受動的攻撃性は直接的な言動ではなく
直接衝突することへの恐れや回避による
遠まわしの敵対行為である
言動が心と一致せず、感謝の言葉や相手を褒める言葉で自分の気持ちを隠す
意識的にしろ、無意識的であれ、約束を守らない、忘れたふりをする
口では引き受けたふりをしておいて、ちゃんと物事に取り組まないで
相手を困らせることで、相手への軽視、否定、反抗をみせる
無口になり、相手と話をしないとか等々・・・
日本人は特に、争いを好まないので
多くの場合、直接的に気持ちを伝えるということを
教えられてこなかったと思う
以前、師はこう言っていた
「誉め言葉とけなし言葉は同じだ」
言葉と心が一致していないのは
よくあることのような気がする
そして私の中にも染みついた無意識の受動的攻撃性があったのを
発見してしまった
癖とは恐いものである
以前、とあるライブハウスでの出来事だった
そのライブハウスは、有名人が常連さんでいて
オーナー自身もすごい経歴をもっていて、吉田拓郎さんや
その他、色々な人と交流がある
そのため、このライブハウスは私にとってとても敷居が高い
音楽理論や、音楽をまったく分からずにいるので
私はいつも、ここに来ると恥をかき、自分がいかに未熟だったかも
同時に感じる場所なのだが
なぜか、ギターを弾いて歌う私をいつも受け入れてもらっていると感じる場所でもある
オーナーの懐の大きさというか^_^;
まあ、酔っ払いなのでとお酒のせいにして
未熟な私を隠さず、そのまま受け取ってもらっているのである(汗)
私の受動的攻撃性がどんなものか思い知らされた事件だったが
ある日「卒業写真」を歌おうとして
通常、自分でギターを弾くのだが、オーナーも
バックにプロが沢山いるから弾いてもらったら?ということで
お願いをして舞台に立った
楽譜はエフ(F)から始まっているのだが
ゆーみんの曲はキーが低すぎて歌えないのである
私がこの曲を演奏する時は、シー(C)コードに変え、#をつけて歌うので
C#でお願いしますと言ったら、C#はあり得ないと言われ
あとで分かったことだが、F#で演奏してくれていて
私はC#と思いこんでいたのだが私自身もF#で演奏していたのだった
プロの人たちは、私がでたらめを言っても、ちゃんと、きっとこれが言いたいのだろうと
察知してくれていたのだった
しかし、お酒を飲んで、自分のキーが上がっていたことと
マイクの音量が小さかったため、自分の声が聞こえず
歌いにくかったのである
半年以上もギターに触れず、歌を歌うこともしなかった私は
自分が歌いずらいことを、キーが合わないということと演奏のせいにしていたのである
その後、当時のことを一緒に行ったミュージシャンに聞いたら、C#というのは通常ありえないキーで
演奏できないんだと言われ、間違えたキーを伝えていたことと
言い方と伝え方を教わったのである
「人は誰かに貢献したい、喜んでもらいたいと思っている」
特に、ミュージシャンたちは、この気持ちが強く
音楽で共に奏でることで生まれる何かを知っているのである
が気持ちよく歌えなかったのは、自分の伝え方が悪かったせいと
勉強不足のせいだったにもかかわらず、不足の気持ちをあらわし
誰かのせいにしていた私は
後から、伝え方が悪いということと、なぜうまくいかなかったのかを
教えてもらうことで、自分の癖に気づいたのである
彼らも又、私が気持ちよくなかったことを察知していて
キーが合わなかったねと声をかけてくれた
下をむいた私は泣きそうだった
被害者意識というのは、本当に無意識に自分の中に潜んでいる
何度も、何度も、クライアントさんがこの受動的攻撃性と
被害者で居続けることのメリットとデメリットを
私に教えてくれていたにもかかわらず
私は自分に気づけなかったのである
自分が相手に貢献することで得る
自分の存在価値を見出すことばかりで
自分で自分を受け入れないと
相手がくれる贈り物に気づけないのである
被害者になることをやめなければならない
気づきは人を解放する
恥と罪悪感は、いらない感情であると師は言っていたが
それもよし
背伸びせず、ありのままで
生きていこうと思う
霊薬をつくるためにマグノリア(木蓮)を探しに
夜の公園を4か所も彷徨った
しかし、もう既に散っていて手に入らなかった
夜の公園は葉っぱの匂いがした
セミのようなジーという鳴き声がしていた
夜の風は心地よかった
暗闇の中で上を見上げると
樹々の間から、もうすぐ満月を予想だせるオレンジ色の月が
光っていた
暗闇への恐れと
静けさへの恋焦がれる気持ちが重なり
もうなんだかよく分からない境地にいた
シャーマニズムで、自然とのワンネス、一部分であることを
体験するという授業をした後のことだったのに
私の肉体意識は暗闇を怖がっていた
もっとロマンチックに全体と繋がったと言いたいところだったが(ノД`)・゜・。
そんな私をどこかで私は笑っていた
窓を開けた車の中で風に吹かれながら
私は静かに家路に着いた