今の私を形成した原点の場所がある
過去を思い出したくない私が長い間避けてきた場所でもある
今年に入り、どうしても訪れたい気持ちになっていた
神聖な場所は必ず呼ばれるというが
それがどんな意味を持つのかは後になって分かるものだ
今年の私は過去の一つ一つと対面している
これも一つ、何か深い意味があると思っている
出発の早朝、パソコンが壊れ大騒ぎ
新しくホームページを作り変えているのだが
作業停止状態
とにかくすべてを無にして神へと向かっていった
パリのノートルダムのような感激や
大きなエネルギーが流れてくるというようなことは起きなかった
美しい満月の夜だった
月の周りに月の虹が……
精妙なエーテルエネルギーは
空間を完全に包み
砂利の石一つ一つを研ぎ澄ましていた
足を踏み入れるとジャリジャリと
その音だけが空に響いていく
かしわ手を打つとすべての存在が
それに応えるかのように波になった
しばらく目を閉じ佇んでいた
そこはまるで何もなかった
無から有が生じる前の空間が広がっていた
天と地が作られ、風と空気が創造された
雲が存在し、
まだ何が生み出されるか決定する前の静けさだった
雲は動きを見せ、何かが生まれる寸前のようにも見えた
完全な無の宇宙の中で
ずっと定まらないことへの問いかけを
続けていた
それはもう祈りとなっていた
やがて雲の中から出てきた答えは
私が思っていることとははるかに次元が違いすぎる答えだった
「何が起ころうとも、行く道はもうすでに決まっている
人間は
考えを変えたら違う結果が待っているだとか
意思の力や努力でどうにかできるとか
現実や現象を変えようと試みる
すべての存在の意思は一つであり
それはある一定の方向へ向かっている
大自然の法則は宇宙の法則であり
大いなる意思はすべての存在と繋がり
完全なる調和の下で動く
起きることは
ただ起きてくる
すべてを受容すれば
大いなる動きはあなたと共に動くであろう
何かを変えることを止め、一瞬一瞬に立会いなさい
今を疎かにしてはいけない
この今を生きれば
あなたは瞬時にすべてを知るだろう」
生きる覚悟ともいうべきなのだろうか・・・
シーンと静まりかえった月明かりに包まれる神殿・・・
宇宙の創造の場面と
フラッシュバックのように
私が生きた過去の数々が映し出されていった
そしてすべての人の人生が「しるし」のように
星となって現れては消え
壮大なエッセンスとなって私の中に入っていった
魚群が同じ方向にぐるぐると回るように
私達生命体も円を描きながら動いている
そんな風に感じていた
風が私の中をかけていく度に
私は風になっていた
もうすぐ夏が終わる
無常
この言葉が響いていく・・・
妙に私の心に寂しさを吹かせているが
そのままにしておこう
孤独は死の領域
死は神の領域だ
山形の孫(かなと と ゆあ)
夏を満喫
過去を思い出したくない私が長い間避けてきた場所でもある
今年に入り、どうしても訪れたい気持ちになっていた
神聖な場所は必ず呼ばれるというが
それがどんな意味を持つのかは後になって分かるものだ
今年の私は過去の一つ一つと対面している
これも一つ、何か深い意味があると思っている
出発の早朝、パソコンが壊れ大騒ぎ
新しくホームページを作り変えているのだが
作業停止状態
とにかくすべてを無にして神へと向かっていった
パリのノートルダムのような感激や
大きなエネルギーが流れてくるというようなことは起きなかった
美しい満月の夜だった
月の周りに月の虹が……
精妙なエーテルエネルギーは
空間を完全に包み
砂利の石一つ一つを研ぎ澄ましていた
足を踏み入れるとジャリジャリと
その音だけが空に響いていく
かしわ手を打つとすべての存在が
それに応えるかのように波になった
しばらく目を閉じ佇んでいた
そこはまるで何もなかった
無から有が生じる前の空間が広がっていた
天と地が作られ、風と空気が創造された
雲が存在し、
まだ何が生み出されるか決定する前の静けさだった
雲は動きを見せ、何かが生まれる寸前のようにも見えた
完全な無の宇宙の中で
ずっと定まらないことへの問いかけを
続けていた
それはもう祈りとなっていた
やがて雲の中から出てきた答えは
私が思っていることとははるかに次元が違いすぎる答えだった
「何が起ころうとも、行く道はもうすでに決まっている
人間は
考えを変えたら違う結果が待っているだとか
意思の力や努力でどうにかできるとか
現実や現象を変えようと試みる
すべての存在の意思は一つであり
それはある一定の方向へ向かっている
大自然の法則は宇宙の法則であり
大いなる意思はすべての存在と繋がり
完全なる調和の下で動く
起きることは
ただ起きてくる
すべてを受容すれば
大いなる動きはあなたと共に動くであろう
何かを変えることを止め、一瞬一瞬に立会いなさい
今を疎かにしてはいけない
この今を生きれば
あなたは瞬時にすべてを知るだろう」
生きる覚悟ともいうべきなのだろうか・・・
シーンと静まりかえった月明かりに包まれる神殿・・・
宇宙の創造の場面と
フラッシュバックのように
私が生きた過去の数々が映し出されていった
そしてすべての人の人生が「しるし」のように
星となって現れては消え
壮大なエッセンスとなって私の中に入っていった
魚群が同じ方向にぐるぐると回るように
私達生命体も円を描きながら動いている
そんな風に感じていた
風が私の中をかけていく度に
私は風になっていた
もうすぐ夏が終わる
無常
この言葉が響いていく・・・
妙に私の心に寂しさを吹かせているが
そのままにしておこう
孤独は死の領域
死は神の領域だ
山形の孫(かなと と ゆあ)
夏を満喫