り、15名の参加を得ました。
事務局は、参加者に、投句集及び選評用紙を郵送し、特選1句、並選8句、逆選1句の選をしていただき、それぞれにコメントもお願いしました。
参加者には、誠意を持って取り組んでいただき、締切日までに選評を送っていただきました。
その後、事務局が、選評結果を作成し、3月18日、参加者に郵送しました。
選の全部につき、コメントしてもらったこともあり、とても面白い句会になったように思います。
今年度も紙上句会を実施予定です(締切は7月末日。投句先は吉良香織)。詳しくは7月上旬にハガキでご案内しますので、多数の参加をお願いします。
<私 の 一 句自 句 自 解>
花は葉に花は優しき樹となりぬ
青島 玄武
熊本市壷井橋そばの城東小学校裏の桜並木を詠んだ一句です。並木は日当たりのいい場所にあり、三月末には一斉には花を咲かせたかと思うと、坪井川の川風に一気に花を散らせ、あっという間に葉桜になってしまいます。
そういえば、桜には春の訪れを喜ぶ気持ちよりも、卒業式などの離別の思いを想起させる悲しみのイメージのほうが強いと思います。
桜が人を悲しませない優しい樹になるのは、むしろ葉桜になってからだと思って作りました。ところが、先日、石田郷子の句に
ことごとくやさしくなりて枯れにけり
というのがあるのを知ってびっくりしています。わたくしはまだ、万物が枯れ果てた様子を「優しい」とは受け取れない境涯なのだと思い知らされました。
<第20回 全 国 俳 句 大 会 in 北九州>
2021年 3月
〈宇多喜代子選入選〉
紫陽花の深みに入れる鋏かな 林 よしこ
<『 現代俳句 』 列 島 春 秋 掲載句 2021年>
一月 寒林に火の国風土記の瘤がある 星永文夫
*星永さんは、横浜に転居されました。
二月 臥龍梅とんで異郷の鬼となる 木庭杏子
三月 野焼きして阿蘇に集まるあまのじゃく
田上公代
四月 若き日は知らんぷりした桜の国 加藤知子
五月 二天忌や背後から来る己の声 榮田しのぶ
<<お 知 ら せ>>
◯ 現代俳句協会の年会費
未納の方は、お振込みをお願いします。
◯ 準会員の方は、年会費千円をお願いします。
◯ 現代俳句年鑑の参加者募集中。5句掲載。
参加料3000円。締切り5月31日。
◯ 第58回 現代俳句全国大会
令和3年 10月30日の予定
投句用紙は、6月号と7月号の『現代俳句』の巻末に挿入されます。
お知り合いの俳句愛好家の方々には、同封の「第58回現代俳句全国大会作品募集」で投句をお薦めください。
◯ 紀の国わかやま文化祭2021 「俳句の祭典」投句用紙も同封しました。
*当協会 創立30周年記念 合同句集の
<一 句 評 募 集>
好きな句とか共鳴句とかあれば、一句評(100字以内)を、事務局までご送付ください(メール可)。
次号の会報に掲載したいと考えています。
ご不明な点は事務局までお問合せください。
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12時25分の飛行機に乗る予定ですが
少し時間ができたので
取り急ぎ
当会の会報をUPしておこうと思います。