ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

片想い

2010年01月22日 | オカメインコ
2004年の冬に、我が家へやってきたWFパールのオカメインコ、チョコ(♀)。
その2年後の夏に、チョコのお婿さんにとやってきた、ノーマルパールのアトラ(でも♀だった)。

アトラがやって来てしばらくの間は、臆病で神経質なチョコは放鳥しても隣の部屋の片隅にじっとうずくまって、みんなのいる部屋に来ようとはしなくなった。
一方のアトラは人懐っこくて甘えん坊。
いつも人の近くにいて「撫でて」と頭を下げてばかりいる子だった。
そのアトラはチョコがいないのをいいことに、穂和と私を独占し、まるで女王様のようだった。

そんなアトラに転機が訪れたのは、昨年の4月。
我が家に人間の子供、えいみがやってきてから。
私たちがアトラたちを構う時間は、どうしても以前よりは短くなってしまう。
チョコは「自分の居場所」を盗られるのは二度目とあって、ほとんど動じることはなかった。

問題は、甘えん坊のアトラちゃん。
いつも独占していた私たちに、ちょっかいを出してもなかなか構ってもらえない。
気を引くために、いつも「かじるな」と言われているものをかじったり、乗るなと言われている場所に乗ったりするのだけれど、結局は怒られるだけ。
(それでも凝りないのが、アトラなんだけど)。
その上、新入りの怪獣エイミゴンは大きな声で泣くし、ケージを掴んで揺さぶるし。

ところがえいみは、いつも人の近くにいるアトラが気になって仕方がない。
アトラが近くにいれば一生懸命に小首を傾げてかわいさをアピールしたり、手を振ってみたり。
床を走るアトラを追いかけ、人の肩にいるアトラに触ろうとしたり。
何度か触ることに成功しているが、基本的にえいみには力加減ができないため、尾っぽを掴んでしまうと危険。


机の下からイスの上に飛び上がったアトラを追いかけて、立ち上がろうとするえいみ。
アトラは羽を広げて威嚇中。


シンクに引っ掛けてある炊事用ゴム手袋を引っ張るえいみと、それを威嚇するアトラ。


テーブルの上にいるアトラに触ろうとするえいみと、えいみの手に握られているふかし芋が食べたいアトラ。
アトラが自主的にえいみに近寄った、数少ない機会。

えいみはアトラが大好き、でもアトラにとっては居場所を奪った上に攻撃を仕掛けてくるえいみはただのライバル。
えいみさんの片想い、成就する日は来るのでしょうか。

共通点

2009年09月04日 | オカメインコ
我が家のオカメーズの好きなもの。

鏡、CDの裏面、ステンレス製のものなど、自分が映るもの。
いつもその前に行ってはうっとりと眺めています。

リズミカルな音楽、口笛の音。
一緒になってさえずります。

床。
隣のお部屋に行くのにも、ぺたぺたと床を走って移動します。

ボックスティッシュ。
つまみ出し引き出しては大喜び。

人の食べるもの。
消化できないくせに、キムチやご飯粒などがテーブルに残っていようものならさぁ大変。
柿ピーのピーナツだけはたまにおやつであげています。

紙。
我が家ではオカメーズを気まぐれシュレッダーと呼んでいます。

家電製品のケーブル類。
以前、パソコン用マウスのUSBケーブルを齧り千切られました。

そして、我が家のえいみ(0歳児)の好きなもの。
鏡などに映る自分の姿に満面の笑みを浮かべます。
音楽に合わせて(るつもり?)両手両足を嬉しそうにバタバタします。
人間モップと化して床を這って移動します。
ボックスティッシュの中身を引き出してはくしゃくしゃにします。
大人の食べるものをじーっと見つめて手を伸ばそうとします。
振込用紙を掴んではよだれでぐしゃぐしゃにします。
ケーブル類は絶好のおやつ……もとい、おもちゃです。

オカメインコも、人間の子供も、やることは一緒なのね。
えいみちゃん、そのうちお空を飛ぶかしら?

私は幼い頃、大人になったら鳥になるのが夢でした。
というか、鳥になるもんだと思い込んでいた。

巣ピーカーと巣トーブ

2009年08月11日 | オカメインコ
週末にはどうにか食中毒から復活。
穂和にえいみをお願いして、買い物やらアートマやらに出かけた。

と、帰ってきたら穂和が、
「結局、ストーブの裏にしたから」
と言う。

ちょうど私たちが食中毒に倒れている間、我が家のオカメーズは巣作りをしたがるそぶりをしていた。
まずはチョコ。
篭りたそうにしていたので、毎度の本棚にある元スピーカーの巣に目隠しをつけて巣仕様にした。
喜んで入っていった……のも束の間、アトラが後を追いかけて巣に出入りしようとする。
まだ卵を産んでいないために弱気なチョコは、あっけなく追い出されてしまった。
その後、アトラ用にと作ったものの使われていないもう一つの元スピーカーの巣や、パソコン用ケーブル類を入れている箱の裏など巣場所を探してさ迷うが、どこへ行ってもアトラが追いかけてきて邪魔をする。
そうして行き着いたのが、備え付けの大型ストーブの裏側だった。

ストーブの裏に篭り始めた時も、アトラはストーブの上にとまって大声を上げていた。
が、さすがにこれにはチョコも動じず、穂和が余っていたダンボールを置いてやってようやくそこに落ち着いた。
そしてさっそく産卵、抱卵。

ふと気が付くと、アトラの姿も見えなくなっている。
はてどこへ行ったろう?
穂和と二人、声かけをしながら部屋中を探す。
チョコが愛用していたスピーカーの巣から気配がしたので、穂和が覗き込んだ。
と、アトラがすごい勢いで飛び出してきて、穂和の手に噛み付いてしまった。
噛まれた指からは血が出ている。
抱卵中のチョコだって、そこまではしないのに。

「産卵前で、気が立ってたんだな」
穂和は苦笑いしながら許していたが。
それにしたってウチに来た時に一番かわいがってくれてた人を噛むなんざ、許せん。
と私は密かに思っていた。

その後のアトラはチョコと同じようにずっとスピーカーの巣に篭っていた。
覗くと、抱卵の格好で威嚇してくる。
それなのに、アトラが出て行った隙に巣を確認してみたら……。

卵はどこにもありませんでした。
チョコの真似をして抱卵ごっこをしているだけでした。
やっぱりね。
何となくそんな気はしていたんです。
(今までアトラは、数えるほどしか卵を産んでいない上に、巣作りをしてから産んだことはない。さらに温めていたこともほとんどない)。

……真似っこのくせに飼い主の指を本気で噛むなんざ、ますます許せん!……

そう思ったが、アトラにいくら言ってもムダなので、諦めるしかない。
ヤレヤレ。


写真は、先日のアートマでその場でオーダーメイドしてもらったトンボ玉のストラップ。
天使の羽にガラスにきれいな青。
私のツボなものをぎゅっと凝縮したような作品で、大のお気に入り。
(このオーダーメイドの詳細は別ブログに載せています)

肩の巣

2009年04月25日 | オカメインコ
我が家のオカメインコたちにとって「小さな怪獣」「得体の知れない生物」=娘、がやってきて3週間。
オカメたちには本当に申し訳ないと思いながらも、前のようには自由に放鳥してあげられないし、かまってあげる時間も減ってしまった。
最初の数日は、ケージから見える位置で泣き叫ぶ小さな怪獣にビビり、私の姿が目の前にあるのに出してもらえない理不尽に騒ぎ続けていたオカメーズ。
やがて騒ぐのにも飽きたのか、暇つぶし(?)に春の発情が始まって、2羽揃ってウキョウキョと鳴き声を上げ始めた。

そしてえいみが寝室に上がった隙を見計らって出してやると、チョコはまっすぐに本棚の「スピーカーの巣」へと直行した。
考えてみたら3月初旬にもこもっていたばかりなのに。
1ヶ月強しか間が開いていないのは、あまりにも身体への負担が大きい気がする。
とは思っても、産んでしまってからではどうしようもない。

もう一方のアトラ。
こちらは出してやればとにかく近寄ってきて、撫でて、と頭を下げる。
ウチへ来てからはずっと「かまってチャン」の女王様だったのにね、ごめんね、と謝りつつ撫でてあげる。
そして昨日の夜、仕事から帰り夕食も終わってリビングのソファーの上でウトウトとしていた穂和のところへも、撫でてと頭を下げに行ったアトラ。
私がえいみの世話をしてリビングに戻ると、穂和が重いまぶたを無理やり持ち上げて、肩に止まったアトラの相手をしていた。
「今までなら俺にはちょこっと撫でさせて、すぐどこかへ行っちゃってたのにな。
今日はずいぶん長いこと大人しく撫でられてるし、何だか聞きなれないプシュプシュって音を立ててるんだ。
でも俺からはどんな格好をしてるのかが全く見えないんだよね」
私が近付くと、アトラは今にも墜落しそうな弱々しい飛び方で穂和のヒザに飛び移った。
と、穂和の肩の上にごく薄いピンク色の丸い物体が。

……卵。

今まで片手で余るくらいしか産んだことのないアトラが、よりによって穂和の肩の上で卵を産んでしまった。
穂和も私も一瞬あっけに取られた。
卵を持ち上げようとすると、まだ殻が柔らかくて壊れてしまいそう。
アトラの両肩(翼)と尾羽は力なく落ち、体もげっそりと細くなっている。
まさに出産直後、だったのだろう。
ケージに戻してやろうにも、しばらくは穂和の側にいたそうだったので、無理には引きはがさずに様子をみていた。

30分もしないうちに、アトラはすっかりいつもの姿に戻って夢中でエサをついばんでいた。
肩からテーブルに移した生み立ての卵には目もくれずに。
つい3週間前に出産を経験したばかりの私としては、その復活力のすごさに驚くしかない。
力の弱い、鳥という生物にとっては、いかに早く通常の状態に戻れるかが生死の鍵を握りかねないということなのだろう。
それにしても巣作りもせず、産んだ卵に見向きもしないアトラ。
いつも丹念な巣作りから始めて、産めば取り上げるまで卵を温め続けるチョコとは対照的で面白い。
さて、今回のチョコの卵は、いつまで抱かせておくことにしようかな?
(チョコの卵はいつ見ても鶏卵と同じように白い。
アトラの卵がほんのりピンク色に見えたのは、生み立てだからかと思っていたのだけど、2日経った現在でもまだ色付いて見えるのは、殻が薄いからなのか?)

本能のチカラ

2009年03月06日 | オカメインコ
先だって予想していた通り、数日前から卵を産み始めたチョコ。
今回は立て続けに4つ産み、現在はスピーカーの巣にこもって抱卵中。
どうやら4つで打ち止めのようなので、しばらく好きにさせておいてある程度の時間が経ったら取り出してしまおう、と思っていた。

が、今回のチョコは、いつになく怠惰な温め方をする。
いい加減、自分が産んだものが永遠に孵らないということを悟ったのだろうか。
あるいはもう何度目という回数の中で、抱卵に飽きてしまったのか。
これまでは半日に一度くらい、まとめたフンをし、エサと水を摂るために自発的に出てきていた。
ところが今回はこちらが声をかけてやらないと出てこない。
その代わり呼びかけると、じつにアッサリと出てくる。
そして自分のケージでゆっくりと時間をかけてエサを食べ、そのあとさらにアトラのケージに入ってまた気の済むまでエサを食べ続ける。
ようやく食べ終わったかなと思うと、悠々と毛繕いを始める。
時には台所まで来て、コンロに落ちているコゲを啄ばもうとして私に怒られる。
そうしてたっぷりと外での時間を過ごしてから、仕方なさそうにスピーカーの巣に戻る。

昨日など、あまりにも長時間チョコが戻らないので、チョコのマネをしたがるアトラがいつの間にかスピーカーの巣に侵入してしまっていた。
「チョコが戻ったら怒られるよ」と声をかけようと巣のフタを開けると、アトラは羽を大きく広げてちゃっかり卵を温めている。
今まで(ケージで産んだ)自分の卵すら温めたことがなかったくせに。
これも本能のチカラなのか。
しかもフタを開けた私をいっちょ前に威嚇してくる。
アナタの卵じゃないでしょうが。
というより、アナタこそ侵入者ですけど?
思わず笑ってしまう。

アトラが出て行ったあと、ようやく戻ったチョコは、何も気付かないかのようにまた温めに入った。

そして夜。
寝る前には一度声をかけるようにしているので、イスの上に立ち上がってスピーカーの巣を見ようとしてびっくり。
巣のフタの外側、止まり木代わりにはさんでおいたダンボールの上に3個の卵が転がり出ているではないか。
おそらく身動きをした際にお尻で押し出してしまったものと思われる。
アトラに触れられたことで放棄した、わけではなさそうだ。
その証拠に、「アンタはいったい何を温めてるのさ」と言いつつ卵を巣に戻してやると、当たり前のようにお腹の下に隠した。

かくしてチョコは今日も、ただひたすら本能のチカラに従って巣にこもっている。
きっと本人の気持ちの中では、もうとっくに飽きているに違いない。

何度目だろう

2009年02月25日 | オカメインコ
我が家のオカメインコ、チョコ(♀)がウチへ来て丸5年。
最初の3年ほどはずっと性別がわからず、病院によって診断が異なっていた。
1年半前の4歳直前に卵を産んで女の子だとわかって以降、それまで産まなかった分をまとめて出すかのように、ちょくちょく産んでいる。
もう5歳半だし、身体への負担もあるからあまり産ませたくないのだけど、恋人代わりのおもちゃを取り上げても、やはり4ヶ月も経つと巣作り体制に入ってしまう。
栄養豊富にしないほうがいい、カルシウムを与えすぎないほうが良い、など、産む子対策は色々とあるようだが、エサに関する部分は諸刃の剣のような気がして、大きく変えることができないでいる。
栄養豊富にしない、とは言っても、ウチの子はどちらかと言えば粗食だし、カルシウムを減らすとは言っても一歩間違って不足すれば、できかかっている卵の殻が固まらなくて卵詰まりの原因となってしまう。
そもそも全く同じ内容のエサを毎日食べているもう一羽の♀、アトラは、チョコに影響されてか1歳半になるころには初めての卵を産んだものの、その後は1~2度程度、しかも1回に小さなもの1個だけという状況だから、これは個体差と考えるしかないのだろう。

そして現在、またしてもチョコは巣作りモードに入っている。
暗い隙間を探しては潜り込み、かじれるものはかじって細かく砕き巣にしようとする。
おかしな場所に産まれるくらいなら、前回と同じ改造スピーカーの巣の方が安心なのでそこに誘導してやったら、さっそくせっせと通い始めた。
フンも水っぽくなってきたし、産卵まではそう遠くないだろう。

アトラは最初、チョコのお婿さんにと連れてきた子だった。
結果として♀だったからカップルにはなり得なかったが、これがもし♂で、しかもチョコと相性が合ってしまっていたら、今頃ウチはオカメ屋敷になっていたかも知れない……。
チョコとアトラは2年半経った今も付かず離れずの微妙な間柄だけど、♀同士で良かったのかも知れない、とちょっぴり思う。
無精卵を懸命に温める姿は、ちょっぴり切ないけれど。

犯人はコイツだ

2009年01月17日 | オカメインコ
先週の日曜日。
床に掃除機をかけた時には特に異常は見つからなかった。
翌月曜日。
ふと、リビングの食卓テーブル近くに小指の爪の半分ほどの、丸い血痕のようなものが落ちているのを見つけた。
私はよく手足を引っ掻いて血が出るが、今は血が垂れるほどの傷に覚えはない。
穂和からも、ケガをしたという話は聞いていない。
とするとオカメーズのどちらかだろうか。
そう思って、まず毛引き症のチョコを見る。
チョコはいまだに癖で毛を抜くが、流血するような抜き方はしない。
羽を見ても特に異常はなさそうだ。
一方のアトラ。
目が合った瞬間にもぞもぞと私の顔に近付いて来て、撫でてと頭を下げる。
近すぎて観察できない。
でも異常はなさそうだ。

そして水曜日。
いつものように肩に乗って羽づくろいをしていたアトラが、クチバシをギョリギョリと摺る音をたてた。
それが眠い時に出す音とも、エサを食べる時に出す音とも違った。
何だろうと思って振り返って仰天。
アトラのクチバシが血で真っ赤に染まっている。
「何したの!」
声をかけると、アトラは翼の裏側をクチバシでつついた。
また鮮やかな血が付く。
あの血痕の犯人はアトラか。
確信はしたものの、原因はわからない。
行きつけの小鳥専門病院には時間的に間に合わないし、翌木曜日は定休日。
結局、金曜日の午前中に連れて行くことにした。
気がつけばアトラは傷のことなど忘れたように、撫でろ、と頭を下げている。
それに満足すると、エサを食べ、水浴びをし、重要な書類をかじりかけて私に怒られ、また頭を下げて撫でてを待っている……いつも通りだ。

そして迎えた金曜日。
状況を話して診察をしてもらうと、アトラの身体をひっくり返して3秒で診断結果は出た。
「伸びかけの羽が、ぶつけたか何かで折れたのね。そこが気になってつっつく度に血が出ちゃってたのね」。
原因の羽を抜けば、大丈夫。
そう聞いて、ほっと一安心。
自咬症(いわゆる自虐行為)だったらどうしよう、という最悪の心配から解放された。
毛を抜いてもらい、消毒もされて、ついでに爪切りもしてもらって終了。

犯人はコイツだった↓


長い翼の生えかけで、まだ毛もほとんど出てきていない太い筒状の筆毛。
この太さが折れたなら血が出ても不思議はない。
家に戻っても緊張状態から回復しないアトラに、早く気付いてあげなくてごめんね、と謝った。
……夜、仕事から帰って見たら、もうまるで記憶にないかのように元気になっていた。
めでたしめでたし……かな?

もうひとつの、終わり

2008年12月03日 | オカメインコ
先日、車に関する「終わり」のあった我が家。
そして、ここにもうひとつ「終わり」があった。
それはスピーカーの「巣」にこもっていた、オカメインコのチョコの抱卵。
半月前スピーカーを土台にしたお手製巣箱に入ったチョコは、直後に卵を産み始めた。
1個、2個と数日置きに増え、4個産んだところで産卵は終わり。
その後はひたすら中にこもりっきりで温めていた。
オカメインコは本来、つがいが交代で卵を温める。
けれどもペアになっていない(というかそもそも我が家にはメスしかいない)チョコはずっと一人で温めることになる。
巣箱の中ではフンすらもしないので、1日に2~3回、巣箱から出てきては信じられないほど大きなフンをし、エサと水を食い溜めしてまた巣箱に戻るという生活を続けていた。
でもどれだけチョコが必死になっても、無精卵は永遠に孵ることはない。
あまり続けさせてもチョコの体力を奪うだけなので、適当なところでやめさせなければならない。
夜、寝る前に巣箱を開けチョコをケージに戻すとき、けなげに温めている姿を見るととても切なくなるが、仕方がない。
いつ中止させようか、穂和と相談しながらついずるずると日にちが経っていた。

そうして11月30日の夜。
今夜こそはやめさせよう。
そう決めて、まずはコンデジ片手に巣箱を開ける。
ゆらゆらと身体を大きく揺らしてこちらを威嚇するチョコ。
お腹の下には小さな卵。
一生懸命温めるチョコの姿をムービーにたっぷりと収める。
そしてチョコを巣箱から出した後、穂和が卵の写真を撮った。



本当はムービーをアップしたかったのだけど、やり方がよくわからなかったのでとりあえずパス。
穂和から写真を借りました。

さて卵のなくなったチョコ。
翌朝からは放鳥しても、そこに卵がないことを見た瞬間からお手製巣箱には全く興味を示さなくなった。
ほとんど近寄りもしない。
まるで忘れてしまったように、違う場所で遊んでいる。
本当はチョコも卵が孵らないことを知っていて、だけど本能から温めていただけで、実は開放されてちょっとほっとしてるのかな、なんて勝手に解釈をしてみたりもして。

スピーカーの「す」

2008年11月14日 | オカメインコ
もう5歳を越えて、オカメインコ的には「長い老後」の域にかかっているはずのチョコ。
けれどもいまだ若さは衰えず、暗い場所を求めてはもぐりこみ、巣を作ろうとする。
春まで住んでいた家では、本棚が奥まった部屋にあったおかげでオカメーズもそこへ行くことがなかったのだが、新しい家ではリビングと続きの間になっているパソコン部屋にあるため、ふと気が付くと背表紙を食むパリパリという小気味よい(悪い)音が聞こえてくるのだった。
齧るのは鳥たちの本能、とわかってはいても、大事な本たちが次々と犠牲になっていく姿も忍びない。
ことに最近では、穂和が作った遊び場「オカメタワー」の木よりも紙を齧る傾向にあったので、これはまた巣作りモードに入ったね、と話していた。

そこで、穂和が作ったのがこちら。



ロゴを見てお分かりの方も多いかも知れないが、これは元スピーカー。
引越しの際に現役を引退し、しまわれていたもの。
中身を全部外し、大きな穴はダンボールで塞いで小さな穴を出入り口とし、それをチョコがお気に入りにしていた本棚のスペースへと収めた。
反応は上々。
設置3日目の昨夜はついに、どれだけ呼んでも出てこようとしないので、放置して寝てしまった。
以前の家と違って、夜間でも12℃を下回らないようにストーブをつけているから凍える心配はない。
ケージは開けたままにしてあるし、早朝まで水槽のライトが点いているから真っ暗にはならない。
そう思ってそのままにしたら、ついに朝までずっとそこで過ごしたらしい。

気に入ってくれたのは嬉しいけれど、チョコの年齢と体力を考えるとやっぱりむやみに無精卵を産ませたくない。
複雑な気持ちになりながら、とりあえずまずは見守っている。

photo by 穂和

オカメvsネコ

2008年08月21日 | オカメインコ
巨大なネコに立ち向かう、オカメインコのアトラ!
怖いもの知らずの度胸の良さには脱帽!!



……相手はぬいぐるみですから。
ひげをかじって抵抗してみても、襲っては来ませんぜ、アトラさん。