先天坐とは、何の為にするのであろうか。
はっきり言って、これを行じたからと言って、霊能力も超能力も身につかない。
かつて、笹目秀和仙人は、出口王仁三郎聖師との関係から、大本と道院結びを託され、鎮魂帰神術(大本では鎮魂法帰神術を霊法としていたが、あまりの発狂者と妖言者が続出し、正神界と神との交わりより、邪神界の神と交わる者が続出し、出口聖師は、鎮魂帰神術を断念されました。)の変わりに、先天坐をもって、鎮魂法の代わりとし、大本信者に、説き、また、機関紙をもって、大本と道院は同一であると、説かれたようですが、大本三代教主は、拒否され、中の道院と和の大本は、袂を別れた言われがあるのです。
鎮魂法とは、人の真心による接霊に於いて、神人合一を為す法であり、一種の霊能力を得る法でもあるが、その道は途絶えつつある。(神界が働かれておられない。)
鎮魂法と先天坐は全く別物で、先天坐とは、その本源に還るためであり、簡単に言えば、赤子に帰る、無垢な赤ちゃんに還り、赤子の心で世界を見通す、それを天目を得ると申します。
さてさて、先天坐を学ぶ為に、面倒なのは、道院紅卍字会の存在がございます。
この団体には、神伝により、綱則があり、紅卍字会に入り、老祖の弟子に請願(必ず、弟子として道名が拝名される。)しなければ、秘咒を得られず、北極真経を得られず、先天坐法は、伝授出来ないとあります。
その道院綱則をものともせず、老祖の愛娘、きらく仙女さんが著者「生きる意味と方法」を書いて下さり、原本は少ないようですが、電子ブックとして、ネットで掲載されておられるようです。
先天坐法は、天界に於いては秘中の秘として、天界の神々が更に上天に昇る秘宝とされる、描写が、北極真経には演がかれておられます。
そして、紅卍字会の統掌(会長、責任者)は、正当な手続きを得ずに、先天坐を行う事は、天界の規律を乱しまた、世界に混乱を与え、自らとんでもない業をつくるから、そのような、行為は、辞めるように、言われておられます。
しかし、真経は、道なり。
道の存在は、如何なる人であろうが、そこに志せば、開かれる。
そして、日本は神道。
「三千世界、しんとうのよにいたすぞよ。」
こんなお筆先あったけ?。
神の道も、簡単に、いえば、自己の守護神、身魂の素性を悟り、その神の働きを成す。
先天坐。自らの本質、魂を悟る道。
自ずから、赤子に還り、自己の本分、天命を明らかにする。
ただし、そんな、人間が少ないから、先天坐も道院も、人気が無いのでもある。
いずれ、開かれた門は、必ず閉じる。
故に、今の東京総院は、自社に、居座らず、地方の求道者の為に、地方に飛び廻り、縁ある貴重な、縁者に老祖の弟子として、先天坐の伝授を致すのが、上策かと思われるが、皆様は、如何に思われるのでありましょうか。