我が家の近所に一本だけある河津桜が満開です。
この桜だけ見ていると、もう春爛漫という感じです。
春休みになったら、少し休めるかなと期待していましたが、一つの仕事が終わると次の仕事、それが終わるとまた次の仕事……となかなかゆったりと休みをとることができません。
それだけ、世の中から必要とされているのだと解釈すれば、有難いことではありますが……
先日、サングラハ教育・心理研究所の木曜日の講座でキューブラー・ロスについて講義をするためにものすごく久しぶりに彼女の著書の一冊『子どもと死について』(現在は中公文庫)を読み直そうとして開いたら、扉の裏に次のようなアインシュタインの言葉が引用されていたことに改めて気づきました。
これは、まさにアインシュタインのつながりコスモロジーが典型的に表現された言葉です。
ここでアインシュタインは、宇宙と私、そして宇宙とすべてのものの一体性をはっきりと語っています。
このブログ授業でお話してきた現代科学のコスモロジーに関して、決定的に重要な言葉なので、ここでみなさんにも引用―紹介しておきたいと思いながら、なかなかブログ記事を書く気持ちの余裕がなくて、遅くなりました(改行は筆者)。
じっくりと読んでみてください。
そしてその後で、「区分・区別はできるが分離していない宇宙」の記事も読み直してみてください。
きっと、授業の学びが深まるでしょう。
人間は、私たちが「宇宙」と呼ぶ完全体の一部、すなわち時間と空間を限定された一部である。
人間は自分自身を、そして自分の思考や感情を、他と切り離されたものとして体験する。
それは意識のうえで、いわば視覚的錯覚が起こっているからである。
私たちはこの錯覚という監獄に閉じ込められているせいで、個人的な判断しかできなくなり、周りの少数の人間しか愛せなくなっている。
この監獄を抜け出し、思いやりの輪を広げ、あらゆる生物と美しいままの自然を包み込んでいくこと、それが私たちに課せられた仕事である。
――アルバート・アインシュタイン