マイウェイ・・・私の道

どんより暗い空が何日も続き、ようやく太陽が顔を出した
今日は久しぶりの夕陽に
私は、時が止まったような瞬間の中に身を投げ出していた

吸う息と吐く息の一つ一つが命となって外へと流れていった

神の息吹・・・神の息と呼ばれる領域へ
私は旅をしていた

そして完全に一つになると私は消えてなくなり
また再び私はそこに存在していた

永遠の時がこの瞬間にあり、
それは時空さえもない世界だった

再び気づいた私は、世界の地獄と呼ばれるものを見ていた
誰よりも優れていたいというエゴと
支配と欲望の中で、もがいている葛藤・・・

消えては去り、又現れ・・・
いつしかそれは全部消え、
ただ現れたのは
人生という「そのもの」と、それを生きる者のすべてだった

「どんなマスターの言葉よりも、一人の人生体験は偉大だ」

最後に師の言葉が残った

それは私が光の体験をしたあの感覚と同じものだった
光が私を包み、時間は止まった

あちこちの騒音の中に、静寂の音が流れていた

私が見ていた地獄は現実的に起きている

私は暗闇を彷徨っていた
そしていつしか道を見失っていた
一部分ではそれさえも流れなのだと知っているが
人間としての私は
永遠に闇に閉じ込められてしまうのではないかと恐れていた
光が見たかった


生命の声が風になって私のハートに流れていった

「人生にいい悪いなどない・・・あるのは、ただ今生きているということだけだ
あなたの人生・・・あなたの道が広がっているだけなのだ
ただ歩き続けなさい
あなたの道を・・・・

あなたにできる最大のことをしなさい
常に自分のハートに耳を傾け、できる限り忠実でいなさい
あなたが出す選択・・・あなたの表現はどの瞬間も美しい
そしてそのどれが間違っているかなど誰が言えるのだろうか？
あなたに間違うことはあり得ない
あなたはあなたを今、この瞬間にも生きているのだ
静かに耳を傾けていなさい
それが難しいと思える時こにこそ
あなたは自己を知るだろう
甘い香りと真っ黒な色の両方の中に神を見るのだから」

師の声が私を包んでいた
「暗闇の中に佇んでいる仏陀を見たことがあるかい？
暗闇の中の仏陀は本当に美しいんだ・・・」