過日のこと。
お義父さんのお姉さんが、治療困難な病に冒されていることがわかってお見舞いに行って来た。
ダンナにとっては子供の頃から何かと可愛がってもらった人。
私自身にしても、結婚前に初めて会った時から気さくに話しかけてくれたり、手作りのお味噌をもらったりと、少なからず気にかけてもらっている。
その叔母さんが。
病院でも「あの人はどこが悪いの?」と周りから言われている、と気丈に笑う叔母さん。
でも顔は前より痩せている。
私は母方の祖母が90を目前にしてまだ健在。
だからつい、自分の親もまだまだ当分は元気だろうと思い込んでいる。
でも考えてみれば、お義父さんとうちの両親は1つ2つしか年齢が違わず、今回の叔母さんとも4つ5つしか変わらないということになる。
歳を取るのは自分だけではないのだ。
「大人っていうのは風邪を引かないもんなんだ」と幼い私に誤解をさせてくれるほど健康そのものだった両親にしたって、何かが起きてもおかしくない年齢に差し掛かっているということになる。
親孝行、したい時には親はなし。
そんな言葉がずっしりとした重みを持って迫ってくる。
件の叔母さんには二人の息子さんがいて、どちらも家族一同で叔母さん夫婦と旅行にいくなど、仲が良い。
それに引き換え、自分のことだけで精一杯で、この歳になっても「してもらう」ばかりの自分と言ったら。
お互いに一人っ子として育った私たち夫婦は、いきおい、どちらも自分たちしか孝行できる人はいないということになる。
今もしも突然、叔母さんのように病気になってしまったら?と考えると背筋が寒くなる。
いつかそのうち必ず、などと言っていられるほど余裕はないのかも知れない。
手間がかかる子を育てて、心配はまだ尽きなくて、たった一人の子供に温泉旅行のひとつも連れて行ってもらえないまま終わってしまうとしたら、余りにも悲しい。
子供、というのはすぐには難しい問題だから、他に今の私たちにできることと言えば何だろうか。
叔母さんのお見舞いに行って以来、真剣にそのことを考える毎日が続いている。
お義父さんのお姉さんが、治療困難な病に冒されていることがわかってお見舞いに行って来た。
ダンナにとっては子供の頃から何かと可愛がってもらった人。
私自身にしても、結婚前に初めて会った時から気さくに話しかけてくれたり、手作りのお味噌をもらったりと、少なからず気にかけてもらっている。
その叔母さんが。
病院でも「あの人はどこが悪いの?」と周りから言われている、と気丈に笑う叔母さん。
でも顔は前より痩せている。
私は母方の祖母が90を目前にしてまだ健在。
だからつい、自分の親もまだまだ当分は元気だろうと思い込んでいる。
でも考えてみれば、お義父さんとうちの両親は1つ2つしか年齢が違わず、今回の叔母さんとも4つ5つしか変わらないということになる。
歳を取るのは自分だけではないのだ。
「大人っていうのは風邪を引かないもんなんだ」と幼い私に誤解をさせてくれるほど健康そのものだった両親にしたって、何かが起きてもおかしくない年齢に差し掛かっているということになる。
親孝行、したい時には親はなし。
そんな言葉がずっしりとした重みを持って迫ってくる。
件の叔母さんには二人の息子さんがいて、どちらも家族一同で叔母さん夫婦と旅行にいくなど、仲が良い。
それに引き換え、自分のことだけで精一杯で、この歳になっても「してもらう」ばかりの自分と言ったら。
お互いに一人っ子として育った私たち夫婦は、いきおい、どちらも自分たちしか孝行できる人はいないということになる。
今もしも突然、叔母さんのように病気になってしまったら?と考えると背筋が寒くなる。
いつかそのうち必ず、などと言っていられるほど余裕はないのかも知れない。
手間がかかる子を育てて、心配はまだ尽きなくて、たった一人の子供に温泉旅行のひとつも連れて行ってもらえないまま終わってしまうとしたら、余りにも悲しい。
子供、というのはすぐには難しい問題だから、他に今の私たちにできることと言えば何だろうか。
叔母さんのお見舞いに行って以来、真剣にそのことを考える毎日が続いている。