ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

電子本2冊目!

2006年09月29日 | 電子本
Linkでも紹介している「でじたる書房」さんから、2冊目となる電子本を出展!
今回は小説ではなく、写真集&プチガイド。
その名も「ウチらとカメラの放浪記 その1」。
訪問先は、ひまわりの里北竜町、ホタルの里沼田町、そしてローズガーデン秩父別。
穗和と一緒に撮った写真の数々を、プチガイドやエッセイとともに紹介する作りになっています。
ブログでは大きなサイズで見てもらうこともできないし、枚数に限りがあるので紹介しきれなかった写真たちをふんだんに掲載しています。
夏はもう終わったけれど、夏の名残に、そして来年への楽しみに、ぜひご覧下さい。
販売価格は¥367、でじブック版・PDF版ともにあり。立ち読みも可。
(立ち読みできるページが、何故かでじブック版とPDF版で違ってます。
同じページを申請したつもりだったんだけど、まぁそれはそれでラッキーということで。
もし良ければ両方の立ち読みをクリックしてみてくださいな)。


でじブック版はコチラ
PDF版はコチラ

朝霧と出会いの美瑛

2006年09月24日 | 北海道だべさ!
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自分の小説の中にも登場させたことのある、美瑛の朝霧の風景。
実は話でしか聞いたことがなく、一度は見に行きたいと思っていた。
初秋の美瑛、朝夕の寒暖の差が大きい頃、晴れた朝には町に深い霧が下りて、高台の丘の上から見下ろすと十勝岳連峰を背景に霧に沈む町が見える、というもの。
前もって調べていた気候的条件はバッチリ、後は風がないことと絶好の場所を見つけられるかがカギだった。
前夜、なるべく予定地の近くで車中泊をしようと地図を頼りに行ったのだが、外灯の少ない暗い道にあっさりと迷って遠回りをしてしまった。

朝。
車中泊場所には全く霧はなし。
もしかしてダメか、と思いながら丘の上へ。
と、ありました、狙い通りの霧、と言うよりこれはもう雲海。
遠く旭川の町まで雲に沈んでいるように見える。



絶景。
すでに三脚を立てて構えている人までいる。
日の出まで少し時間があったので話しかけてみると、東京から来ているという。
カメラ関連メーカーに勤めるその人、Nさんは、夏場だけ毎年3~4回は美瑛(あるいは北海道?)に来ているという。
太陽が上がりきったところで、せっかくだからご一緒しませんか、という話になった。
私たちも美瑛には何度も来ているものの、目印の無い丘の町ではついつい知っている場所を巡るだけになっていた。
Nさんが穴場を含めいろいろといい場所を知っていそうだったので、ぜひ行ってみたいとお願いすることにした。
夜中にすでに貧乏ランプが点いていた車にガソリンを補給し、さっそく丘めぐり。



美瑛の観光マップに載っているエリアは、アマチュアカメラマンがバスをチャーターしてやってくるほどに有名になりすぎているらしく、穴場と言えるところは旭川市に近い北美瑛の方になるという。
砂利道にはバスは入っていかないので、砂利道を抜けてたどり着く場所は訪れる人が少ないということも教えてもらった。
さすがに通い慣れているだけに、目印のない道をすいすいと曲がっていき、素敵な景色のところに次々と案内してくれて、新鮮な驚きの連続。
冬場は雪道が心配で来ていないとNさんは言っていたが、砂利道を疾走する運転っぷりを見れば雪道だって平気なのでは、と思ってしまった。
いくつかの場所は道順を頭に叩き込んで、冬にもう一度行こうと決めた。
最後に拓真館まで戻り、そこでNさんとはお別れ。
思いがけない道中だったが、楽しかった。
上富良野を少し廻って、ひと眠りをしてから帰途に就く。
2日間で撮った写真の枚数、二人で1000枚弱。
そろそろまたデータをCDに落とさなきゃ。

上富良野町・吹上温泉「白銀荘」

2006年09月23日 | 温泉・スパ・銭湯
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美瑛町・白金温泉と上富良野町・十勝岳温泉の間にある。
昔は登山客向けのただの山小屋だった(By元地元民の穂和)らしいが、平成9年に立て替えられ、今は来客100万人突破と御礼幕が出るほど一般観光客も訪れるようになっている。
裏手にはキャンプ場があり、白銀荘そのものにも宿泊設備はある。
ただしあくまで山小屋スタイルが基本のため、食事は自炊のみ、ベッドもカプセルホテルかフェリーの二等寝室のような二段ベッドが並んでいるだけの作り。
お風呂はもちろん日帰り入浴OK。
以前は混浴のみだったというお風呂だが、今は男女別。
ただ面白いのが「お楽しみ風呂」という混浴スペース。
男女両方の脱衣所から入れるようになっていて、大人は水着着用必須、子供は自由。
すべり台まであり、家族で来た場合でも、中では一緒に楽しむことができるようになっている。
お風呂の中にはシャワー台が9台。
サウナ、打たせ湯と内風呂が2つ(ひのき風呂・岩風呂)。
このひのき風呂がまたすごい。
案内看板によれば、樹齢200年以上の古木を利用しているらしいが、これが温泉の効能プラス浴槽の防カビ、美肌に効果があるという。
何がすごいかと言えば。
穂和は喘息持ちである。
北海道に戻ってからは発作を起こしていないが、アルコールはダメ、温泉などの高温多湿な場所での長居もダメ。
ところが今回、岩風呂や露天風呂ではいつものように苦しくなりかかってしまったのに、ひのき風呂だけは全く平気だったという。
今までのひのき風呂では、そんなことはなかったらしい。
200年間、風雪に耐え続けてきたひのきは何かが違うのだろう。
ただ残念ながら熱めのお湯が苦手な穂和は、すぐにのぼせてやっぱり長居できなかった。

そしてまた露天風呂がいい。
というより、ここのお風呂は間違いなくこの露天風呂がメインだと思う。
女風呂の露天は、山に沿ってそれぞれ5~20人は入れそうな、大小の岩風呂が4つ並んでいる。
どれも天然温泉で、温度が35℃~42℃まで幅広い(外気温によって変化する)。
灯りはランプひとつだけで、聞こえるのはお湯の音と山の木を揺らす風の音。
薄暗い岩風呂は情緒満点。
足元も暗いので、目が悪い人、子供やお年寄りは要注意。
ぬるいからいつまでも浸かっていられる。
冷たい風に頬をなでられつつぼんやりしていると、時間を忘れてしまう。
満月の夜だったらまたいいだろうなぁとか、晴天の日に山の緑を眺めながら入るのもいいだろうなぁとか、雪見風呂でもいいなぁとか。
時間と季節を変えて、ぜひまた来たい。
北海道の温泉の中で、私のお気に入りのかなり上位にランクインとなった。

入浴料 大人600円、中・高生400円、小学生200円
日帰り入浴利用時間
 朝風呂 6:00~8:00
 通常入浴 9:00~21:00(最終入館20:00)
泉質 塩化物・硫酸塩泉。
固形石鹸のみ備え付けがあり、シャンプー・リンス・タオルは販売がある。
水着レンタル・車椅子用リフト、無料休憩室もあり。
公式ページはコチラから。

■最終訪問日 2008年9月


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黒岳と青池

2006年09月23日 | 北海道だべさ!
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大雪山に初冠雪が観測されれば、日本の秋は北から一気に南下する。
その大雪山系の山の一つ、黒岳に秋の気配を探しに出かけた。
出かける前にネットで見た情報では、ロープウェイとリフトを乗り継いで行ける7合目まではまだ紅葉が降りてきておらず、入山届けが必要な8合目以上のところが色付いているとのことだった。
けれど週間天気予報を見れば朝夕の寒暖の差が10度近くある日が続いていて、きっと日に日に紅葉が進んでいるのでは、と予測しつつ出発。
秋の観光・登山シーズン真っ盛りの層雲峡は、朝の早い時間からひっきりなしに車が来ていた。
5合目まで上がるロープウェイもにぎわっている。
ここのロープウェイも、その先7合目まで行ける冬にはスキー用にもなるリフトも、車椅子の人でも乗れるように整備がされている。
乗り場までの階段には車椅子用リフトが設置されているし、ロープウェイからリフトまでの遊歩道もちゃんとバリアフリーになっている。
そんなわけで、足の悪いお年寄りの姿も何人もあった。
赤ちゃん連れの家族や、外国人の観光客も多い。
そうしてゆったりとリフトに揺られて着いた7合目は、見事に紅葉が降りてきていた。
まだちょうど色付いたばかり、という感じで、色も鮮やか。
普段身近にある山は赤く色付く種が少ない(ように感じる)ので、山全体が秋色になってもどこか物足りなさを覚えるのだが、黒岳は赤・黄・濃緑とがほどよくあってきれいだった。



陰ったり照ったりの繰り返しながらまずまずの天気で、麓や遠くの町までくっきりと見える。
ただそのぶん風があって、体感温度的には推定6度くらい。
厚着をしていたものの、肌寒さを感じて、まだ寒さの感覚を取り戻していない指はシャッターを切っているうちにジンと痺れてしまった。
登山までする装備をしてはいなかったので、7合目でのんびりと景色を堪能してから、再びリフトとロープウェイで下山。
空気が暖かく感じた。
ロープウェイ+リフト往復、大人夏季通常運賃2350、通年営業(時間は季節により異なる)。

銀河流星の滝には寄らず、今回はそのまま一路美瑛へ。
先月に行った美瑛川の中流にある、青い池を目指す。
川近くに着いて小休止をしている間にも、数台の車がやってくる。
いわゆる「穴場」だったはずなのだけど、口コミで広がっているのだろうか、残念(と自分もかなり後発な口コミ聞き組なのを棚に上げて言ってみる)。
夕暮れの風景を見てみたいと思って行ったのだが、川そのものは山の陰になってしまっていて、少し時間が遅かったようだ。
その代わりでもないけれど、白金温泉街から十勝岳温泉に抜ける山道の途中で、山向こうが鮮やかに赤く染まっている風景に出会うことができた。



特にあては無かったのだけど、温泉に入りたいということで十勝岳温泉近くの吹上温泉に寄り道。

■2007年9月追記■
2006年の青池の写真、および2007年夏の現状はコチラをご覧下さい(穂和のブログにリンクしています)。

抜け抜けと。

2006年09月17日 | 日常雑記
冷蔵庫が空っぽになってきたのでお買い物。
の前に、お義父さんの畑に行ってお野菜を戴いてこようとでかけた。
と、ちょうどそこでお義父さんに遭遇。
「お前ら、道新の夕刊に載ってたみたいだな」。
言われて思い出した、そういえば先週の日曜日。

いつもの小樽の色内埠頭はあまり釣れていないということで、日本海側の岩内港まで釣りに出かけたときのこと(←当日は寝てしまって日記を書いていない)。
サバの大ぶりなのが良く釣れて、もうそろそろ引き上げようと準備をしていた時間に、デジタル一眼を抱えた男の人が釣果をのぞきにきた。
「写真を撮らせて下さい」というので、私たちはむしろカメラのほうに興味を持ちながら「どうぞ」と応えた。
そこで雑談をしているうちに、実はその人が北海道新聞の釣り担当(?)の記者さんだということがわかった。
最後にはクーラーボックスを持ち上げての記念写真まで。
「載るとしたら、来週木曜日のつり新か道新か道新webになります」
と言って記者さんは帰っていったのだが。

すっかり忘れていた。
どうやら木曜の道新の夕刊に載っていたらしい。
道新は名前からもわかるとおり、有力な地元紙。
道内の親戚で見つけた人がいたらしく、お義父さんに電話がかかってきたらしい。
抜け、その1。

さらに。
新作の電子本の原稿ができあがったので、出展申込を済ませていた。
なのに、後から名前の漢字が間違っていることに気がついて、あわてて出展申込取り消しの申し出をし、原稿を作り直すことに。
抜け、その2。

ホームページの、「図書館」コンテンツページがUP!
すごくシックでかっこいい。
けどそこでも発見。伽次穂和の漢字が間違っている。
福パソさんに原稿を送る時点で間違っていたようだ。
しかもせっかくリンクを貼ってくれたブログ「あい」の風景画も、しばらく更新していない。
直そう、更新しようと思っていたのに、夜まで忘れていた。
抜け、その3。

もうひとつ抜け話があったはずなのに、書いているうちに忘れた……
抜け、その4。

これは性格なのか、脳神経的に問題があるのか。
たまに不安になったりもして。

次点入選!

2006年09月15日 | もの書き仕事
このブログでも長い間公表してきた「世界で一番泣きたい小説グランプリ」の結果がついに発表されました!
前日までに電話もメールも来ていないから、グランプリを逃したことは明白だったのだけど、それでも結果は気になるもの。
帰宅してから、さっそくチェック。
と、なんと!
残念ながらグランプリにはなれなかったものの、次点入選で名前があるではありませんか。
http://www.worldnovel.com/
通常の文学賞などと違って、次点にはなんの表彰もないのだけれど、それでも嬉しくないわけがない。
確かに知り合いに「読んで読んで!」と宣伝はしたが、いくらなんでも600人もの協力的な知人はいない。
ということは、全く知らない誰かが読んで、投票をしてくれたということ。
それだけでも充分、応募したかいがあったというもの。
第二回の締め切りが来るくらいまではこのページは残っていてくれそうだし、その間はまだまだ読んでもらえるチャンスがあるみたいだし(本文へのリンクが残っている)。

これをステップに、また精進します。
投票してくださった方、本当にありがとうございました<m(__)m>

さ、頑張って書こうっと♪

続・晴れ男女

2006年09月03日 | 北海道だべさ!
昨日は長距離だったから、今日は少しのんびり目にと組んでいたのが、支笏湖
7時過ぎについたオコタンペ湖は、展望台でゆっくりしているうちに雲が流れてきて、湖上に薄い霧がかかった。
神秘の湖というに相応しい演出。
支笏湖に下りてみたら、さすがに日曜日、ライダーさんやら釣り客やらで湖畔はすでに賑わっていた。
一休みをして、さらに湖畔の道を走る。
途中、私たちも行ったことのない「野鳥の森」という名前を見つけたので立ち寄ることに。
白樺の点在する広場に木の机やイスが置いてあって、そこでぼんやりしているだけでも気持ちがいい。
でもせっかくなので遊歩道を通って野鳥の森へ。
そこそこ登りがいのあるハイキングコースのような感じ。
終点がどこだかわからなかったのと、この後の予定もあったことから、途中までいって引き返してきた。
肝心の野鳥は、声はすれども姿は見えず。
トンビやカラスのような大きさのある鳥ばかりじゃないしね。
ただ、森の中の道を歩くことは珍しくないはずなのに、こんなに鳥の声に耳を傾けたのは久しぶりという気がした。
ここもまた、ピンポイントでゆっくりと廻ってみたい場所のひとつとなった。
野鳥の森を後にして、苔の洞門へ。

今や、見学台からやや遠目にしか見られない、苔の洞門
2000年の夏、初めて来た時には奥まで入ることができた。
それが最初で最後。
2001年、崩落により立ち入りが禁じられる。
「苔の洞門」という場所そのものが閉鎖された(その年、そうとは知らずに訪れて、もう冬季閉鎖なのかと勝手に思い込んでいたのだが、翌年の夏にも閉鎖が続いていたので千歳市観光課に電話をして初めて崩落を知った)。
2003年、見学台が完成、苔の洞門の入り口までの道が開放される。
今年。また崩落があったらしい。
自然そのものの姿を見学できるようにしている場所は、いつでも同じものが見られるわけではないということを、改めて痛感させられた。
神威岬の念仏トンネル然り。
見られるものはチャンスを逃しちゃいけない。
苔の洞門の見学台に、管理人のおじさんがいた。
そこで聞き耳をたてていると、今まで知らなかった話も耳に入ってきた。
いわく、この苔の洞門は、樽前山の噴火から来た土石流が固まり、さらに火山灰が積もってできた場所である。
土台が柔らかい上に、冬場に降った雪が地中に入り込んで凍って膨張し、春には融けるということを繰り返すからさらにもろくなる。
樽前山は300年に一度大きな噴火を起こしてきた。
最後の噴火から現在まで270年経っている。
そのため周辺の地形もかなり変化をしており、樽前山への登山道(苔の洞門も登山道の入り口だった)も危険で立ち入り禁止になっているルートがある。
ただ地図上にルートとして残っていて問い合わせが来るため、来年の国土地理院の地図からは削除される予定。
……などなど。

苔の洞門を出たところで、今夜の宿を洞爺湖に取っているふゆ~さんたちとはお別れ。
案内をしていたのか自分が楽しんでいただけか微妙な二日間だったが、色んなことに感動してもらえたので良かったかなと。
ふゆ~さんとYちゃんは、どちらも「他の相手なんか考えられない」と思わされるくらい、ぴったりでステキなカップルでした。
だてに10年付き合ってないわね。
ぜひまた2度・3度、5度でも10度でも遊びに来て欲しい。

晴れ男女

2006年09月02日 | 北海道だべさ!
川崎から、ダンナの元同僚のふゆ~さんとその彼女Yちゃんが、遊びに来た。
半月以上前からリクエストを元にコースを決め、後はお天気を祈るばかり、だった。
聞けばふゆ~さんもYちゃんも、晴れ男・晴れ女の晴れカップルとのことで、さらに最近は天気予報ぶっちぎりの私たち好天夫婦も一緒(ダンナは雨男だったはずだけど)なので、これは大丈夫だろうとひと安心。
二人の希望はもちろんだけど、北海道民の私たちとしても内地では見られない北海道ならではの風景というものを感じて欲しくて、まずは苫前風車、そして神威岬の夕景という、ふだんならあり得ないハイパーロングドライブコースを組んでいた。
どちらも天気が鍵を握る。
が、晴れ男女パワーは負けなかった。
おかげで私たちにとっても久しぶりの、「青空と風車」の組み合わせを見ることができた。




↑手前の黒い点が人。これでも風車からかなり離れた位置に立っています

私が一番最初に苫前の風車を見に行ったのは2000年の秋、それから何度も訪れている。
来るたびに奥へ奥へと風車の数が増えて行っていたのだが、さすがにだいぶ完成に近付いたのか、ここ2~3回はさほど変化はない。
「ウィンド・ファーム」と名前が付けられているだけに、風車の下に広がる牧草地では牛が放牧されている。
最初に来たころは牛(馬がいたことも)たちは、鉄条網のすぐ近くにいて目の前で見ることができたのだけれど、今は奥の奥のほうにいることが多くて、道からは点にしか見えない。
それでも広大な牧草地に堂々と聳え立つ風車のある風景は、何度見ても飽きない。

本当ならもっとのんびりと、ぼんやりとしていたいところだったが、なんといっても次の目的地が遠い。
一般道を通って戻るのは諦めて、高速を使って移動。
けれど最後の最後で、神威岬に夕陽が沈むのには間に合わず。
海上の雲が全くなければ間に合ったのかも知れないが、あいにく太陽は雲の中に沈んでしまったようだった。
それでも残照は見てもらうことができた。
帰り道には沖合いのイカ釣り漁船の光が見え、その上にみるみるうちに発達した黒い雲の中には、幾度も稲妻が走っていた。

札幌に戻って、これまたご当地メニューのジンギスカン。
お気に入りのお店の味を気に入ってもらえたようで、こちらもほっとひと安心。
慣れない道の長距離高速移動でかえって疲れさせてしまったかな、というちょっぴり申し訳ない気持ちと、北海道の大きさを体感してもらえたかなという気持ちと。
次回はピンポイントで希望の場所を決めてもらって、滞在型の旅でまた来てもらえれば、と思いつつ。
(でもね~ついあちこち見たくなるし、見せたくなっちゃうのよ。
仕方がないよね、北海道、広いし。自分らでさえ、まだ廻りきれてないんだもの)