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飲酒・二日酔い対策

2014年12月25日 17時31分05秒 | 医療・健康・運動・食事・予防
先程(2014/12/26)、上にあるカテゴリー(健康・医療介護・食・運動)をクリックし、各記事を見なおしたところ、2011年12月24日に同じ記事を投稿していることが分かりました。
一応下記の記事は、2011年の記事を読み直し、それに対し一部リンクや記事の修正・消去を施していますが、記載内容は、変化ありません。




以下の一文は、以前私が投稿していた「村ぶろ」に投稿したものだ。(散歩者)
チェックすることがあって、私の書いた古い記事を見ていると二日酔い関係のことを調査し記事にしていた。
今見直しても問題なく、有用な情報なので、リンク不良を訂正し、ここに再掲載します。


忘年会や新年会で飲むことが、多くなる季節だ。
サラリーマン時代や、ギャラリーをしていた頃は、よく飲んで二日酔いも度々のことだった。
最近は、飲む機会がほとんどなくなり、二日酔いにもなったことが無かった。
今朝は、久しぶりに二日酔いに近い状態だったが、午前中にいつもどおりの状態になった。

ところで、二日酔いに関しては、アルコールが分解されて出来るアセトアルデヒドが原因という程度以外、俗説程度の知識しかないので調べたことを、まとめてみた。


二日酔いの原因
二日酔いは主に飲みすぎ、すなわち自身のアルコール分解能力(正確には、アセトアルデヒドの代謝能力)を超えた量の酒を飲むことで起きる。

アルコールの分解速度と代謝(下戸と酒豪と飲める人に分かれるのはなぜか)
飲んで、体内に入れたアルコールは、肝臓で分解される。
肝臓で分解・代謝するには、時間が掛かる。
アルコール分解速度は個人により差があり、その差はアセトアルデヒドの代謝酵素であるアセトアルデヒド脱水素酵素に起因し、人種あるいは個人の遺伝的体質によりその代謝能力に差がある。
アセトアルデヒド脱水素酵素には、よく働く「活性型」、脱水素酵素の働きが弱い「低活性型、」全く働かない「失活型」がある。
コーカソイド・ネグロイドはこの酵素がよく働く「活性型」であり、モンゴロイドのほぼ半数はアセトアルデヒド脱水素酵素の働きが弱い「低活性型」か、全く働かない「失活型」である。


アルコール分解速度
健康な人が1時間に分解できるアルコール量は、体重1キログラムあたり約0.1グラムといわれる。
体重60キログラムの人ならば、1時間に約6グラム、3時間では約20グラムのアルコールが代謝できる計算になる。
例:体重約60kgの成人男性で、
1単位(ビール中びん1本、日本酒1合、焼酎0.6合、ワイン小グラス2杯)のアルコールが体内から消えるまでに約3~4時間かかる。2単位では、約6~7時間かかる。
参考 アルコール摂取量計算<数値入力で自動計算>(http://www.eiyoukeisan.com/osake/osake_in_def.html)
  アルコール代謝の仕組み(http://www.sapporobeer.jp/tekisei/shikumi/taisha.html)
酢酸からは、アセチル-CoAが生成され、脂肪酸が合成されるので、アルコールを多飲すると、高脂血症を来たす。


二日酔いの予防
食事を食べながら飲酒することを守り、空腹のまま大酒を飲まない。
飲みすぎた時に吐くことにより、吐いた分のアルコールが体内に吸収されなくて済み、体への負担が軽減。
水や湯で酒を割ると、同じ量飲む場合は、アルコール摂取量は濃度に比例するので、アルコール濃度が低下した分摂取量は少なくなる。
ただし、アルコール摂取量=濃度X量 なので濃度を薄くしても量を増やせば、摂取量が増え意味が無くなる。

二日酔対策の基本
二日酔いになってしまったら、安静にして待つというのが基本。
アルコールの分解には、水が必要。
アルコールには利尿作用がある。
(摂取したアルコール量と体外へ排出される水分との比率を見てみると、ビール対水では1対1、ワイン対水の場合1対1.6といわれている。アルコールの分解と利尿作用により、アルコールを摂取すると実際に摂取した量以上の水分が使われ、体外へ排出されるため、喉が渇く。)

アルコールは肝臓で約90%代謝され、残りの約10%は呼気や汗、尿として排出される。
この割合は入浴や運動をしても変わらない。
社団法人アルコール健康医学協会より(http://www.arukenkyo.or.jp/health/prevention/index.html)

二日酔いに良い食品
水分を多く取る。(体内のアルコールやアセトアルデヒドの一部を排泄)
ビタミンCを取る、といったことで症状が緩和されることもある。
肝臓でのアルコール分解には糖分が必要であり、糖分をとることも有効となる。
コーヒーやお茶に含まれるカフェインは、二日酔いの頭痛を和らげ、肝機能を高める働きをもっている。
ただし、お茶・コーヒーはカフェインの利尿作用があるため脱水症状に留意。
お茶のカテキンは、アルコールの吸収を抑える効果がある。
果汁100%のジュースでは、アルコールの分解によって不足している水分と、肝臓の働きのエネルギーとなる糖分を手軽に補うことができる。

アラニンが多く含まれる食品:しじみ、あさり、かに、海苔
グルタミンが多く含まれる食品:小麦、大豆、昆布、チーズ
味の素のHPには、そのメカニズムが簡単に掲載されている。
肝臓の健康とアミノ酸(http://www.ajinomoto.com/jp/features/amino/aminosan/himitu/7_print.html)


二日酔いに悪いこと
サウナ:酔ってサウナに入るのは、アルコールの血中濃度を高めたり、脱水方向になるので、危険。
<仮眠 :寝るとアルコール分解が遅くなる。(寝ると分解時間が延びるだけ。時間的に問題なければ、ぐっすり寝て分解させることは、日常一般的にしている。 寝ないで体を疲れさせるのも良くない。)> 

参考1
アルコール耐性(http://www.arukenkyo.or.jp/health/prevention/index.html)
自分では意識が正常だと思いこんでいたということがあります。しかし、自分では正常のつもりでも、アルコールによって確実に判断力や運動能力が落ちています。
飲酒を続けるうちに急性耐性といって、アルコールの作用に慣れが出てきてしまうことにも注意が必要です。


参考2
酔いと運転の関係については、「お酒と健康、飲酒運転防止」に詳しく説明されている。
http://www.arukenkyo.or.jp/health/prevention/index.html


参考3
以下、「飲酒とアセトアルデヒドの 7.アルコール代謝と食事」に二日酔い予防の科学的根拠が示されていたので記事を抜粋しておく。
詳細は「飲酒とアセトアルデヒドアセトアルデヒド」参照(http://hobab.fc2web.com/sub4-Acetaldehyde.htm )

空腹時に飲酒すると、アルコール(エタノール)の代謝(分解)が遅延して、早く酔ったり、長く酔いが続くと言われる。食事を食べながら飲酒すると、悪酔いしない。
空腹のまま、大酒をすると、ALDHに必要なNADH2+が、NAD+に、再酸化されにくく、アセトアルデヒドが、ALDHにより、酢酸へ代謝されないので、アセトアルデヒドによる肝障害を起こし易くするおそれがある。

飲酒前後に緑茶を飲むと、二日酔いが予防されると言う。
 緑茶抽出物は、アルコールの代謝を促進させ、(血中の)アルコールやアセトアルデヒド濃度を低下させる。
 緑茶に含まれるカフェイン(苦味成分)は、肝臓のアセトアルデヒド分解酵素(=ALDH)の活性を亢進させ、アルコールやアセトアルデヒドの分解を促進させる。カフェインは、高温の御湯の方が、溶け出し易い(苦味が強くなる)。
 緑茶に含まれるカテキン(渋味成分)は、胃からのアルコールの吸収を抑制する。カテキン類の含量は、煎茶(せんちゃ)が多く、玉露や抹茶は少ない(カテキン類は、茶葉が日光に当たると増加する)。 
 なお、緑茶に含まれているテアニン(アミノ酸:旨味成分、甘味成分)は、茶葉が、日光に当たると、カテキンに変化してしまうので、玉露や抹茶に多く含まれている。テアニンは、グルタミン酸(Glu)に似たアミノ酸であり、神経細胞のグルタミン酸受容体に結合し、神経細胞死を抑制すると言う。
 カフェインやカテキンは、高温(90℃)の御湯の方が、溶け出し易く(渋味が強いが香りは良い)、テアニンは、低温(50~60℃)のの御湯の方が、溶け出し易い(旨味がある)。

 コーヒーは、毎日1杯以上飲用すると、アルコール性肝硬変の発症を抑制する。特に、コーヒーを毎日4杯以上飲用すると、アルコール性肝硬変の発症率が、5分の1に低下する。コーヒーを飲用していると、血中のASTなどの肝臓由来の酵素値は、低下する。
 アルコール性肝硬変の発症には、大量の飲酒だけでなく、性別(女性の方がアルコール性肝硬変を発症し易い)、栄養状態、食事内容など、他の因子も関与すると考えられている。
 コーヒーに含まれる何らかの成分(カフェイン?)が、アルコール性肝硬変の発症を予防すると考えられている。

 ゴマに含まれるセサミンは、アルコール分解(アルコール代謝)を促進し、飲酒後の血液中からのアルコール消失を促進する(悪酔いの原因となるアセトアルデヒドによる毒性を、軽減させる)。

 焼酎は、アルコールとして、エタノールのみを含み、アルデヒドに分解され易いので、二日酔いし難いと言う。



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