ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

ポップオペラ・デュエット

2010年01月09日 | 映画・舞台・ライブ
「藤澤ノリマサが平原綾香とデュエットした曲が出たみたいだよ」。

仕事での移動中にラジオを聴くことの多い穂和が、そう教えてくれた。
藤澤氏はクラシックをベースにアレンジした曲を、時にポップに、時にオペラ調に、歌い分けながら聴かせてくれる。

昨年末にも2ndアルバム「Appassionato~情熱の歌~」がリリースされ、私も買って聞いていた。
1stアルバムの時よりもポップ調とオペラ調との境目がスムーズになって、より声の音色が増えたかな、という印象を受けた。

その藤澤氏が平原氏とデュエット。
さっそくさわりだけでも聞きたい、と外出先でケイタイから着メロを探してみたが、どのサイトも「配信予約受付中」で聞くことができない。
まだ解禁になっていないのか……とガッカリしていたら、穂和がYou TubeでPVを見つけてくれた。

平原綾香&藤澤ノリマサ「Sailing my life」


映画「オーシャンズ」日本語版の主題歌ということらしい。
「オーシャンズ」の方はよくわからないが、映画「ディープ・ブルー」を思い出させるような海の中の映像が、二人の歌声とあいまって美しかった。

(原曲は、藤澤氏の1stアルバムに「未来への道」として収録されているものと同じ、ベートーベンのピアノソナタ第8番「悲愴」)

個人的な希望としては、せっかくなのでユニゾンだけでなく、もう少しハモりのフレーズを聞いてみたかったなぁと思う。
藤澤ノリマサと平原綾香。
どちらもポップとクラシックを自由に行き来できる人たち。
できるなら、今回限りではなく、もっと違う曲もデュエットしてくれないかな、と密かに願っている。

ポップオペラ

2008年12月19日 | 映画・舞台・ライブ
帰宅してリビングのドアを開けたら、音楽が流れ出して来た。
さっきまで車で聞いていたサラ・ブライトマンと同じ曲だけど、アレンジが全く違う。
はてと思っていたら男性ボーカルが聞こえてきて、ようやく正体がわかった。
少し前にラジオで流れていて穂和が気に入って教えてくれた、藤澤ノリマサだ。
かかっていたのは11月に発売されたファーストアルバム「VOICE OF LOVE ~愛の力~」。


(※画像は公式ページよりお借りしました)

入っている曲は「ダッタン人の踊り」「VINCERO -ビンチェロ-」など歌曲やクラシックがベースになっている。
が、そのアレンジは、時に原曲を思い出せなくなるほど大胆。
そしてポップスな曲調の時にはクラシカルな歌い方を、クラシカルな曲調の時にはポップな歌い方をするなどのミスマッチさが面白い。
この人の最大の特徴はこの声の使い分けではないかと思う。
その上、普段イタリア語や英語で聴き慣れている歌曲に、日本語をあてているのも楽しい。
歌詞は翻訳したようなドラマチックな愛の詩が多い。
当分、仕事帰りの車は夜の藤澤ノリマサ鑑賞になりそうだ。
さてその藤澤氏、実はつい先日の日曜に札幌に来ていた。
市内に新しくできた大型商業施設のイーアス札幌で、ミニフリーコンサートがあった、はず。
ラジオであらかじめ知っていたのに、よりによって急な仕事が入ってしまって行けなかった。
せっかくのチャンスだったのに……残念。

藤澤ノリマサさんの公式ページはコチラから。

余談だけど、浅田舞・真央ちゃん姉妹がジャケ写になっているクラシック曲CDが異例の爆発的売り上げらしいですな。
彼女たちがスケートに使った曲を集めたアルバムとのこと。
GPファイナル優勝の経済効果はすごいね(笑)。
勝っても負けても、応援しています。

5+2のチカラ

2008年11月26日 | 映画・舞台・ライブ
そのグループを知ったきっかけは全くの偶然だった。
いわゆるビジネスマン向け名刺交換会で、ある会社の紹介ビデオで流れたのが「日本で唯一のオペラユニット」というキャッチコピー。
つい気になって、その会社の人に声をかけたのが今年の7月のこと。
その後、先方が送ってくれたチラシで、この三連休に千歳のアウトレットモールでミニフリーコンサートが行われることを知り、出かけることにした。

グループの名前は「LEGEND」。
テノール3人、バリトン2人、ピアノ&アレンジ2人の計7人だ。
子供たちの声が響くプレイランドと同じ空間で、彼らのミニコンサートは始まった。
場所の都合上スタンドマイクはあるけれど、さすがはオペラ歌手、マイクいらずの声量だ。
オペラの歌は男女どのパートも好きだが、お芝居として上演される以外で3人以上のコーラスを聞いた記憶がない(バックに合唱団がいるのとは別)。
それぞれに力強く美しい声は、重なり合うほどに迫力を増してこちらへと迫ってくる。
その感じが、たまらない。
歌でも踊りでも楽器でも、より多くのスペシャリストが力を合わせて作り出す世界が大好きな私には、まさにツボなユニットだ。
私はひたすらその重なり合いに酔いしれていたが、穂和はもうひとつ別のことにも注目していた。
曰く、
「テノールの柿迫さんは音域が広くて、しかもどの音域でも滑らかで伸びやかな声。日本人であそこまでできる人は珍しいんじゃないかな」。
確かに。

ぴちっとしたクラシックスタイルの衣装や立ち方の一方で、舞台の上で私語を交わすフランクさは、彼らのスタイルなのか、フリーコンサートならではなのか。
でもその堅苦しくない感じが、新しいオペラスタイルには似合う。
その気楽さという武器で、もっともっとたくさんの人にオペラの楽しさが伝わったらいいのになぁと思った。

そんな彼らの背後のガラス越しに、飛行機が大空に向かって離陸していく姿が。
空港に近い会場ならではの、思わず写真に撮りたくなる画になる光景だった。


「LEGEND」の公式ページはコチラから
全国ツアーもありますよ☆

blastⅡ:MIX 札幌公演

2006年10月08日 | 映画・舞台・ライブ
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5月に札幌厚生年金会館に見に行った札響他のコンサート(レビューはさぼってます)に行った時、入り口で渡されたチラシにあった、blastⅡの公演。
なんとなくウワサは聞いていたものの、行ったことがなかったblastをぜひ見に行こうとその日のうちに気持ちは決まった。
元々高校のブラスバンドでトランペットを吹いていたダンナと、中学の時に同じくトランペットを吹いていた私。
ブラス好きなら行っておかなくちゃ、と6月のチケット販売を待っていたところ、発売の一週間前に、実は楽器店などで先行発売前の先行発売をしていることを知って、あわてて電話をした。
それでも時すでに遅し、本当は舞台全体が見渡せるA席中央辺りを狙っていたのだが、もう全公演A席完売。
結局、前から数列目、中央よりやや上手側のS席を手に入れた。

台風の余波で朝から雨降りの札幌。
それでもTOXIC Audioの時とは違い、日本公演が初めてではなかったことと前宣伝が良かったからか、会場と同時にロビーは大勢の人で溢れかえっていた。
(以下、一部ネタバレあり、ご注意を)
打楽器=赤い四角、金管=黄色い三角、木管=青い丸、と呼応させながら次々と展開されていく身体表現と音楽。
アラベスクをしながら、トランポリンをしながら、ステップを踏みながら楽器を鳴らす。
町のお祭りで行進しながらペットを吹くだけでもしんどかったことを覚えている自分としては、それだけでもすごい、と感動してしまう。
動きの基本はバレエ。
学生時代、そう言われながらも最後まで苦手意識が取れず上達しなかった科目だが、こうやって舞台を見ていると確かにその通りなのだと実感する。
何十人ものダンサーが楽器や小道具を持って飛び回っているのに、足音がほとんど聞こえない。
もちろん床のリノリウムのお陰もあるとは思うが、それも鍛えられた身体感覚あってこそのことだろう。
そしてこの舞台に出演している50人もの出演者はみな、バレエを始めとした身体表現のプロフェッショナルな上に、楽器の演奏ができ、しかもとんでもないスタミナの持ち主ばかりだ。
賑やかなマーチの次には、静かなバラード調のソロが入る。
ペットとバトンの息詰まる競演がある。
斜幕が上がって新しい世界が現われたと思ったら、すぐにまたその奥の斜幕が上がって違う世界が現われる。
カラフルな照明、ブラックライトで浮かび上がる足と腕だけの「人」、さまざまに形をかえて予想外の表情を見せてくれる小道具たち。
突如背後から鳴り響くカスタネットに振り返れば、客席からにょきりと現われるパフォーマーたち。
おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさと、次になにが起こるんだろうというワクワク感が掻き立てられ続けて目を逸らす暇がない。
幕間にはロビーに出てきて一曲演奏してくれてそれこそ目の前で見られるという、サプライズもあり(観客の男の子が手を取られて連れ出され、照れながらダンスを踊る場面も)。
今回のステージは「図形をめぐる旅」がコンセプトだという。
音楽のジャンルを旅できるだけでなく、ある時は街なかの喧騒、ある時はエジプトのピラミッドの前、またある時は海の中、森の奥、果ては星空の中にまでぐいぐいと連れて行かれる。
そして途中で長いろうそくのようなものを手に舞台へと登場した人々は、楽器・パフォーマンスのパートも様々、人種も様々。
様々な場所に育った様々な人々が、ひとつのものを創り上げて伝えていく、その中には相互理解と平和への祈りが込められているように思えた。
最後は全員で「スウィング・スウィング・スウィング」。
出演者が舞台から降りてきて、お客さんとハイタッチをしながら退場していく。

少人数、楽器は身体だけ、小道具も最小限というTOXIC Audioとはある意味で正反対な、大人数、楽器も大小道具もふんだんに使っていたblastだが、最高の「これぞエンターテインメント!」なステージを魅せてくれたことは共通している。
心がすっきりして元気になれるステージ。
パンフレットの裏には「来年もまた会いましょう」という文字が。
来年も見たいぞ! でも本場ブロードウェイに行って、ショー三昧もしてみたいぞ!

TOXIC Audio 札幌公演

2006年02月18日 | 映画・舞台・ライブ
昨年11月、深夜番組の合間に偶然流れた15秒CM。
「TOXIC Audio」という聞き慣れないグループのライブチケット発売のCM。
なぜかものすごく気になって、数日後のチケット発売日には開始と同時に電話攻撃をしてチケットを手に入れた。
絶対面白いに違いない、わたしの第六感がささやいた。

そして本日、行ってまいりました、札幌公演。
男女の5人組、楽器を一切使わないボイスパフォーマンス。
クラシカルな曲からポップな曲まで選り取り見取り。
誰かがボーカルで誰かがボイスパーカッションという振り分けではなく、みんながボーカルでみんながパーカッション。
しかもパーカスがうますぎて人の声に聞こえない。
人の声ってすごい、と心の底から思った。
人の声は最強の楽器なのだ、とも。
それぞれが様々な音色の声を持ち、表現力を持っている。
歌だけではない。
さすがオフ・ブロードウェイ出身と思わせるような、歌とパントマイムを合わせたようなパフォーマンスが面白い。
言葉がなくても充分に伝わってきて、心の底から大笑いしてしまった。
スキャットやタガログ語、フランス語などが次々に出てくるパフォーマンスでは、言葉も広い意味での「音」なんだという不思議な感覚が味わえた。
頻繁にステージから降りてきて観客を巻き込む演出、特にスタンド・バイ・ミーを歌ったときは五人が会場のあちこちに点在して、彼らの歌に包み込まれているような気持ちになった。
最後はロビーで買ったCDにサインをもらえるという素晴らしいサービスまであり、携帯で一緒に写真まで撮って!!

惜しむらくは観客の少なさ。
400人のキャパに250~300人しか入っていない。
後ろ半分は空席ばかり。
こんなに面白くて素敵なステージなのに、主催者は宣伝が足りなさ過ぎだ。
ただしこれは札幌公演だけのこと。
東京・横浜公演は主催キー局が特番まで組んでやっているために、渋谷と横浜は追加公演が決まったほどだ。
もったいない、本当にもったいない。
これで次回の来日の際に札幌が公演地から外されたらどうするんだと言いたい。
確かに、宣伝が少ないおかげで二列目という超前列に食い込めたし、本当に聞きたい人ばかりが集まったからノリも一体感も格別なものがあったけど、でも、せっかくだから多くの人に見てもらいたかったと思うのだ。
次があれば、次も必ず行く。
そして首都圏の方。
渋谷と横浜はこれからです。
ぜひ、ぜひ見て愉しんできて欲しい。
歌が好きな人、ステージやショウが好きな人、子供からお年寄りまで楽しめる。
日本公演向けに、わたしたちが非常に聞きなれたナンバーも続々登場するので、彼らの歌を今まで聞いたことがなくても飽きることはない。
当日券もあり。イチオシです。

公式HPはコチラ→http://www.toxicaudio.jp/
主催者(首都圏)HPはコチラ→http://www.tbs.co.jp/event/toxicaudio.html