いよいよ「師走」「極月」私の好きではない月がやってきた。12月=忙しいと言う言葉しか浮かばない。若い時は忘年会やクリスマスを楽しむことがあったが,今や老体に鞭打って一年間のサボった分を清掃に精を出す月になった。
しかし今年はそれもスルーとなるだろう。
朝食後薬の整理をしながら目の前の薬袋の多さに胸が痛くなる。私が長年飲んでいる薬は一つだけ寝る前の睡眠導入剤だけであった。
元来私は薬類は飲まない派である。風邪などは1日休めば治るし、自然治癒力を信じる方だった。子供を育てる頃は薬のことで夫婦喧嘩が耐えなかった。連れ合いは病院にすぐ連れて行き薬をキチント飲ませるタイプなので、鼻をたらしてくしゃみが出たくらいですぐに病院には行かないだろう・・・ところがせっせと薬を飲ませたがる。薬は陰で捨てるほうが多かった。
そんな私が今やこの薬を朝昼晩3回手のひらにてんこ盛り飲んでいる有様である。この外に夜用の薬がプラスされる。
これを眺めていると恐ろしくなる。これだけのものが日に3回体の中に入っていくのだ。一つ一つには理由があるのは分かるが,本当にすべてを信じて飲んでいいものなのか迷いが出るのだ。
去年の脳梗塞の薬今年の坐骨障害脊柱管狭窄症・コレステロールそして今回の肺炎予備軍の薬等などであるが、これを一斉にやーめたとなるとどうなるのだろうか。すぐ死ぬわけでもあるまいが・・・・実行してみないと分からないことだ。
坐骨の痛みの時は早く止めたい一心で飲んでいたが、ずっと続けないと骨に異常がくるのだろうか。脳梗塞の血液サラサラの薬も死ぬまで飲むのかな?
医師が出す薬に対して「この薬ずっと飲まないとダメですか」とか「痛みだけ止めたいので他の薬はいりません」・・・なんてことは言えないよね。病気を治したいならの見なさいと言われるだろう。でも薬局では私はしつこい位薬の説明を受けるようにしている。この薬はどういう場合になったとき止めてもいいのか。痛み止めの薬はなるべく早めに止めるようにしている。
昔の私の親たちはこんなに薬を飲んでいるのを見たことがない。病気になったら寝て栄養を取って多少の薬は飲んだろうが、その繰り返しで生涯を自然に全うしていったのだ。
こんなにたくさんの薬を飲んで寿命を長引かせて健康を取り戻せるならいいが、延々と飲み続けるのは私はイヤだ。薬を目の前にして恐怖を感じている日々である。