恋をすること

テレビ寺小屋の収録を終え、静岡から東京へ帰る途中のことだった

２月から移動が多く、殆ど東京の自宅にいない
ようやく、一段落ついたかな～とホットしていた

帰る道中は、桜が咲いていて、びっくり


そして後１０分で自宅に到着～の安心感からか、私は車の中でリラックスしていた


隣で泰三さんが寝ている・・・

彼に寝息がなんとも心地よく

私の心はどんどん穏やかになっていった

目の前に見える桜並木の道

道の両側から並木が私達を歓迎しているかのようだった


何年も、何年も・・・

きっと時空を超え、ずっと彼とはこうして一緒だった
そんな風に思えていた


彼の呼吸の音だけが、私に聞こえていた

静寂の中に聞こえる彼の呼吸が
桜並木に迎え入れられた私達を
人生のハイライトシーンのように
クローズアップされていった


私の呼吸は彼の息と重なり
やがて、私達の肉体とエネルギー体のすべてが
一つとして機能しているかのように
一体となっていった

その、ものすごく凄まじいエネルギーの放射に
全部で受け止めるには、どうにかなってしまいそうになっていた

私はまだコントロールをしていた
彼との融合は出たり入ったりを繰り返した

これを全部受け止めたら、酔いしれて
自分がおかしくなる



でも、彼との間に起きたエネルギーは
容赦なく、私の肉体とエネルギーのすべてに
影響を与えていた

私は私でなく、彼との境目がなくなっていた

昔から酔いしれるという言葉があるが

まさに酔いしれている

彼に惹きつけられている

これを恋と言わずして何と言うだろうか・・・・


人間体験の最も不思議で神秘的な体験

それが恋をするということなのかもしれない

彼の姿が見える
彼の手が触れる
彼の匂い・・・

彼の傍にいることが、私の人生の喜びであり
生きる意味なのです