ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

終わりの、始まり

2008年11月29日 | フォ撮りある記
穂和の車の調子が悪くなってきたのは、もう、少し前のことだった。
端的に言えば、「セルが回らない」。
バッテリーの問題ではなく、セルモーターの問題だ。
トンカチの柄で叩くという昔ながらの方法でだましだまし乗っていたが、それでもいよいよ悪くなるばかりということで、一度いつものディーラー(穂和の従兄の勤め先)に相談しに行こう、と、23日の日曜日に静内まで出かけた。
※ここまでの詳しい経緯と状況は穂和が書いてます→コチラから

行くとなれば、久しぶりにカメラを持ち出す。
目的は、静内川河口にある緑地公園。
ここは特に冬に、様々な野鳥が集まって来るので私たちの好きな撮影スポットでもある。
今までに遭遇しただけでもスズメ・カラス・トンビは当たり前として、セグロカモメ・ユリカモメ・カモ・オオハクチョウ・ホオジロガン・アオサギ・ダイサギ(亜種の可能性も)・オジロワシなどなど実にバラエティ豊か。


ユリカモメ。夏毛より冬毛の顔の方が愛嬌があってかわいい。


ダイサギ(もしくは亜種)。
立ち姿がバレリーナみたいに美しいので、好き。
でも警戒心が強いのであまり近寄れない。


カモのオスたち。
シンクロ中?

朝の河原はさすがに寒くなってきていたけれど、久しぶりにファインダーを覗けばやっぱり楽しいもの。
……それが穂和の車、シビック君との最後の遠出になったとも知らずに浮かれる私……。
以下次号→ではなく、穂和のブログをご覧下さい

5+2のチカラ

2008年11月26日 | 映画・舞台・ライブ
そのグループを知ったきっかけは全くの偶然だった。
いわゆるビジネスマン向け名刺交換会で、ある会社の紹介ビデオで流れたのが「日本で唯一のオペラユニット」というキャッチコピー。
つい気になって、その会社の人に声をかけたのが今年の7月のこと。
その後、先方が送ってくれたチラシで、この三連休に千歳のアウトレットモールでミニフリーコンサートが行われることを知り、出かけることにした。

グループの名前は「LEGEND」。
テノール3人、バリトン2人、ピアノ&アレンジ2人の計7人だ。
子供たちの声が響くプレイランドと同じ空間で、彼らのミニコンサートは始まった。
場所の都合上スタンドマイクはあるけれど、さすがはオペラ歌手、マイクいらずの声量だ。
オペラの歌は男女どのパートも好きだが、お芝居として上演される以外で3人以上のコーラスを聞いた記憶がない(バックに合唱団がいるのとは別)。
それぞれに力強く美しい声は、重なり合うほどに迫力を増してこちらへと迫ってくる。
その感じが、たまらない。
歌でも踊りでも楽器でも、より多くのスペシャリストが力を合わせて作り出す世界が大好きな私には、まさにツボなユニットだ。
私はひたすらその重なり合いに酔いしれていたが、穂和はもうひとつ別のことにも注目していた。
曰く、
「テノールの柿迫さんは音域が広くて、しかもどの音域でも滑らかで伸びやかな声。日本人であそこまでできる人は珍しいんじゃないかな」。
確かに。

ぴちっとしたクラシックスタイルの衣装や立ち方の一方で、舞台の上で私語を交わすフランクさは、彼らのスタイルなのか、フリーコンサートならではなのか。
でもその堅苦しくない感じが、新しいオペラスタイルには似合う。
その気楽さという武器で、もっともっとたくさんの人にオペラの楽しさが伝わったらいいのになぁと思った。

そんな彼らの背後のガラス越しに、飛行機が大空に向かって離陸していく姿が。
空港に近い会場ならではの、思わず写真に撮りたくなる画になる光景だった。


「LEGEND」の公式ページはコチラから
全国ツアーもありますよ☆

続・山に住む

2008年11月20日 | 北海道だべさ!
今週はずっと雪の予報、と聞きながら、19日水曜のお昼過ぎまではどこにもそんな姿の見えなかった今週。
が、それはついにやってきた。
午後から降り出した雪はかねてからの低気温もあってあっという間に降り積もり、職場の周りは夜には吹雪、一方の山の中腹にある我が家はすっかり白く塗りつぶされていた。
出かけたときにはどこにも見当たらなかったはずなのに、北国の雪は実にすばやい。

それからさらに一晩降り続いた。
おかげで朝カーテンを開けたら、家の中がパーッと明るくなった。
天然のレフ板とも言える、屋外の雪の反射だ。
空はまだ厚い雲に覆われているのに、家の中も外も明るい。
「白」という色のすごさを体感する瞬間だ。
あまりに反射率が高すぎて、ケイタイのカメラで撮ると↓↓こうなってしまう。



さて、これだけ積もってくれれば冬らしい写真も撮りに行けるもの。
と、張り切ってはみたものの、きっと山を下って町に出たら、まだまだ積雪はたいしたことがないと思われる。
いつも行く市内の公園も、雪景色と呼ぶにはまだ乏しい雪量に違いない。
大通公園にしっかり積もるくらいまで、もう少し我慢、かな。

スピーカーの「す」

2008年11月14日 | オカメインコ
もう5歳を越えて、オカメインコ的には「長い老後」の域にかかっているはずのチョコ。
けれどもいまだ若さは衰えず、暗い場所を求めてはもぐりこみ、巣を作ろうとする。
春まで住んでいた家では、本棚が奥まった部屋にあったおかげでオカメーズもそこへ行くことがなかったのだが、新しい家ではリビングと続きの間になっているパソコン部屋にあるため、ふと気が付くと背表紙を食むパリパリという小気味よい(悪い)音が聞こえてくるのだった。
齧るのは鳥たちの本能、とわかってはいても、大事な本たちが次々と犠牲になっていく姿も忍びない。
ことに最近では、穂和が作った遊び場「オカメタワー」の木よりも紙を齧る傾向にあったので、これはまた巣作りモードに入ったね、と話していた。

そこで、穂和が作ったのがこちら。



ロゴを見てお分かりの方も多いかも知れないが、これは元スピーカー。
引越しの際に現役を引退し、しまわれていたもの。
中身を全部外し、大きな穴はダンボールで塞いで小さな穴を出入り口とし、それをチョコがお気に入りにしていた本棚のスペースへと収めた。
反応は上々。
設置3日目の昨夜はついに、どれだけ呼んでも出てこようとしないので、放置して寝てしまった。
以前の家と違って、夜間でも12℃を下回らないようにストーブをつけているから凍える心配はない。
ケージは開けたままにしてあるし、早朝まで水槽のライトが点いているから真っ暗にはならない。
そう思ってそのままにしたら、ついに朝までずっとそこで過ごしたらしい。

気に入ってくれたのは嬉しいけれど、チョコの年齢と体力を考えるとやっぱりむやみに無精卵を産ませたくない。
複雑な気持ちになりながら、とりあえずまずは見守っている。

photo by 穂和

自家製燻製

2008年11月11日 | 日常雑記
我が家の冷凍庫には小さな魚が大量に保存されている。
その大半は釣りに行った時の戦利品だ。
たくさん釣れるのは嬉しいが、一度には食べきれない。
そして困ったことにこの魚たちの一番美味しい食べ方は、フライや天ぷら。
揚げ物は面倒……というよりも高カロリーなことが気になる。
何か揚げ物以外に美味しく食べる方法はないものか。

そうしてふと思いついたのが燻製。
そこでさっそく近所のホームセンターへ行ってみた。

さすがにもうアウトドア用品はジャンル別に分けられ、店のあちこちにバラバラに置かれている。
歩き回ってようやく見つけた調理器具の隅っこに、燻製キットが見つかった。
その中に1つだけ、屋内で使えるものがあり、それを購入。

解凍した小魚にたっぷりの粗塩をすりこみ、一晩置く。
翌日、水に1時間漬けてから水気を切り、軽く焼いて中まで火を通す。
それから燻製キットの網に乗せて燻しを開始。
木のチップを入れてガスにかけて3分でできる熱燻という方法もできる。
けれど今回はチップをさらに細かく砕いてから固めたスティックに火をつけ、お線香のように出る煙りで1時間ゆっくりと燻す冷燻という方法を試した。

結果は上々。
実に香ばしい、野趣あふれる味がした。
これはイイ。

この燻製キット、チーズやソーセージやサーモンを乗せても美味しいスモーク食品ができるようだ。
さてさて次は何を燻しましょうかね?

※注:解凍から燻しまで、全ての作業は穂和がやってくれました

家族って。

2008年11月09日 | 日常雑記
「例え世界中が君の敵になったとしても僕は君の味方でいるよ」……。
そんなセリフが昔、ドラマかマンガに出てきたことがあった。

そこまでキザったらしいことではないけれど、何はともあれ最後まで心から自分を信じていてくれる存在、それが「家族」なんだなぁと最近つくづく思う。
特に何があったわけでもないのだけどね。

どんな時もまず、他人ではなく自分の言うことを信じて受け入れてもらえる。
それは何よりも安心感を与えてくれる。
受け入れてもらえた上で、意見やアドバイスをもらえれば、それを素直に聞くことができる。
そういう存在があることで、また前を向いて歩き出すことができる。

親と子、夫と妻、兄弟と姉妹。
普段は当たり前にそこにいて、ケンカになることがあったとしても。
「でも、私はどんなことがあってもあなたを信じている」。
家族も自分も、いつもお互いにそう確信していられるように。
自分が与えてもらっている以上の安心感を、家族に伝えられるように。
家族みんなが、いつも笑顔でいられるために。

それにはもちろん、毎日の小さな努力とコミュニケーションも大事になるのよね。

山に住む

2008年11月06日 | 日常雑記
11月4日朝。
起きたら、窓の外は雪景色だった。
雪化粧なんてかわいいものではない。
れっきとした、冬景色だ。
天気予報は小憎たらしいほどに的中した。

雪は嫌いではない。
むしろ好きだ。
けれど問題は車。
穂和の車は先日、ひと足先に交換をしていた。
が、私の車は、冬タイヤがもう今シーズン限りと思われる減り具合で(昨年の雪のなさ過ぎる路面のせいで、通常より減りが早かった)、四駆ということもあってもう一週後まで交換を引っ張る予定だった。
それが、この始末。

北海道に引っ越してきた最初の年、私の職場があったのは山の中だった。
現在の住居は偶然にも、その職場のすぐ近くだ。
つまり、山。
町の中ではどこにも雪など見当たらない時に、すでに降り積もるのが、山。
案の定、今シーズン初の積雪となった4日の朝も、山を下って仕事に向かう町の中の道には、雪など積もってはいなかった。
車通りの多い幹線道路に出れば、私のように雪を積もらせた車など見当たらない。
穂和も職場で、屋根に残ったままの雪を見た同僚から「どこから来たの?」とからかわれたらしい。

4日の雪も、夜には止んで、そのまま気温もさして下がらない、という予報になっていた。
帰り道にはもうどこにも雪がなかったから、そのまま週末までタイヤを替えないで置こうか、と思いながらいたが、家に近付くにつれて白いものがハラハラと舞い始め、幹線道路から外れる頃にはワイパーが必要なほどに降りだした。
ライトに反射する路面はうっかりすると凍っているようにも感じられ、どうにか家まで辿りついたら屋根も庭も真っ白だった。
これはいくら夜中に止んでも、明日の朝の路面凍結は免れまい。
しかも行きは幹線道路まで全て下りの道。
やはりタイヤを替えないことには不安、と、思ってももう車屋さんも閉まる時間。
仕方なく、急遽穂和が替えてくれることになった。
が、ここでもトラブル発生。
結局、前タイヤ二本のみ冬タイヤにした。
交換して正解、翌朝の下り道路は見事に凍結をしていた。

今夜もまた雪になるらしい。
でももう、リアタイヤも替えたから大丈夫。
やっぱり山に住む以上、タイヤの減りをケチってはダメね。
さて、新雪と紅葉というのもなかなか美しい景色なのだけど?
週末は、また雪の予報。