ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

胡瓜草

2009年06月26日 | フォ撮りある記
東京よりもひと足先に真夏日となった25日の札幌。
郵便局へ行く用事があったので、久しぶりにカメラを持って家を出た。

家から最寄の郵便局までの住宅街は、この時期になるとどの家もガーデニングに力を入れていて色とりどりの花が美しい。
けれどさすがにカメラを持って人の庭を覗き込んでいたら、怪しまれてしまう。
ベビーカーを横に置いていたってカモフラージュにしか思ってもらえないに違いない。
「お庭のお花を撮らせて下さ~い」と声をかければ快諾してくれる家もあるかも知れないが、そこまでの元気もない。
その点、空き地なら気兼ねはいらない。
ところどころにある「売り土地」や看板さえもない空き地には、近所の人が(多分勝手に)お花や野菜を植えていたりする。
そういうところのお花なら家屋も少し離れているし、しゃがみこんでカメラを構えていても怪しまれる心配がない。



咲き始めた頃から撮りたかった、キュウリソウ。
ワスレナグサに似ているが、花の直径が明らかに違う。
ワスレナグサが6~9mmくらいなのに対し、キュウリソウは3mm程度しかない。
マクロ好きの私にはたまらない被写体。

ある空き地ではヤマブキの花が文字通り輝くように咲いていた。
その鮮やかな山吹色と、シュッと伸びたシベが楽しくて夢中になり、危うくえいみを茹でダコにしてしまうところだった(でも満面の笑みを浮かべていたわが娘。なんて健気なんでしょ…)。
そして会心の画が撮れた!と思って家に帰ってパソコンで見たら、見事にピントを外していましたとさ。

久しぶりの花マクロ撮りが楽しくて、今朝も外を見てお天気なのを確かめるとまた出かけたくなった。
事実、出る気満々だったのだが、気が付けば雲行きが怪しくなって雨が落ちてきたので、今日は諦めることに……。
と書いていたら、陽が射してきた。
……どうしよう、出かけちゃおうかな……?

初夏の味

2009年06月24日 | 北海道だべさ!
お昼過ぎ。
お義父さんたちが「タケノコを取って来たよ~」とやって来た。
3年前に私たちも連れて行ってもらったことのある、札幌近郊の中山峠で取って来たらしい。
リュックにいっぱい、さらに10kg用の米袋2つにもいっぱい。
好きなだけやる、と言われて遠慮なくいただいた。

北海道で採れるタケノコは、大人の背の丈ほどもある熊笹の根元に生えている姫竹のこと。
地上に出ている部分を辿って土を掘ってみると、かなり湾曲して埋まっていることから、根曲がり竹とも呼ばれている。
今年は6月に雨が続いたから来る人が少なかったのか、長さ20~30cmの大きなものがたっぷり採れたという。

一度軽く湯がいてから、水に浸して容器を密封しておけば、冷蔵庫でもかなりの期間を保存しておける。
だから毎年、お義母さんの作るお正月のうま煮にはこの姫竹が入っている。

さて、採って来てくれた姫竹は、まず皮を剥かなくてはならない。
包丁で根元側から先端に向かって真っ直ぐ、少し深めに削ぎ落とす。
ついケチって浅めに入れてしまうが、結局は皮がむきにくくなって手間になるだけ。
削いで中の身が見えたら、今度は節ごとに皮を剥いていく。
手が渋だらけになるし、爪の間に細い繊維が入ると痛いのだけど、何故か私はこの作業が楽しくて好きだったりする。
皮を剥くと中身は元の3分の2くらいの長さになってしまうのは寂しいけど。

格闘すること1時間。
姫竹を入れていた米袋は空っぽになり、テーブルの上には剥いた皮が山のようになっていた。
オカメーズはよっぽど噛み心地が良かったのか、2人揃って熱心に皮や余った茎をついばんでいた。



細くて柔らかいから調理もしやすい姫竹。
まずはタケノコご飯にしていただきました。
後はいつ、どうやって食べようかな。

万が一など考えたくはないけれど

2009年06月19日 | 日常雑記
もう昨日のことになるが、衆議院で臓器移植改正法案(A案)が可決されたとニュースで報じられていた。

「脳死は人の死」。

この案によれば、生前に明確な意思が確認できていなくても、家族が同意をすれば臓器提供ができることになる。
そして、15歳未満の子供からの臓器提供も可能となる。

例えば万が一、えいみが脳死の人からの臓器移植手術を受けなければ余命いくばくもない病気になってしまったら……?
「誰かの死を望むなんて」と言われたとしても、臓器提供を受けるチャンスを切に願うだろう。

ではもし万が一、えいみ自身が脳死状態になってしまったら……?
どれほど「一刻を争う命が待っている」と言われても、「ハイ、どうぞ」と即断はできないに違いない。
身体を触れば温かい、ただ眠っているようにしか見えない我が子がそこにいたとしたら、どんなに可能性が皆無と言われたとしても、奇跡を信じて待ちたいと思うだろう。

提供を拒むことで、
「待っている子がいるのに、自分たちだけ良ければいいのか」
と批判されたり、逆に提供をしたことで、
「お金のために子供を売った」
と陰口を叩かれたり。
提供を待つことで、
「他人の不幸を望んでいる」
と噂されたり。
そんなことだけは、絶対にあってはならない。



一刻を争い、臓器提供を待つしか命をつなぐ方法のない人たちにとって、今回の改正案の衆院可決は待ちに待った知らせだろう。
選択肢が増え、新たな道が開けることは良いことだと思う。

でもそれは、あくまで提供をする側、受ける側の決断が最も尊重されるものでなければならない。
大切な命の問題に対する決断を、赤の他人がどうこう言っていいわけがない。
同意も拒否も、当事者にとっては身を切られるよりも辛いことなのだから。

この法案(A案)がそのまま参議院を通過するかどうかは、まだ不透明だ。
修正案が出されるなりして多少違った形になるかも知れない。
もし成立し運用されることになった時には、何よりも当事者たちの意思が尊重され、他人の目によって二重に辛い思いをすることのないような社会であって欲しい、と強く思う。

500色の夢

2009年06月12日 | 日常雑記
webの広告で、気になるものを見つけた。
↓↓
http://www.felissimo.info/contents/colors/

昔から、意味もなくたくさんの「色」を集めるのが好きだった。
水彩ペン、水彩色鉛筆、折り紙……。
色鉛筆などは減るのがもったいなくて、ほとんど使おうとしなかった。
しかも今はもう絵など描けなくなっている。

のに、こういうものを見つけてしまうと欲しくてたまらなくなってしまう。

500色!
こんなものがあったら、まずは眺めて楽しむ。
もちろん並べてテーブルフォトの素材にする。

毎月20本ずつ、25ヶ月に分けて届くなんて。
全ての色にすてきな名前が付けられているなんて。
その解説までつけてくれるなんて。
なんて夢のある企画でしょ。

誰かプレゼントして~(笑)
↑自分で買っても色鉛筆として使わないのがわかっているからもったいなくて買えない

(500色の全部の色と名前を紹介してくれている私的ページを見つけたので、勝手リンク→コチラ
ディスプレイや設定によって色の見え方が違ってしまうので、現物との差異はあるだろうけれど、これを眺めているだけでもちょっと幸せ♪)

花、皮革、書籍

2009年06月08日 | 日常雑記
6月はどちらにとっても特別な記念日はないし、祝日もない。
では覚えやすいように「2005年6月7日」で「567」と続くようにしてみよう。

……と思ってその日に決めたのに、結局いろいろあって1日ずれた、2005年6月8日。
穂和と私は婚姻届を出した。
あれから、丸4年。

4年目の結婚記念日は「花婚式、皮(皮革)婚式、書籍婚式」だそう。
本当は昨日、穂和のいない隙にプレゼントを買いに行こうと思っていたのに、穂和の用事が思ったより早く終わってしまって敢え無く断念した。
こういうときだけは、車を一台にしてしまった不自由さを感じる。

仕方がないから、せめてケーキだけでも焼いてみようか。
でももしも穂和がケーキを買って帰ってきてしまったら気まずい。
ではせめて料理を少し凝ったものにしてみようか。
……有り合わせの材料しかないけど。

あれこれと考えた結果、3つの中から「花婚式」を選ぶ。
大きめの平皿の下半分に濃い緑の葉物野菜を敷き詰め、その上に穂和の好きな鶏のから揚げを土に見立てて盛った。
お皿の上半分にはキャベツの千切りを敷き詰め、輪切りにしたにんじんの上半分の2箇所を三角形に切り込みをいれてチューリップのお花っぽくし、茎に見立てたアスパラを並べた上に置く。
余った空間にプチトマトや余った三角形のにんじんを散らして、チューリップ畑風オードブルもどきの出来上がり。

なかなかかわいい出来、と思ったが、写真は撮っていない……。
穂和には「今年は上湧別のチューリップを見に行けないから、その穴埋めかと思った」と言われたけど。

私がそんな「消えモノ」でお祝い(のつもり)を用意したのに対して、穂和はちゃんとしたプレゼントを用意してくれていた。



皮婚式だから、天然皮のカバン。
ベージュ色の部分は私の好きなキャンバス地。
ナナメ掛けできるカバンが欲しい、とは言ってたけど、こんなちゃんとしたカバンなんて。
もったいなくて使えない(笑)
少なくとも、オムツは似合わない。
だけど、当分の間はお出かけ=えいみも一緒、だから、カバンの中には必然的にオムツやら着替えやらを入れざるを得なくなる。
となると、この新しいカバンを持ってお出かけできるのは、いったいいつになるのだろう。
でもクローゼットの肥やしにしておくのも、新しいものを手に入れるとすぐ使いたくなる性格の私にどこまで我慢ができることやら。
(撮影に出かけるにしたって、汚れそうだしねぇ)。

そんなこんなでダンナ様。
4年間、お付き合い下さってありがとうございます。
これからもえいみ共々、気長~に末永く、よろしくお願いします。

思い出の味

2009年06月06日 | 北海道だべさ!
今からちょうど9年前。
(……と年月を数えてみて、その長さに自分が驚いた)
まだ北海道に引っ越して来たばかりだった私は、遊びに来た東京在住の友人たちと富良野に行った。
観光ガイドを片手にレンタカーで巡ったのは、ドラマ「北の国から」の舞台となった場所。
そのうちのひとつでちょうど小腹がすいた私たちは、じゃがバターという看板に惹かれて売店に向かった。
北海道のじゃがいもを使ったじゃがバターならさぞ美味しかろ。
そう言い合いながら中に入ると、「ゆでアスパラ」の文字が。
せっかくだからアスパラも食べてみようか、と、こちらはついでのつもりで注文をした。
が、このアスパラをひと口食べた私たちは思わず顔を見合わせた。

……アスパラってこんなに美味しいものだっけ?

さっと茹でた鮮やかな緑色のアスパラに軽く塩を振っただけの味付け。
なのにそれはとてもジューシーで、ほんのり甘い。
青臭さも、筋っぽさも全くない。

今まで食べていたアスパラって何だったんだろね。
そんなことを言いながら、思いがけない感動を味わった。

以来、私は富良野産アスパラの大ファンとなった。



そして今日。
上富良野に住む、穂和の幼なじみのSさんから、ちょうどシーズンに入ったばかりの立派なアスパラがたくさん送られてきた。
さっそく夕飯の一品に加える。
食べ方はもちろん、軽く茹でて塩を振るだけ。
あの思い出の味が蘇える。
そういえばうちの母も、何年か前にお義父さんが送ったアスパラに感激してたっけ。
今度もし内地の誰かに贈り物をする機会があれば、このアスパラを送ってみようかな。

Sさんのお店「ヤマイチ」さんでは通信販売もやってます。
←ブログの左サイドバーにもリンクがあります。

奇跡の1枚

2009年06月02日 | 日常雑記
HDDに保存してあるストックの中からカタツムリの写真を探していて、こんな1枚を見つけた。



人差し指の第一関節までしかないような小さな小さなカタツムリの!
目だけにピントが合っている!!
もちろん手持ち撮影!!!

写真をやる人ならわかってくれるでしょうか。
この奇跡的なピントの合い具合。
しかも私のような、気合を入れれば入れるほど身体が静止しなくなる人間が。
パソコンでご覧になっているなら、ぜひ写真をクリック→拡大で確認してみて下さい。

2006年9月下旬撮影。
200万画素のコンデジで、お手製マクロレンズを使用。
……他に使いようもないので、せめてブログでアピールしてみた……