陶芸ブログ「ひとりごと」

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なまこ釉

2010-06-05 | Weblog
今日は、一日事務的な作業をしていました。

集中力が続かない上に、肩がこる。

実は、こういうのちょっと苦手なんです。

会社勤めしたことはあっても、白衣着てフラスコ振ってるような仕事でしたので、事務は未経験。

たいして進んでいないのに、時間ばかりが過ぎてしまいました。
避けては通れないですから仕方ないかな。

まあ、溜めていた自分が悪いので、自業自得ですね。




画像は、焼きあがった「なまこ釉」の作品たち。
漢字で「海鼠釉」と書きます。

語源については良く知りません。
検索してみても、簡単には見つかりませんでしたが、漢字はあの、海でごろっとしている「海鼠」なんですね。

伝統的に良く使われてきた釉薬で、2重がけにして使うことが主だそうです。
火鉢などに良く使われてきたものです。

画像の作品は、全部同じ釉薬を使っていますが、それぞれ色合いの出方が違います。
でも、全部一回の焼成で同時に焼いたものです。

釉薬の厚みなどの影響で、色合いが変るのでとても面白い釉薬です。

焼成時には、「冷却中の温度管理」が色合いの鍵にもなります。

重力に添って流れるので、薄くなった縁の部分と、釉が厚くたまる下の部分で色が変ります。

厚い部分に青白く輝くような雰囲気が出て、そこがとても好きです。
薄い部分の、黒と青が不思議に混ざったような色合いも面白い。

思うように色が出ず、困ることもありますが、眺めていて飽きのこない、お気に入りの釉薬です。