昨日から涙もろくなっている
凱旋門にあがると、空が青く天から光が降ってくるようだった
風が私の中を流れ、下を見下ろすと凱旋門に向かって真っ直ぐに道がのびている
ナポレオンは家路に着くときは必ず凱旋門を通るようにと兵士たちに言い渡したと言われている
この場所はものすごいエネルギーで、天のパワーをじかに受け取ることができるのだと
ここに立って思った
私はいつのまにか目を閉じていた
どれだけ時間がたっただろう
今と過去とを繋ぐ歴史、時空を行ったり来たりしていた
目を開けると風が吹いてきて、そこには見たこともないような
色のパリの街が広がっていた
これは過去のフランスなのか、それとも今なのか・・・
メトロ(地鉄)を乗り継ぎ、まだ見ていなかった作品を見にルーブルへ
メトロの中で、突然青年が入ってきて、大きな音楽をかけ踊りを踊りだした
メトロの中では、パフォーマンスがあちこちで繰り広げられるのは
よく見る光景だ
でも、今回のは私の目の前だった
手が触れるくらいの場所
他の乗客は見てみないふりをする人や笑っている人
様々な反応だった
私は凝視していた
青年の目は一点しか見ていなかった
踊りだしたのは、マイケルジャクソンの曲、Beat it
でもなぜか彼を見ていて、何かが私の中で動いていた
その時、私の中で声がした
「人間が好きだ」
あまりにはっきりと私の中の声が叫んだので
自分でも内なる声に驚いてしまった
この青年を見ていたら、私の心がそう叫んだのだ
電車を下りたとたん、私の中の感情が溢れ出し、涙が・・・・
止めようにも止まらない
私の中に哀れみなどなかった
この青年は一生懸命で一つの目的にしか自分を向けていなくて
完全に今にいる
誰かに何かを言われるかもとか、恥ずかしいとか
そんな領域にいない
ただ、自分であり続けている
けして裕福ではないだろう
でも彼は今を生きている
そのエネルギーが私の中の何かを動かした
彼の素朴な自分自身であり続ける生き方が、私の魂を震わせた
「自分が自分であり続けるなら、誰も否定などできない」
その声が私の内側から下りてきた
人は覚者を間違えている
本当の覚者は、私たちが思うような姿ではない
この瞬間にいて、自分自身であり続けること
そういう人に出会い、見、触れることができたなら
ただ、その場にいるだけで、何かを受け取ることになる
何かとは、自分の内なるインスプレーション、ヴィジョンであり
魂がそれに触れると、魂が目覚め、自分を知る
次の駅で下りなくてはならないため、全部見れなかったが
ずっと彼の傍で見ていたかった
あまりにも涙が止まらないので下を向きながら歩いていたら、ある紳士が私に話しかけてきた
フランス語なのに不思議と何を言っているかが、この国に来て分かる
彼は泣いているけど大丈夫?って言って私の目を見た
優しい目だった
フランス人は優しい
そしてとてもジェントルマンが多い
それからルーブルに行くために歩いていくと、メトロの中の道端でバイオリンが聞こえてきた
素人でも分かるプロ級の音楽
初めてバイオリンを美しいと思った
カノンが流れていた
その音色が本当に優しくて・・・・
再び私は道を歩きながら、涙が止まらなくなってしまった
この曲は泰三さんがワークでかける曲の一つ・・・
ワークでかける曲を聴くことは辛くてできない
でもバイオリンが奏でるカノンは悲しくなかった
それほど彼女が弾くバイオリンの音が美しく、私の何かを動かした
あちこちで音楽が流れ、ルーブルに着くころには私は声をあげて泣いていた
祝福・・・
そんな声が聞こえるようだった
泰三さんが笑って、私を優しい目で見ていた
「どうだい?俺からの贈り物は気にいったかい?」
私はルーブルに入る前の柱に隠れて涙が止まるのを待った
日本にいると感じることができない沢山のものをもらっている
人種が違う人たちと、密接に近づくことができるこの国で
私は同じ人間として、仲間として、自然に受け入れてもらっている
特別な目で見られることもなく
この国にどこかで守られているとさえ思うのだ
メトロに乗ると特にそう思う
身体が近づくから、色々な人との接触ができる
それは「純粋」
そうとしか言いようがなかった
フランスにしては珍しく青空が続いている
太陽がすべてを光らせて、色濃く見える
空には気球が・・・
いつのまにか私は
地球のすべての生命と共に、歌を歌っていた
空を飛び、ぐるっと地球を回りながら・・・
泰三さんからの愛を受け取っていた
凱旋門にあがると、空が青く天から光が降ってくるようだった
風が私の中を流れ、下を見下ろすと凱旋門に向かって真っ直ぐに道がのびている
ナポレオンは家路に着くときは必ず凱旋門を通るようにと兵士たちに言い渡したと言われている
この場所はものすごいエネルギーで、天のパワーをじかに受け取ることができるのだと
ここに立って思った
私はいつのまにか目を閉じていた
どれだけ時間がたっただろう
今と過去とを繋ぐ歴史、時空を行ったり来たりしていた
目を開けると風が吹いてきて、そこには見たこともないような
色のパリの街が広がっていた
これは過去のフランスなのか、それとも今なのか・・・
メトロ(地鉄)を乗り継ぎ、まだ見ていなかった作品を見にルーブルへ
メトロの中で、突然青年が入ってきて、大きな音楽をかけ踊りを踊りだした
メトロの中では、パフォーマンスがあちこちで繰り広げられるのは
よく見る光景だ
でも、今回のは私の目の前だった
手が触れるくらいの場所
他の乗客は見てみないふりをする人や笑っている人
様々な反応だった
私は凝視していた
青年の目は一点しか見ていなかった
踊りだしたのは、マイケルジャクソンの曲、Beat it
でもなぜか彼を見ていて、何かが私の中で動いていた
その時、私の中で声がした
「人間が好きだ」
あまりにはっきりと私の中の声が叫んだので
自分でも内なる声に驚いてしまった
この青年を見ていたら、私の心がそう叫んだのだ
電車を下りたとたん、私の中の感情が溢れ出し、涙が・・・・
止めようにも止まらない
私の中に哀れみなどなかった
この青年は一生懸命で一つの目的にしか自分を向けていなくて
完全に今にいる
誰かに何かを言われるかもとか、恥ずかしいとか
そんな領域にいない
ただ、自分であり続けている
けして裕福ではないだろう
でも彼は今を生きている
そのエネルギーが私の中の何かを動かした
彼の素朴な自分自身であり続ける生き方が、私の魂を震わせた
「自分が自分であり続けるなら、誰も否定などできない」
その声が私の内側から下りてきた
人は覚者を間違えている
本当の覚者は、私たちが思うような姿ではない
この瞬間にいて、自分自身であり続けること
そういう人に出会い、見、触れることができたなら
ただ、その場にいるだけで、何かを受け取ることになる
何かとは、自分の内なるインスプレーション、ヴィジョンであり
魂がそれに触れると、魂が目覚め、自分を知る
次の駅で下りなくてはならないため、全部見れなかったが
ずっと彼の傍で見ていたかった
あまりにも涙が止まらないので下を向きながら歩いていたら、ある紳士が私に話しかけてきた
フランス語なのに不思議と何を言っているかが、この国に来て分かる
彼は泣いているけど大丈夫?って言って私の目を見た
優しい目だった
フランス人は優しい
そしてとてもジェントルマンが多い
それからルーブルに行くために歩いていくと、メトロの中の道端でバイオリンが聞こえてきた
素人でも分かるプロ級の音楽
初めてバイオリンを美しいと思った
カノンが流れていた
その音色が本当に優しくて・・・・
再び私は道を歩きながら、涙が止まらなくなってしまった
この曲は泰三さんがワークでかける曲の一つ・・・
ワークでかける曲を聴くことは辛くてできない
でもバイオリンが奏でるカノンは悲しくなかった
それほど彼女が弾くバイオリンの音が美しく、私の何かを動かした
あちこちで音楽が流れ、ルーブルに着くころには私は声をあげて泣いていた
祝福・・・
そんな声が聞こえるようだった
泰三さんが笑って、私を優しい目で見ていた
「どうだい?俺からの贈り物は気にいったかい?」
私はルーブルに入る前の柱に隠れて涙が止まるのを待った
日本にいると感じることができない沢山のものをもらっている
人種が違う人たちと、密接に近づくことができるこの国で
私は同じ人間として、仲間として、自然に受け入れてもらっている
特別な目で見られることもなく
この国にどこかで守られているとさえ思うのだ
メトロに乗ると特にそう思う
身体が近づくから、色々な人との接触ができる
それは「純粋」
そうとしか言いようがなかった
フランスにしては珍しく青空が続いている
太陽がすべてを光らせて、色濃く見える
空には気球が・・・
いつのまにか私は
地球のすべての生命と共に、歌を歌っていた
空を飛び、ぐるっと地球を回りながら・・・
泰三さんからの愛を受け取っていた