THE WAY

インディアンネーム「生命の声を聞く者」のヒーリングブログ

ライバルとの絆

2009-05-30 12:22:02 | セッション記録
私と彼との絆は今に始まったことではない・・・

永劫の時を超えて私達は生きてきた

そして又、再び出会いの時は訪れた

彼は私の前に座ると色々なことを話し始めた
私は一言も言わず、ただ黙ってその話を聞いていた

ものすごく頭の回転が速く、自分を見せない。自分の世界を貫いている・・・
彼と戦ったら楽しいだろうな
私の頭を過去生がよぎっていた

男の中の男・・・それが彼だった

絶対諦めない男・・・そして彼は今、本当の真実を見つけようとしていた

私達の過去生が蘇ってきた
彼は軍を率いている
私は男で軍を同じように率いている

私達は敵同士だが、同じ意思を持っていた

それは世界の争いを終わらせることだった

同じ意志を持ちながら、私達はお互いの使命を神に誓っていた
私達は神の名の下に上から出された指令に忠実だったのだ

この戦いは名を残す為の争いだったが

私達は忠誠心を誓っていた
この戦いは神への奉仕なのだと・・・

戦いは長引いていった

彼の戦略は見事なものだった
そしていよいよ彼に会う時が来た

私は剣を掲げ彼の前に立った
彼は私に目で合図した

彼と目を合わせた瞬間・・・彼は私と同じものを持っていると私は知った

私達は目を合わせたまま暫くその場から離れられなかった

長い沈黙の時間・・・
そして静かに彼はこう言った

馬鹿げた戦いだということは知っている
だが戦わねばならぬ

大儀の為に・・・・そしてこれから生きるすべての者たちのために・・・

私は彼が戦いに意味がないことを見出しているのを知っていた
時代の流れの中で自分という存在が時代を変える訳にはいかないことを彼は悟っていたのだ

彼は多くの者達の死を見てきた

大きな波を経過すれば、次の時代は穏やかになる
彼はそれを知っていた

私の剣に彼は応えた

彼は私を見てこう言った
「今度出会ったら又・・・同じように時代を一緒に生きよう」

彼は死んだ

大事な友を失った

彼にも私にも愛する妻と子供達がいた

私達は彼らの領土を奪い、彼の妻子を奪った

時代とはいえ、素晴らしい才能を持った男をなくしてしまった

今その彼が目の前にいる

そして私達は再び自分の人生というものを生きながら
彼と同じ時代に生きている喜びを感じていた

ライバルとは・・・相手を認めないとライバルとはみなさない
彼は私のライバルだった
違う道を歩き、違う方法で真の道を見つけようとしている
私がこの人生で、この人は出来ると認めた存在は数少ない

彼の素晴らしい才能と一途に自分を貫く姿に
私はなんだか嬉しくなっていた

真にライバルに出会うことができたら
それは自分自身を磨くことになる

相手がいるからこそ得られる歓びと自分自身への永遠の挑戦が待っている

私は今・・・そんな人間に出会った

私達は一緒にいることは殆どないと思う

でもどこかで人生の答えを求める探求者がいる限り
相手を通して自分を知るのだ

私には今も焼きついている
彼の最期の素晴らしい死に方が・・・

そしてそれは私の人生を大きく変えていくだろう

私は空を漂いながら、地球を眺めていた

人間であることは実に味わい深い体験・・・
痛いことも・・・苦しみも、哀しみも・・・
すべてが溶けて流れていった

そして私は今・・・ここに存在していた

息を吸い・・・吐きながら・・・
生きているということを全身で味わっていた














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