ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

新春奇談

2009年01月26日 | 日常雑記
お正月の撮旅で、さっさと総走行距離1000kmを越えた我が家のしぇんた号。
1000km点検に出さなきゃね、ということでさっそくいつもお世話になっている穂和の従兄のYさんのところへ車を預けていた、のがすでに2週間前。
昨年末まで、Yさんは静内のお店にいた。
私たちが車を買った直後、Yさんは以前にいた苫小牧の店舗に戻ることになった。
というわけで1000km点検は苫小牧の店舗でお願いをすることに。
もしかしたら戻るまで1ヶ月くらいかかるかも、と言われていたのが、思いがけず「早く」2週間であがったとのこと。
引き取りに行きがてら、ウトナイ湖畔にハクチョウを見に行く。

湖はもうかなり結氷していて、ハクチョウやカモたちの数も思ったよりもまばら。
それでも人のやるエサを目的に、湖から上がってえっちらおっちら歩いて近付いて来る。
本当はオオハクチョウに会いに行ったつもりだったのだが、思いがけずオナガガモたちがかわいくて、ハクチョウよりもカモばかり撮ってしまった。


オナガガモの夫婦。
か、かわいい……。

ところで、何故しぇんた号の1000km点検にそれほどの時間がかかったのか。
実は、ただの点検ではなかった。
(穂和が日記に書くかなと思って私は書かずにいたのだが、ショック故かいまだに書く気配がないので、横取りすることにします)。

遡ること3週間前。
撮旅から帰宅し、正月休みも明けて新年最初の出勤日のこと。
穂和はいつも通りしぇんた号に乗って出勤をした。
遅番の私はベッドの中で二度寝中、とそこへ穂和から電話がかかってきた。
「……事故っちゃった」。
……はぁ?
一瞬、夢の続きかと思った、がそうではなかった。
お互いに時速10~30km程度の超低速走行中、出会い頭の車同士の衝突事故。
雪道にありがちな、人的被害の全くないごくごく軽微な事故。
そうわかってひとまずほっとはしたものの、いまどきの車は衝突安全ボディ設計のために、フロント部分はちょっとした衝撃でも簡単に凹むようになっていることは周知の通りだ。
しぇんた号もご多分に漏れず、ぶつかった部分が悲しいくらいにベッコリと凹んでいた。
穂和はそれ以上に凹んでいたけど。
そんなわけで、修理の「ついで」に1000km点検も、という、笑うしかない結果になった。
修理箇所はボンネット、フェンダー、ライト、そしてフレーム。
早くて2週間、場合によっては1ヶ月くらいかかるかも。
それが預けに行った時の初期診断だった。
2月には内地の友人が遊びに来る。
どうかそれまでに間に合いますように。
そんな願いが通じたのかどうか、一番早くて、と言われた2週間でしぇんた号は無事にきれいな姿に戻って帰宅した。

それにしても、穂和10数年ぶりの事故が、新車納車後3週間なんて、ねぇ。
「3」の付く時は要注意などと冗談で言っていたのが、現実になってしまった。
3ヶ月、3年は、何もなくて良いですから。
早めに交通安全御守りを買いに行ってきます。

地デジの悲劇

2009年01月21日 | 日常雑記
最高気温が3月下旬並みの7℃に達した後に、大雪が一晩中と翌昼まで降り続いた札幌。
お昼を過ぎてもやむ気配がなく、仕方なく降り続く中で雪ハネに取りかかった。
作業を終えてふうっと一息、お昼を食べながらテレビでも…と電源を入れたところ、黒い背景に
「電波を受信できません」
の文字。
仕方なくチャンネルを変えてみると、デジタル特有のブロックノイズだらけでとてもまともに見られない。
これは困った、とさらにチャンネルを変えてようやく映る局を見つけた。
結局、地上波7局のうち2局がダメということが判明。
CSやBSなどは映ることから、アンテナの破損ではなく着氷などによる一時的な障害では、という判断になった。
山の上の我が家では、地上波アナログの電波が受信ができない。
こんな時アナログなら、色褪せたり多少の砂嵐が出たりしても、何となく見られたりするのに。
デジタルではYESかNOかしかない。
しかも毎週録画して見ている番組を放送している局に限って、映らないときた。
お隣の家のアンテナを見ると、パラボラアンテナまで完全に雪に埋まっている。
このところの陽気で融けた上に、大量の雪が積もってしまったのだろう。
この状態では屋根に登ることもできないから、諦めるしかなさそうだ。
まさか春までこのままということはないだろうけど。
これだからデジタルは、なんて意味もなくボヤいてみたくもなる。

犯人はコイツだ

2009年01月17日 | オカメインコ
先週の日曜日。
床に掃除機をかけた時には特に異常は見つからなかった。
翌月曜日。
ふと、リビングの食卓テーブル近くに小指の爪の半分ほどの、丸い血痕のようなものが落ちているのを見つけた。
私はよく手足を引っ掻いて血が出るが、今は血が垂れるほどの傷に覚えはない。
穂和からも、ケガをしたという話は聞いていない。
とするとオカメーズのどちらかだろうか。
そう思って、まず毛引き症のチョコを見る。
チョコはいまだに癖で毛を抜くが、流血するような抜き方はしない。
羽を見ても特に異常はなさそうだ。
一方のアトラ。
目が合った瞬間にもぞもぞと私の顔に近付いて来て、撫でてと頭を下げる。
近すぎて観察できない。
でも異常はなさそうだ。

そして水曜日。
いつものように肩に乗って羽づくろいをしていたアトラが、クチバシをギョリギョリと摺る音をたてた。
それが眠い時に出す音とも、エサを食べる時に出す音とも違った。
何だろうと思って振り返って仰天。
アトラのクチバシが血で真っ赤に染まっている。
「何したの!」
声をかけると、アトラは翼の裏側をクチバシでつついた。
また鮮やかな血が付く。
あの血痕の犯人はアトラか。
確信はしたものの、原因はわからない。
行きつけの小鳥専門病院には時間的に間に合わないし、翌木曜日は定休日。
結局、金曜日の午前中に連れて行くことにした。
気がつけばアトラは傷のことなど忘れたように、撫でろ、と頭を下げている。
それに満足すると、エサを食べ、水浴びをし、重要な書類をかじりかけて私に怒られ、また頭を下げて撫でてを待っている……いつも通りだ。

そして迎えた金曜日。
状況を話して診察をしてもらうと、アトラの身体をひっくり返して3秒で診断結果は出た。
「伸びかけの羽が、ぶつけたか何かで折れたのね。そこが気になってつっつく度に血が出ちゃってたのね」。
原因の羽を抜けば、大丈夫。
そう聞いて、ほっと一安心。
自咬症(いわゆる自虐行為)だったらどうしよう、という最悪の心配から解放された。
毛を抜いてもらい、消毒もされて、ついでに爪切りもしてもらって終了。

犯人はコイツだった↓


長い翼の生えかけで、まだ毛もほとんど出てきていない太い筒状の筆毛。
この太さが折れたなら血が出ても不思議はない。
家に戻っても緊張状態から回復しないアトラに、早く気付いてあげなくてごめんね、と謝った。
……夜、仕事から帰って見たら、もうまるで記憶にないかのように元気になっていた。
めでたしめでたし……かな?

冬旅~後半編

2009年01月14日 | フォ撮りある記
出かけてからすでに10日以上が経ってしまってますが。
お正月の撮旅の後半編。
室蘭で朝陽を撮った後には、ゆっくりと南下をして函館へ。
それにしても今年は雪がない。
元々道南へ向かっているのだから少なくて当然だけれど、私の知っている限り、いくら道南でもこの時期ここまで雪が少ないのはあまり記憶にない。
札幌ですら、1月に入っても連日日中の気温がプラスばかりなのだから、心配になる。

函館では、トラピスト修道院へ行ってみようかと思っていたのだが、結局はやめて、五稜郭公園へ直行。
気が付けば冬の短い陽は傾いて、五稜郭タワーから函館港に沈む夕陽を見ることができた。


夕陽を浴びながら、函館の町を見守る土方歳三像。


そして五稜郭の星型がライトアップされるということで、点灯を待つことに。
ミニチュアがあればもちろんマクロ。
密談中の人々……ではなく、お勉強中。

ライトアップの写真は省略(気に入った写真がないので)。
タワーの中のイルミネーションを楽しんだ後は、お約束の函館山へ。
お約束、ではあるけれど、実際に私自身がちゃんときれいな「函館山の夜景」を見たのは初めて。
いつも霧や雨などでダメだった。


決まりきった角度でしか撮れないけれど、さすがに「世界三大夜景」で「百万ドルの夜景」と呼ばれるだけのことはある。
函館よりも町明かりの多い都市はいくらでもあるだろうに、どうしてここの夜景がこれほどまでに有名なのだろう、とふと考えた。
それはおそらく、恵まれた立地条件にあるのではないだろうか。
適度な大きさの町のために、変に目立ちすぎる大きな電光看板が少ない。
そして函館山の存在。
町から少し離れた場所に、人工のタワーよりも明らかに高さのある山がある。
さながら離陸直後の飛行機と同じ目線で、町明かりを見下ろすことができる。
ほとんどの都市部には、この山の存在がない。
札幌でも山はあるが、近すぎて見渡せる範囲が限られている(幌見峠、藻岩山など)。
だから夜景のきれいな場所はたくさんあっても、函館のように俯瞰で全体を見渡せるところは少なく、遠い分だけ様々な灯りが小さく、宝石のように見えるのではないだろうか。

などなどと考えながら温泉に浸かり、眠りにつく。


函館山のふもとにある教会のライトアップもきれいだった。

翌朝は大沼公園へ。
狙いはもちろん、ハクチョウ。
大沼公園の沼も、ほとんどは凍結してしまうのだが、一部不凍のエリアがあってそこにハクチョウたちが集まってくる。
1月3日の早朝は、まだあまり飛来していなかったけれど。


それにしても何が気に食わないのか、暴力的なハクチョウさん。
カモの脇(?)の下をくわえて振り回す振り回す……。


沼にはキンクロハジロたちもたくさん来ていた。
氷の下を泳ぎまわる姿も透けて見える。
こんな冷たい水でもへっちゃら、なのはさすがに潜水の名手。

大沼を後にした私たちは、半島を横切って日本海側へ抜け、海岸部をひたすら北上した。
進むほどに天気が悪くなっていく。
この帰りルートではほとんどカメラを取り出すことはなかった。
けれど久しぶりに、荒々しい岩と吹きすさぶ冬の日本海を眺めながらのドライブとなった。
神威岬、小樽経由で帰宅。
(まだ時間に余裕があったので、撮り損ねていた大通公園のホワイトイルミネーションを、と思ったのだけれど、あまりの雪の少なさに写欲を失ってしまい、素直に帰ることにした)。

天然温泉『湯元 花の湯』

2009年01月11日 | 温泉・スパ・銭湯
函館市中心部にほど近い、函館新道沿いの日帰り入浴専門施設。
隣がホーマック、裏手は住宅街。
スーパー銭湯といった気軽さで、でも新しいからか設備はきれいで使いやすい。
駐車場もけっこうなスペースが用意されているが、それでもお正月休みの時期とあってか、私たちの訪れた日は車を停める場所を探さなくてはならないくらい混み合っていた。

建物の中に入ると、大浴場の他に理美容サロン、あかすりエステ、整体、軽食コーナー、それに広い休憩スペースもある。
座敷で寝転んだり、イスに腰掛けたり、自由に足を伸ばせるのがありがたい。

大浴場は「洋風」と「和風」があり、週変わりで男女が入れ替わる。
私が行った日は女性が洋風風呂だった。
脱衣所に入ると、坪庭が目に入る。
夏場ならこちらにも出られるようだが、冬場は暖かい室内から眺めるのみ。
浴場内の洗い場は40人ほどが一度に使える、広々設計。
その先には大きなガラス窓と、内風呂のアロマ風呂(私たちの行った日はピンク色の湯色をしたワイルドローズだった。他にラベンダー、ミント、カモミールなどがあるらしい)、温度違いの2つの浴槽、電気風呂やジェットバスもある。

露天は、親会社の造園屋さんが造った「庭園露天風呂」とうたうだけあって、とても広々。
10~20人は入れそうな温度の違う湯船が3つ、その他に大きな岩をくりぬいた岩風呂がひとつ。
残念ながら私が行ったのは夜だったので、その全貌を満喫することはできなかった。
けれどその代わりに、木々に飾られたイルミネーションとライトアップが鮮やかで、暗い中でも目を楽しませてくれた。
次回はぜひ明るい時間に行ってのんびり探検をしてみたくなるような空間。
それと、今回は男性用になっていた和風風呂も体験してみたい。
スーパー銭湯の値段でこれだけ楽しめるならお得なお風呂だと思う。

入浴料 大人420円、小学生140円、幼児70円
タオル類、シャンプー・リンス、石けんなどの備え付けはないため、持参が必要。
ドライヤーは有料、脱衣所内に両替機あり
日帰り入浴時間 10:00~23:00
泉質 ナトリウムーカルシウム塩化物泉
所在地 函館市桔梗町418-414
TEL 0138-34-2683
公式ページはコチラ

なお、すぐ隣の敷地には、個室貸切温泉の「花家族」がある。
パンフレットによれば、庭付き内風呂と露天風呂付き個室で合計26室あり、それぞれ少しずつ違うレイアウトになっているらしい。
こちらもいつか行ってみたい。

■最終訪問日 2009年1月

冬旅~前半編

2009年01月10日 | フォ撮りある記
お正月、お休み、となれば出かけるしかない。
けれども今回は、車の事情その他があっていつものような車中泊や雪中強行軍をするわけにはいかなかった。
そして選んだのは道南方面、じつに2年半ぶりの函館を含めたルートだった。

湿った雪の降る元日の札幌を後に、まずは室蘭を目指す。
太平洋側に出る頃には空はすっかり良いお天気。
港に出ればついこんな写真を撮りたくなる。



夕暮れはもちろんチキウ岬。
気温はさほど低くないはずだが、断崖絶壁を駆け上がってくる海風は刺すように冷たい。
冬装備でも鼻の頭がキンキンと痛くなってくる。



日が沈んでからは白鳥大橋のライトアップ、そして新日鉄の工場群など久しぶりに「町」ならではの景色を撮影。
横着して三脚を使わないものだから、やっぱりイマイチピリッとした写真が撮れず(いつものことか)。
工場群は、昔住んでいた川崎の扇島あたりの風景を思い出させられた。
あの独特の微妙な臭いはしなかったけれど。

伊達温泉にゆったり浸かって、朝までしっかり眠って、朝はもう一度チキウ岬へ。
元日の朝に見られなかった初日の出の代わりに、水平線の向こうから昇る朝陽をしっかりと楽しんだ。



2日も良く晴れて穏やかな空模様。
ところどころ寄り道をしながら函館を目指した。
撮影というより、ロングドライブのようなのんびりスケジュールの今回の旅。
たまにはこんな旅も悪くない。

天然温泉『伊達温泉』

2009年01月06日 | 温泉・スパ・銭湯
洞爺湖と室蘭の中間に位置する伊達市。
その伊達市市街地から車で5分ほどの場所にある、温泉宿。
もちろん、日帰り入浴も楽しめる。

地方周りの演歌歌手のステージがあるなど、昔ながらの温泉宿といった風情。
日帰り入浴専用の入り口から入っていくと、通路に沿って男性用、女性用の大浴場がある。
手前にあるのが男性用入り口だが、ドアの前後に目隠し用のれんがないので、場合によっては脱衣場が丸見えになることも。
男性の方々はご注意を。
女性用脱衣所は入ってすぐ鉤の手に折れた先に脱衣所があるので、その心配はいらない。
鍵付きロッカーは主に貴重品用。
脱いだ衣服は脱衣カゴに入れて、いざ浴場へ。

洗い場の中に入ってまず気になるのが、フロアの中央に3つ並んだサマーベッド。
海水浴などでよく見かけるアレだ。
横には南国風の背の高いグリーンまで置かれている。
じつはこれ、ただの湯冷まし用ではない。
天井に設置された室内日光浴器「ソラリーン」を浴びるためのもの。
赤外線と紫外線がほどよく出て、日光浴ができてしまうというものだ。
浴場のど真ん中に裸で寝転ぶ勇気がなかったので、試してはいない。

内風呂は熱め、ぬるめの温度違いの大きな浴槽と、サウナ。
露天風呂は、御簾でできた壁で囲われているので外の景色は見えないが、日本庭園風に作られた庭をのんびり眺めることができる。

何がありがたかったと言えば、元日から営業していたこと、そして比較的遅い時間まで入浴ができること。
宿泊施設があるから当然と言えば当然かもしれないが、銭湯感覚で入れる温泉で元日からやっている数少ない施設だったことは間違いない。

入浴料 大人420円、小学生140円、幼児70円
タオル類、シャンプー・リンス、石けんなどの備え付けはないため、持参が必要。
ドライヤーは有料、脱衣所内に両替機はないため、あらかじめ10円玉のご用意を。
日帰り入浴時間 8:00~23:00
泉質 ナトリウムー塩化物泉(弱アルカリ性高張性高温泉)
所在地 伊達市館山下町223
TEL 0142-25-1919
公式ページはコチラ

■最終訪問日 2009年1月

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2009年01月04日 | 日常雑記
喪中のため新年のご挨拶は控えますが。

新年やお誕生日には、「おめでとうございます」が決まった挨拶となっている。
小さい頃は、そういうものだから、と覚えて言っているだけでそれ以上でもそれ以下でもなかった。
けれども歳を重ねるごとに、その言葉に込められた深い思いを感じずにはいられなくなっていく。

私の「喪中」は、昨年9月に亡くなった祖母。
さすがに91歳を越えての大往生だったので、悲しくはあっても納得できるものではあった。
が、過去の訃報の中にはまだまだ猶予があるはずの5~60代の人や、同年代の友人があったこともある。
長患いの後の訃報も辛いが、突然の事故などによるそれはもっと衝撃が大きい。
そして改めて、新しい年や誕生日を迎えることが「おめでとう」であることを感じずにはいられなくなる。
いのちがあって、健康に、何事もなく新しい年を迎えられるということ。
それは決して当たり前のことではない。
だからこそ、「おめでたい」こと。

今年一年が、自分の周りの人たちにとって、もちろん自分と家族にとっても、無事で幸せな1年になりますように。

……さてと、三が日に撮った写真の整理をしなくっちゃ。