牛窪 恵の平成“困リーマン”のトリセツ
母親が「息子に残業させないで」の「残業NGリーマン」 2009年4月22日(水)09:00
前回は、婚活のために早帰りする困リーマンを紹介しました。今回登場する困リーマンは、こんな彼です。
ケース3: 母親から「息子に残業させないで」と手紙が来る彼 聞いてください!
先週の夜、会社に届いたバイク便。見ると、なんとうちの新人ヨシザキ君(20代)のお母さんが、彼宛てに残業用の手作り弁当を送ってきたんです。 しかも、そこに添えられた上司宛ての手紙には「いつも息子がお世話になってます。すみませんが、あまり遅くまで残業させないでやってください」と書いてあったそうで…。 これって、どう思います? (食品メーカー勤務・フミコ・34歳)
私も驚きました。 ママの手作り弁当がバイク便で届いた時点で、まずビックリ。
続いて、上司宛ての手紙の内容に、またビックリ。さらにその手紙を、ヨシザキ君は「はいコレ、うちの母親からです」と、上司にフツーに手渡した、とのこと。昭和の価値観では、にわかに信じがたい光景ですね。
さすがのヨシザキ君も、バイク便で弁当が届いた時点では、バツが悪そうだったとか。でもその場で、母親に「ハズイ(恥ずかしい)こと、スンなよ」と電話するでもなく、「しょーがねぇなあ」と苦笑い。上司に手紙を渡す際には、「そんなわけで、今日は夜8時までには帰りたいんでー」と洩らしたそうです。 例えるなら、「残業NGリーマン」。
本人が「今日は残業できません」と宣言するなら、まだ分かる。
でも最近は「親が早く帰れって言ってるんで」と断る、ヨシザキ君のような困リーマンもいる様子。 新聞社でさえ、今や「残業NGリーマン」が増えているとのこと。以前も、ある50代のデスク(注:新聞社などで取材、編集の指揮を執る人)が、こんなふうにボヤいていました。
「うちの新人記者の義母から、『うちの娘ムコを、夜中まで働かせないでください』ってクレーム電話があってさ。記者本人も、『よかった、これで今後は夜中の取材とか、行かされずに済みますねー』って喜んでるんだよね」 皆さんは、こう思うかもしれません。「ええっ、それって“モンスターペアレント”じゃないの?!」。
…いえいえ、とんでもない。少なくとも困リーマン世代(20~35歳)に、そんな意識はありません。「僕が言いにくいことを、よくぞハッキリ言ってくれた」と感謝することはあっても、「会社にまで電話するなよ」と親に腹を立てるケースはまれです。
イラスト:小迎 裕美子
困リーマン世代の多くは「イエラブ族」。
私が勝手にこう呼んでいますが、NTTドコモのキャッチコピー「イエ・ラブ・ゾク」にもあった言葉です。特に今の20代の多くは、家族ととても仲がよく、おうちや家族が大好きな「イエラブ族」。
結婚情報サービス大手オーネットの2009年の調査によると、新成人(男性)が「今、抱えている不安を相談する相手」は、1位が「同性の友達・同僚」(50.2%)で、これは納得ですが、2位はなんと「母親」。男性でも3割が、そう答えたのです。
ちなみに、「交際相手(カノジョ)に相談する」と答えた男性は、わずか11.4%。順位で言うと、「異性(女性)の友達」(第4位)より下位の、第7位でした。
こんな、甘えたバカを首にしなさいよ。
残業できませんと甘えた大人は、どうして
恥とプライドはないのかい?
ママのおっぱいを卒業して、自立して
頑張って、仕事をして金を稼ぐぞという
大人としてのガッツはどこへいったのよ?
家がそんなにいいなら、家を背負って
カタツムリのような、格好で
仕事へ行けば? 無理だろう。
甘ったれのバカが、増えると日本が
危ないです。本当に大丈夫ですか?