ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

それはもはや

2010年04月11日 | 日常雑記
数日前のこと。
とある小児科の駐車場に1台の軽自動車が入って来た。
元々狭い駐車場の空きスペースに車を入れるため、運転していた女の人は何度も何度も切り返しをしていた。
それにしてもあまりにも車の動きがぎこちない…と思って良く見ると、その人は右手だけでハンドルと、ハンドルの左側にあるコラムタイプのシフトレバーを交互に操作している。
左手は左斜め下に向かってまっすぐ伸びている。
なんだろう、と思いながらもそれ以上は気に留めなかった私。
車からは運転していた母親らしい女の人と、左腕に抱かれた男の子が降りて来て病院の方に歩き去った。

車の中で人待ちをしていた私は、まだかな~と思いながら窓の外を眺めていた。
と、それから15分ほどして、母子は駐車場に戻って来た。
左腕に抱かれた子供の顔を改めて見ると、えいみとさして変わらないくらい、1~1歳半といったところ。
助手席にチャイルドシートはついているが、乳幼児用のパッドは外されている。
あれじゃあの年齢の子供を座らせるチャイルドシートの役目を果たさないけど、どうするんだろ?と気になって観察を続ける私。
車まで来ると母親は慣れた手つきで子供を乗せた…

…運転席と助手席の間のわずかなスペースに。

ベンチシートでもなければ、補助席があるわけでもない、背もたれすらない言わばただの「隙間」に。
そして母親は来たときと同じように左手を斜め下に向けてまっすぐ伸ばしたまま、車を発進させて駐車場から出て行った。

あの人はきっと、来た時のように右手を行ったり来たりさせながら片手で運転して帰るんだろうな。
まっすぐ伸ばした手はシートベルトのつもりなのだろう、何の役にも立たないだろうけど。

シートベルトはおろか、まともなイスにさえ座らせてもらえない男の子。
万が一の時には確実に宙を舞ってガラスを突き破って飛んで行くであろう位置に座らされている彼。

それはもはや「虐待」ではないのか。

たまに犬を抱いたまま運転している人や、犬が窓から首や頭を出した状態で走っている車を見かける。
あれだって充分危ないし、自分の犬がかわいくないのかな、と思ってしまう。
ただ法律上は、犬などの動物を傷つけても「器物損壊」にしかならないから、
「自分の犬をどう扱おうと持ち主(=飼い主)の勝手だろ」と言われてしまえばおしまいだ。
せいぜい、抱いた犬が暴れたことで他人を巻き込むような事故を起こすなよ、と毒づくのが関の山。

でも今回のように人間の子供の場合は、また話が違う。

あの母親は、どんな事情があってあんな位置に幼い子供を座らせていたのだろう?
見た限りでは日常的に同じことをしているように思えた。

他人の子育てに口出しする気はないけれど、私にはあれはどうしても虐待行為にしか見えなかった。
ネグレクトと同じ、消極的な虐待……考えすぎだろうか?

エイプリルフールの感謝

2010年04月04日 | 極私的記録
ここ1~2週間ほど、何かにつけては
「去年の今頃は…」
という言葉が頭に浮かんでくる。

「去年の今頃は、いつ出てくるんだろうってことばかり考えて、すごく気持ちが不安定で何も手に付かなかったよな~」

「去年の今頃は、いよいよ今日出てくるんだ!と思ってたのに結局夜まで何も起こらなくて焦ってたなぁ~」

そしてエイプリルフール。
「去年の今頃は、イランイランの香りに包まれた部屋でウンウン唸ってたよね~」
「去年の今頃、ちょうど出てきて、アワアワアワって泣き声を聞いてたところだ~」

……1年前のその日、ムニムニっと生まれてきた我が家のえいみ。
そのさらに1年前には想像もしていなかった、妊娠と出産。
1年後の今、えいみは文句のつけようもないくらい順調に成長している。

よく食べる。
よく笑う。
よく動く。
よく歩く。
よく眠る。

健康で頑丈で好奇心いっぱい。
これだけでもう充分に理想的。

でもそれもこれも、えいみ自身の持つ力はもちろん、パパである穂和が一緒になっていろいろとやってくれるからこその結果。
生後1ヶ月の頃から、丸一日私の代わりに面倒を見てくれて私が一人でアートマなどに参加できたのは、本当にありがたい時間だった。
優しいじーじとばーばたち、取り上げてくれた病院の先生と助産士さん、いつも笑顔の保育園の先生方、みんなみんなの力が支えてくれたおかげでここまで順調に来れている、と心から思う。
関わってくれたすべての人たちに、感謝です。



そんなえいみさんをほぼ毎日撮り続けた総数、4816枚(削除した分を除く)。
すでに忘れかけている1年前の顔も、はっきり思い出させてくれる貴重な写真たち。
1年後のエイプリルフールには、どんな顔をしてるのかな、どんなことができるようになってるかな。
その日を楽しみにしつつ。

お誕生日おめでとう、えいみさん♪

※懐かしの出産顛末記録はコチラから見られます。