THE WAY

インディアンネーム「生命の声を聞く者」のヒーリングブログ

母の命

2007-04-17 03:36:40 | セッション記録
朝早くに電話が鳴った

電話をとるなり彼女は言った

「母が3日前に亡くなりました。母の声が、本当の気持が知りたいので
セッションを受けたいのです。49日すぎないとだめですか?」

私は久しぶりに彼女の声を聞いて彼女が自分を責めている事に気づいた

とても辛そうにしている彼女は、まるでお母さんから離れられずに、今もずっとベッドの傍らで寝息を聞いているような小さな少女のようだった

「母は肺炎で亡くなりました。私が何か気をつけてあげれなかっから逝ってしまったんでしょうか?どんな意味があるのですか?」

私は彼女のお母さんが彼女に微笑んでいる姿がはっきり映っていた

「お母さんはいい亡くなり方をしましたね。お母さんの命は3年前に亡くなるはずでした。
3年前・・・亡くなるはずだった薄らいでいく意識の中でお母さんはベットからあなたを見ていました。

あなたは親離れできない一人っ子で、泣いている姿を見ていたんです。
そしてあなたが神に祈った声を聞いていました

(どうか母を助けて下さい。自分の命と引き替えに母を助けて下さい。
私から母を奪わないで!)

お母さんはあなたのその姿を見て、いてもたってもいられなくなり
その愛しさのあまりに、戻ってきました。

それから3年間お母さんは生きました。苦しみに耐えながらも
あなたと過ごす時間・・・あなたと交わす言葉・・・あなたと共に同じ空間にいられる事・・・本当に楽しかったと。そう言っています。

3年経ち、あなたも仕事に復帰し、お母さんが何時死んでしまうか恐れの中にいたあなたが、段々それも安らいでいって、自然に心配しなくなった

そしてその時が来たのです。

寿命が延びその後のお母さんとの3年間はお母さんがあなたに残した愛そのものです
随分強くなったなーと安心した頃、お母さんは静かに息を引き取っています

ずっとずっとあなたを見つめてきました
お母さんの愛は強く、ちょっぴり切ないけれど・・・あなたが成長する事だけが
生きがいのような人でした。
(小さかったあなたがこんなに大きくなって・・・)
お母さんはベットでいつもあなたが寝たのを見守るかのように見ていました。
小さな赤ちゃんに子守唄を歌うように、お母さんはあなたを抱っこしていたのです。

今もそこで微笑んでいます。あなたを愛していると。あなたが自分を責める事は何もありません。あなたも分かっていたでしょう?お母さんがあなたの為に寿命を延ばし、生きた事を・・・セッションには来なくてももう大丈夫。お母さんの傍にいてあげたらいいよ」

彼女は泣きながら私にお礼を言って電話を切った

母の愛は本当に深く、優しい

その愛の深さに私はたまらなくなって泣いてしまった

私は自分の母と重ねていた

3才の頃に生き別れになった母のあの温もりを
母の胸で静かに寝ていたあの鼓動を
私は思い出していた

そしてそれらのすべてが私の中でゆっくりと溶けていくのを感じていた