一茶の句に「めでたさも中くらいなりおらが春」というのがありますが、私の気分は中くらい以下、あまりおめでたくありません。
おめでたくない理由は会員やブログ読者のみなさんとは共有してきた認識のとおりで、改めて書くまでもありませんが、あえて2,3書けば、気候変動・温暖化は恐ろしいほどのスピードで進んでいるということ――「季節はずれの暖かさで、過ごしやすいお正月だった」などと喜んではいられない気分です。「所によって記録的暖かさ」だったようです――、原発が動き始めたこと、安保関連法案が強行採決されたこと、それなのにそれに対する適切な政治的行動が十分には盛り上がってきていないように見えることなどなどです。
それでも、古い年は去り、新しい時がやって来るというのが、無常迅速ということで、それはおめでたいことではあります。
この世界の根本的なありようは無常迅速なのであり、したがって、当面どんなに大きな・山積した問題群があっても、それらが永遠に続くということはありえません。
しかも、やってくる時がどんなものになるかは、積み重ねていくカルマ・行為しだいですから、今がどれほど望ましくない状態であっても、あきらめる必要はないというのが、いわば救いです。
なので、ブログ読者のみなさんには、やはり、「明けましておめでとうございます。今年も心を新たにして、しっかりとやるべき・できるカルマをやっていきましょう」とご挨拶しておきたいと思います。
暮から今朝までで、家族の行事は終わり、午後から初仕事にかかっています。
今年はまず、去年の暮にいちおう書き上げた『金剛般若経全講義(仮題)』の最終推敲から始めました。
研究所の講座で長年講義してきた般若経典の学びの一つのまとめをみなさんのところにお届けできるまで、もう少しです。
並行して、『サングラハ』第145号の原稿も書き始めなければなりません。
続いて、10日(日)から高松集中講座が始まります。昨年からの延長で「唯識と論理療法を融合的に学ぶ」の最終回です。
23日(土)、24日(日)は東京集中講座で、それぞれ「大乗の菩薩とは何か」と「コスモス・セラピー トレーニングコース」の最終回です。これも去年12月で完結の予定が少し伸びましたが、その分、学びは深まっていると思います。
東京集中講座の2月はお休み、高松集中講座は2月21日(日)から新しい講座「アドラーと唯識を融合的に学ぶ」が始まります。
今年は、折にふれ事にふれてなるべくブログ記事を――少なくとも去年よりは多く――書きたいと思っています。
よろしくお付き合いのほどお願いいたします。