natu blog

写真付きで日記や趣味を書く日々を過ごしながら・・・

別れと門出

2015年04月08日 | 趣味
山梨の桃源郷から昨日夜遅く帰宅しました。

桃の花と桜の花が満開で花々に見送られて義兄は旅立ちました。

93歳の大往生です。家族も気がつかないうちに静かに眠るように逝かれたそうです。

Gとは一回りも違い兄というより父親のような存在だったようです。三人の娘・姉弟・甥姪・孫たちの大勢の親族に見送られ、長年果樹園をしていた義兄にふさわしく満開の桃の花の中を旅立っていきました。

思い出話しを少し書きます。

私とGのお見合いの時、Gの付き添いできたのが義兄でした。その時はGとはほとんど話をせず義兄と話す方が多かったのでした。1回目のデイトの後Gは義兄にこの縁談は断りたいと申し入れたそうです。

理由は自分の職業には不釣り合いで自分の給料では養っていけないだろうという理由でした。その時義兄はお前にはあの明るさと会話ができるあゝいう娘が合っているから断るのは少し待てと言ったのだそうです。

1回目のデイトの服装が気になっていたいたのです。母から相手は公務員なのでなるべく地味目にするように言われたので黒革のタイトスカートと白のシルクのブラウスにブーツ姿だったのが派手に見えたようである。

私はGよりも義兄に望まれて嫁に迎えられたのである。だから結婚後も義兄は私を可愛がってくれた。

厳しい頑固者なので義姉たちはすごく気を使っていたが、私には優しかった。Gの家族の義母や姉たちにも可愛がられたが、なぜか肝心のGとは相性が悪かったようである。

俳句を趣味として俳人の飯田蛇笏師や飯田龍太師宅に出かけて師事を受けていたのである。『雲母』や『白露』の句集に長年投稿して楽しんでいた義兄であった。

Gの実家に遊びにいくと義兄とは話が合って夜遅くまで話し込んだものである。俳句の本もたくさん戴いたが私にはその素質がなく残念に思う。

義兄の事を語ると書ききれない程思い出が多くあるがこの辺でやめておこう。

桃の花が満開で桃色に染まった景色を今回は撮る気分にもなれずカメラも持って行かなかった。桃源郷の写真は一枚もないのだ。

            

今日8日は次男孫の慧くんの入学式だった。本来ならお赤飯を持ってお祝いに行くのだが、昨夜帰宅の今日は疲れていて体力的に無理なので、電話でお祝いした。みぞれが降って寒い入学式だったようだ。

たくさんのお友達を作って心身ともに元気に育って欲しいと願う。

           

           


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