続・知青の丘

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悲しいお知らせです 竹岡一郎氏急逝(追記あり)

2024-06-27 09:34:52 | 俳句
こういう報は
どこにも書きたくないことですが
一応お知らせ致します。

2024年6月21日深夜、
竹岡一郎氏が急逝されました。

昨日26日
葬儀も無事に済まされたそうです。

その日、5時間程前まで
俳句のことでやり取りを断続的にやってましたので
ご家族から訃報を23日午前に貰ったもらったときは
わるい冗談じゃない?と一瞬思ったくらいで
ショックはまだ続いています。
脱力感・・・

ご本人が一番無念だったと思います。

私は、8歳上ですから
私が先に逝くものとばかり思っていました。

それに、師友だったので
この7月に出す拙句集『情死一擲』の跋文を
書いてもらっていました。
それもお見せできなかったこと
悔しいかぎりです。

倉田明彦さんの句がおもわれます。

星流る星にとっても不意のこと
(句集『卵』より) 

もうこれ以上ここには
書きたくないので
終わりにします。

なお、竹岡さんにご縁のあった方で
追悼したい方は
追悼句を1~3句
(何か一言あればそれも可)
7月10日までに
加藤まで



*俳句結社「鷹」の方は
そちらのほうで~

追記:
誰からだったか、竹岡さんは追悼句は書かない人だ、
と聞いたような気がしますが、
竹岡さんが書いた京アニ放火事件への追悼句あります。
涼宮ハルヒ号泣の梅雨明けにけり 
『鷹』誌に載せた句だということでした。



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2024年度日本詩歌文学館常設展 「インテリアと詩歌」

2024-06-22 21:40:23 | 俳句
2024年6月13日から
日本現代詩歌文学館(岩手県北上市)で
既に開催されているようです。
入場無料。

詩歌は、
「家具」をモチーフにした
詩と短歌、俳句、川柳の各作品

出品作家は↓にありますが
読めますかね~


わたくしのつたない句
花野螺鈿にすめらぎの手ざわり
(Hanano Laden ni Sumeragi no Tezawari)

(第2句集『櫨の実の混沌より始む』より)
を色紙に揮毫したのも展示してくださっているので
こういう機会がないと
なかなか東北まではいかないと思うので
行きたいのはやまやまですが
今はその状況にはなく・・・

来年3月9日まで開催のようです。
(12月~3月の月曜日と年末年始は休館)

展示作品を収録した冊子も頂いているので
観覧したら貰えるのかしら?

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やっとこちらは、
梅雨模様の雨降りになりました。
やはり来るべきものは時期がきたら
来てもらわないと
なんとなく落ち着かない。

梅雨堪能(笑)

ある場所のロビーに置いてあった植物
名前は知らないけれど
葉脈が綺麗。


7月中旬までには、
私の第4句集『情死一擲』が刷り上がってくるはずなので
待ち遠しい~

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俳句短歌誌『We』第17号「 古・難・珍季語集(11)」 より

2024-06-20 10:14:34 | 俳句
★地吹雪/じふぶき/冬

    地吹雪は遠く花屋に花満ちて       泉風信子
 地吹雪の顔もて集ふ仲間かな       成田千空
 病枕地吹雪ときに火の音して       寺田京子
 地吹雪の津軽三味線蔵に閉づ       小田桐妙女
 地吹雪は、一度降り積もった雪が強い風で上空に吹き上げられること。一面が真っ白になる。冬の雪国、天候の悪い時は日中でもクルマのライトを点けて運転する。そのライトすら見えないくらいである。私も何度か経験したことがあるが、非常に危険なのだ。そんな地吹雪を角巻・もんぺ・かんじきを身に着けて体験するイベントがある。開催されるのは青森県五所川原市金木町。太宰治と津軽三味線芸能を育んだ地として知られている。
 津軽三味線と言えば、高橋竹山が有名である。幼少の頃、麻疹をこじらせて半失明する。その後近在のボサマ(盲目の門付芸人)から三味線と唄を習い、十七歳頃から東北近県を門付けして歩いた。イタコをしていたナヨと結婚。渋谷ジャンジャンなどのライブで多くの若者の心を捉え、アメリカ公演も行い、世界に津軽三味線の名を知らしめる元となった。晩年は衰えを自覚しながらも現役を退かなかった。戒名は「風雪院調絃竹山居士」。
 津輕三味線を聴くと激しい地吹雪を思い出す。真っ赤なほっぺたの冷たさ、霜焼け、ここに故郷がある。竹山の言葉、「おらの三味線、くうための三味線だ」。 (小田桐妙女記)

★蝮/まむし/三夏 

 蝮の子頭くだかれ尾で怒る        西東三鬼
 仏壇に位牌と並ぶ蝮酒          稲葉千尋
 カサと蝮わがため息に身構える      竹本 仰
 小生の住む淡路島の西海岸は夕景がきれいなので、散歩は夕方と決めて日の落ちるころ山道を歩くのだが、困ったことに夏のその時刻、マムシたちの散歩によく出くわす。
 彼らの特徴は太短くて動かないことだ。死んでいるのかと思って近づいてはいけない。その一撃は俊敏である。知らんぷりをして通過し、振り返るともういない。静かなのは擬態で、彼らの温感センサーでは我々は射程距離内にいる訳だ。擬態といえば、また彼らはカメレオンのように皮膚の色を周辺に合わすのだ。何だ泥かと思って或る土塊を見ていると泥の色に変色した彼の形を見出したりする。農家の方も緑に変色した彼らを何度も目撃したという。日本を代表する毒蛇、といって警戒しすぎるには及ばない。
 自ら攻撃するのはとぐろを巻いている時、それに出産期の雌だ。マムシは体内で子を産み口から出すため、牙がジャマなのでどこかにかぶりついてそれを折らねばならないからだ。噛まれるケースで一番多いのは彼らの狭いテリトリーに入り、踏んづけたり触ったりする場合で、すぐ牙が飛んでくる。その噛んだ後は一生残る。現に知り合いの九十を越えたある老人は十才で噛まれた跡が未だにくっきり残っていた。彼らも必死で生きているのだ。 (竹本仰記)

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命の誕生はこんなところでも~

2,024年6月15日18:57、庭石

蟬生まれ石ある方へ這ひにけり 原石鼎


2024年6月3日8:46 狭庭
鳥が運んだ種から育った山椒の
小さな木に揚羽が卵産み付け
何匹か幼虫がいたのですが
(写真上部の白と黒の模様のはあおむしになる前)
葉が足りないので
他のは別の場所
(食べないかもしれないけれど三つ葉でも食べてと)
に移しました。

そして、こんなにふとっちょになりました。
『はらべこあおむし』と同じです~
かわいいですね~

が、突然いなくなり
目出度く、さなぎから蝶になって
羽搏いたかどうかは全く分かりません。

鳥とかカマキリに食べられていなければ
またうちの庭にやってくるでしょうかね。


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俳句短歌誌「We」第17号「共鳴句探訪」~受贈誌等より 加藤知子

2024-06-09 22:50:34 | 俳句
〇(「松下けん全句集」については、単独でブログにもUPしたので
ここでは省略)

春の雨少女の抱えるものに膝      中内 亮玄
柔らかく叫んだ少女桜騒         〃
明け易し少女に新品の手足        〃
   句文集『素晴らしい世界 新世紀神曲』(2023年8月)
この句文集は、全体、人をくったような物語(「2001年頃を舞台とした神話」という)なのだが、この毒っぽさになんとなく惹かれてしまった。挿入句は「挿絵」として読めばいいらしい。 「少女」の句が気になって、3句抄出してみた。春に膝を抱えている少女の柔らかい叫びとはどんな声だろう。何と叫ぶのだろう。足を踏まれた子猫のような叫びだろうか。夏には脱皮して、新品の手足が貰えるようだが、それなりの代償もあるだろう。「新品の手足」の少女はホラー的でもある。
福井で孤軍奮闘する作者にエールを贈りたいとおもう。

〇或るときはマリアの擬態寒つばき     清水 伶
      第3句集『素描』(2023年9月、本阿弥書店)
いつかどこかで言ってみたいと思っていた事が、掲句を読んで甦ってきた。数年前、桜島の埋没鳥居方面を俳友に案内してもらった時の事。近くに覆屋があって、その石厨子?の中を覗いた瞬間、これってマリア像じゃない?と思ったのだ。それは、子安観音だった。掲句は、この私の思いとは異なるが、寒椿の在り様にマリアを観るという。マリアを通り一遍に崇めるだけではなく、秘めた激しさ、厳しさをも観るとでもいうのだろう。それにしても寒椿は、谷神に繋がる器のようだ。

〇無花果は隠喩さみしいマルコ伝      川森 基次
    第一句集『隠喩さみしい』(2023年10月、ふらんす堂)
この川森氏の句集の中で気になるのは、集名となったと思われる掲句。句意はと考えるが、「マルコ伝」に拠るので、私のような浅学には意味不明。理が勝ちすぎている嫌いがあるが、聞くところによると、「マルコ伝11章には、キリストが実をつけない無花果を呪って枯らす」話があるそうだ。地球上の人類全体に向けて、これではさみしい隠喩じゃないのかと、嘆きとも問いかけとも。他にも、表現活動にかかわる「剽窃の最後の頁イースター」「前衛は鶏小屋に首突っ込んで」がある。「剽窃」とは穏やかならぬが、それが発展して本物になれば、肯定されるべきものだということか。俳句の類想類句では、それを上回る佳句であればよし、ということになるが、評論では如何なものか。後者の句の「前衛」は、侃侃諤諤、百家争鳴の態。批判的なのか楽しんでいるのか、正直読めない。
意外な展開に驚かされる好句は次の通り。
風死すやタトゥーの肌も躊躇はず
文楽めそめそと太夫炬燵欲し
白菜の芯冷えるまで立つ廊下
夢うつつ身は逆走の雪しまき
命脈は波打ち際の桜貝
皮薄き男の矜持蜜柑剥く

〇白鳥帰る青うつくしくくちうつし    望月 士郎
   第一句集『海市元町三‐一』(2023年11月、文學の森
集名を見て、どういう因縁、どういう拘りのある住所だろうと大抵の人は驚きを以って思うだろう。それは、この句集を読んでのお楽しみだが、掲句のような一見言葉遊びのような手法の句が独特で美しい。そして、この言葉遊びは侮れない。
「三月のひかり水切りりりりりり」「「そらいろの空はだいろの人はるうれい」。字ズラも造形も色彩も響きもたのしめるのだ。他に、
春の闇そっと赤子を渡される」
三月十一日鉄腕アトムのネジ拾う
老人に初めてなってみて栄螺
ブランコを漕ぎつつ奴隷船のこと
蝸牛いつもひとりの時に遇う
母眠る眉間に繭をひとつ置き
転生のまずは一旦みずくらげ
人形を躾ける少女敗戦日
ヒロシマ以後ひとりに一つずつ玉繭

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ミニチュアカーの展示ではありません。
(東バイパスにあるトヨタの販売店)
信号待ちの時に助手席から撮りました。
長男が、これ凄いねえ~
どうやって上に上げたんかなあ~って。

今年も、「紅はるか」を植えてみた。
植えてから一か月経ったようす。
あと2本は他の場所に植えてみた。
食糧不足に備えて(笑)

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昨年の『現代俳句年鑑 ’24』の「俳誌プロムナード」には

2024-06-01 11:23:29 | 俳句
『We』第15号から、
次の17名17句を有料掲載掲載していただきましたが
今年(『現代俳句年鑑 ’25』も
その提出季節がやってきました。

ボリュームは音楽変える地虫鳴く      江良 修 
さくらさくら噤む少女のうなじから     小田 桐妙女
眦のかすかな水を知る螢          男波 弘志
落ち葉掃く隣りの隣りのその人も      柏原 喜久恵
吃音の非ざる滝に火をつける        加能 雅臣
父の手がのぼる金輪際朧           斎藤 秀雄
菜の花にどこまで奥のへびにらみ      櫻井 天上火
狼ヨ我ガ剖(さ)キシノチ其(そ)ヲ遊ベ     竹岡 一郎
あっほらいまたんぽぽの絮彼女だろ     竹本 仰
地球儀に水を零して春の海         林 よしこ
冒涜としてパンに顔 雨降りやがる     早舩 煙雨
やや寒の微熱にふるえる不服従       阪野 基道
さくらんぼ替えのパンツを忘れたり     松永 みよこ
(架空の画題)ささやいた順にエリカ    未  補
気を入れて桜は冬の樹となりぬ       森  さかえ
長靴とレモンが一個早春賦         森  誠
縊る手を持つのはあたし姫女苑       加藤 知子

今年は、17号から17名17句を提出予定です。
もし、17号参加者でご希望句があれば
6月10日までにメールしてください。
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遅れて、
母の日プレゼントが届きました。
紅茶リクエストしていたので
次男嫁さんから
日比谷新店舗限定の
ラデュレの紅茶だそうです~
(わざわざ!?行ってくれたみたい)
たしかに香りも味も上品でした。

このところ、
3月以来溜まっていた疲れが
一気に噴出しているようで
佳いティータイムになりそう~


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