まわる世界はボーダーレス

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楷の木の物語

2012-03-14 00:43:40 | 故郷

昨年、母校の愛知県立成章高校が創立110
周年を迎えました。それを記念して学校に
「楷の木」が植えられたのだそうです。
上の画像は、110周年の記念式典のパン
フレットに出ていた写真なのですが、
その文章には「孔子にゆかりのある中国
原産の珍木」と書かれています。


楷書という書体は知っていたのですが、
「楷の木」というのは勉強不足で知りま
せんでした。調べてみると、次のような
ことがわかりました。

今から約2500年前、中国の春秋の時代、
孔子が亡くなって、山東省曲阜に埋葬
されました。弟子たちは3年の間、喪に
服し、墓所の周りにいろんな木を植えた
のだそうです。弟子の中の子貢(しこう)
は、さらに三年、小さな庵を作って、喪
を続け、楷の木を植えてその地を離れた
のだそうです。

その楷の木が大きく育ち、「子貢手植え
の楷」として有名になったのだそうです。
やがてこの楷の木は、中国の科挙の試験
の合格祈願のシンボルとなっていったの
だとか。歴代の文人が自宅にこの楷の木
を植えたことで、「学問の木」と呼ばれ
るようになっていったのだそうです。

この木が日本に初めてやってきたのは、
1915年(大正4年)。孔子にゆかりの
ある学校に植えられたのだそうです。

愛知県の成章高校も論語の「斐然成章」
という言葉から取られているので、もと
もと孔子とは深い関係があったのですね。
創立110周年の記念として植えられた
この楷の木。実は長い歴史の物語が
込められていたんですね。

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