今回は「自陣22m区域内からのダイレクトタッチで、地域が得られる場合とそうで
ない場合」に付いて。この変更点も、今回のELVの大きなポイントです。
●8月1日から国際的に試用される競技規則
⇒ http://www.rugby-japan.jp/news/2008/id4391.html
先ず、基本的に「これまでも地域を得られなかった」ケースに於いては、ELVでも
同じく地域は得られません。
その上で「これまでは地域を得られていた」ケースなのに、ELVではそうではなく
なるというケースとは???………ですが、これはもう「ELVガイド」を見て頂く
のがベストでしょう。「ELVガイド」の6頁と7頁に、ビジュアル的にも解り易く
説明がなされています。
●「ELVガイド」
⇒ http://www.rugby-japan.jp/laws/2008/0806MH_IRB_ELV_Guide_JA.pdf
例えば自分で22m区域内に持ち込んだボールでも、22m区域内で1度でもラック
やモールが形成されたり、タックルが成立したりすれば、そこから出されたボールが
ダイレクトでタッチに出たとしても地域は獲得出来る訳ですが、こうなると、ラック
やモールが形成される事や、タックルが成立するする事の定義をよく知っておかねば
なりません。
ところで「ELVガイド」の7頁(c)を読んでいて、こんな事を想定してみました。
・22m区域外のスクラムで、防御側チームが入れたボールに攻撃側チームのHOが
足を出した(いわゆる「ヤンボー(ル)フッキング」)。
・しかしボールは防御側の方に出て、SHからのパスで22m区域内に居るSOの手
に渡った。
・パスを受け取った防御側のSOは、22m区域内からキックしてダイレクトタッチ。
………というケースで、防御側が地域を獲得出来るか否かのポイントは?
文章を読む限り、この「ヤンボー(ル)フッキング」をした攻撃側HOの足に、ボール
が僅かでも触ったのか否か。触ったのなら「獲得出来る」ですし、触っていなかった
のなら「獲得出来ない」が答えとなるはずですが、間違ってませんですかね?
⇒間違っています。「ELVガイド」の文章(日本語)を読むと、その様な解釈も可能
みたいですが、この場合の判断の視点は攻撃側HOの脚に当たったか否かではなく、
ボールを22m区域内に持ち込んだのが誰か?である事です。つまり、上記の場合
ボールが22m区域内に入ったのは防御側SHのパスによる訳で、防御側が自分で
持ち込んでダイレクトタッチを蹴った………という事で、地域は「獲得出来ない」。
が正解との事でした。レフリー師匠、ご指摘有難うございます。(9月9日に追記)
もっとも「地域獲得」と言っても、競った試合の少ない上海でのラグビーシーンでは
「苦し紛れにタッチに逃げる」という光景も散見はされますが、大概は22m区域内
からでも「果敢に攻める」事の方が多そうです。キックの飛距離、精度に於いても、
それを戦術として利用するチームは少なく、そういう意味で、影響は比較的小さいの
かも知れません。
話は変わりますが「こういう事を書いておかないと、こういう事をする輩が出て来る
だろう」という想定でしょうが、こんな(↓)(↓)(↓)通達も出されています。
●試験的実施ルール(ELV)適用に関する確認事項(タッチ及びラインアウト)
⇒ http://www.rugby-japan.jp/news/2008/id4595.html
こういうルールとプレイヤーとの「イタチゴッコ」みたいなのも、読んでいて面白い
と感じる次第です。
こういう話題は書き出すと止まらなくなりますね。このシリーズは或る程度書き貯め
をして小出しにUPをして来ましたが、取り敢えずは今回で終了です。
【お断り】
以下の各団体HPから、資料、文章などを引用させて頂いております。
●日本ラグビーフットボール協会
⇒ http://www.rugby-japan.jp/
●ラグビー・レフリー・リサーチ・センター(RRRC)
⇒ http://rrrc.jp/index.html
⇒「無料会員」になりましたか?
★「ELV」ガイド
⇒ http://www.rugby-japan.jp/laws/2008/0806MH_IRB_ELV_Guide_JA.pdf
Micheal.
ない場合」に付いて。この変更点も、今回のELVの大きなポイントです。
●8月1日から国際的に試用される競技規則
⇒ http://www.rugby-japan.jp/news/2008/id4391.html
先ず、基本的に「これまでも地域を得られなかった」ケースに於いては、ELVでも
同じく地域は得られません。
その上で「これまでは地域を得られていた」ケースなのに、ELVではそうではなく
なるというケースとは???………ですが、これはもう「ELVガイド」を見て頂く
のがベストでしょう。「ELVガイド」の6頁と7頁に、ビジュアル的にも解り易く
説明がなされています。
●「ELVガイド」
⇒ http://www.rugby-japan.jp/laws/2008/0806MH_IRB_ELV_Guide_JA.pdf
例えば自分で22m区域内に持ち込んだボールでも、22m区域内で1度でもラック
やモールが形成されたり、タックルが成立したりすれば、そこから出されたボールが
ダイレクトでタッチに出たとしても地域は獲得出来る訳ですが、こうなると、ラック
やモールが形成される事や、タックルが成立するする事の定義をよく知っておかねば
なりません。
ところで「ELVガイド」の7頁(c)を読んでいて、こんな事を想定してみました。
・22m区域外のスクラムで、防御側チームが入れたボールに攻撃側チームのHOが
足を出した(いわゆる「ヤンボー(ル)フッキング」)。
・しかしボールは防御側の方に出て、SHからのパスで22m区域内に居るSOの手
に渡った。
・パスを受け取った防御側のSOは、22m区域内からキックしてダイレクトタッチ。
………というケースで、防御側が地域を獲得出来るか否かのポイントは?
文章を読む限り、この「ヤンボー(ル)フッキング」をした攻撃側HOの足に、ボール
が僅かでも触ったのか否か。触ったのなら「獲得出来る」ですし、触っていなかった
のなら「獲得出来ない」が答えとなるはずですが、間違ってませんですかね?
⇒間違っています。「ELVガイド」の文章(日本語)を読むと、その様な解釈も可能
みたいですが、この場合の判断の視点は攻撃側HOの脚に当たったか否かではなく、
ボールを22m区域内に持ち込んだのが誰か?である事です。つまり、上記の場合
ボールが22m区域内に入ったのは防御側SHのパスによる訳で、防御側が自分で
持ち込んでダイレクトタッチを蹴った………という事で、地域は「獲得出来ない」。
が正解との事でした。レフリー師匠、ご指摘有難うございます。(9月9日に追記)
もっとも「地域獲得」と言っても、競った試合の少ない上海でのラグビーシーンでは
「苦し紛れにタッチに逃げる」という光景も散見はされますが、大概は22m区域内
からでも「果敢に攻める」事の方が多そうです。キックの飛距離、精度に於いても、
それを戦術として利用するチームは少なく、そういう意味で、影響は比較的小さいの
かも知れません。
話は変わりますが「こういう事を書いておかないと、こういう事をする輩が出て来る
だろう」という想定でしょうが、こんな(↓)(↓)(↓)通達も出されています。
●試験的実施ルール(ELV)適用に関する確認事項(タッチ及びラインアウト)
⇒ http://www.rugby-japan.jp/news/2008/id4595.html
こういうルールとプレイヤーとの「イタチゴッコ」みたいなのも、読んでいて面白い
と感じる次第です。
こういう話題は書き出すと止まらなくなりますね。このシリーズは或る程度書き貯め
をして小出しにUPをして来ましたが、取り敢えずは今回で終了です。
【お断り】
以下の各団体HPから、資料、文章などを引用させて頂いております。
●日本ラグビーフットボール協会
⇒ http://www.rugby-japan.jp/
●ラグビー・レフリー・リサーチ・センター(RRRC)
⇒ http://rrrc.jp/index.html
⇒「無料会員」になりましたか?
★「ELV」ガイド
⇒ http://www.rugby-japan.jp/laws/2008/0806MH_IRB_ELV_Guide_JA.pdf
Micheal.